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先日、読者の方からこんなメッセージをいただきました。「うちのベランダ、幅180cmしかないのに室外機が2台並んでいて、実際に足を置けるスペースを測ったらタテ90cm×ヨコ60cmくらいしかなかった」と。
これ、決して珍しいケースじゃないんですよね。特に築浅の分譲賃貸やタワーマンションでは、エアコンの台数が部屋数分あるため、ベランダに2〜3台の室外機がドンと並んでいることが普通にあります。そうなると、床に敷けるマットのサイズも、器具を広げる動線も、根本的に「一般的なベランダトレ」の前提とは違ってくるわけです。
この記事では、室外機だらけで床面積がほぼ残っていないベランダを前提に、どう測って、どう配置して、どんな器具を選べばいいのかを具体的に整理していきます。
何もせず始めると起きること
床面積を測らずになんとなく器具を広げてしまうと、こんなトラブルが起きがちです。
- スクワットやランジで後ろに下がった瞬間、室外機の角に足をぶつける
- 折りたたみ式の台を開いたら、排水ドレンホースを踏んでしまい水漏れの原因になる
- マットを敷いたつもりが室外機の吹き出し口をふさいでしまい、稼働音がいつもより大きくなる
特に3つ目は見落とされがちなんですが、室外機は前面と背面に一定の空気の通り道が必要な機器です。ここが塞がれると熱交換の効率が落ちて、余計に運転音が大きくなったり、電気代が上がったりすることがあると言われています。トレーニング器具を配置する前に、まずここを確認しておく価値はあります。
ステップ1:室外機周りの「使える床面積」を実測する
感覚で「なんとなく空いてるスペース」を使うのではなく、メジャーで実際に測ることをおすすめします。目安として見ておきたいのが以下の2点です。
- 室外機の前面(吹き出し口側)は最低30cm程度の空間を空ける(メーカーの設置基準でもこの程度の余裕が推奨されていることが多いです)
- 室外機同士の隙間や、室外機と手すりの間にできる「細長いデッドスペース」も候補に入れる
このとき出てくるのが、正方形の広いスペースではなく、60cm×90cmのような細長い変形スペースであることがほとんど。この形を前提に器具を選ぶのが、このベランダならではの攻略法になります。
ステップ2:排水パイプ・室外機の配管も障害物として数える
床面積だけでなく、室外機からのびる冷媒配管やドレンホースも「歩けない・踏めないゾーン」として地図に入れておきましょう。特にドレンホースは経年劣化でひび割れていることもあり、体重をかけると破損につながる可能性があります。
室外機の吹き出し口をふさがない、配管・ホースの上に体重をかけない、この2点だけは配置を決める前に必ずチェックしてください。この点さえ守れば、あとは間取りパズルの感覚で器具を組み合わせていけます。
ヨガマット:細長いスペースには「トライフォールド」か「分割式」
一般的な180cm×60cmの1枚マットだと、室外機に阻まれて広げきれないことがよくあります。そこでおすすめなのが、3つ折り(トライフォールド)タイプや、正方形のジョイントマットを組み合わせて敷けるタイプです。60cm四方のピースを組み合わせれば、L字型やコの字型に変形したスペースにもフィットさせやすくなります。
厚みは6mm〜10mm程度のものが、コンクリート床の硬さを緩和しつつ収納時にかさばりにくいバランスです。マット自体の選び方の基本(素材や滑り止め機能など)は詳しくはこちらの記事も参考にしてください:ヨガマットと筋トレマットの違いが分からない人への選び方で扱っているので、ここでは割愛します。
折りたたみステップ台:奥行きより「設置面積」を優先
室外機の隙間で使うなら、台の大きさは奥行き30cm×幅60cm前後のコンパクトなものが現実的です。踏み台昇降やステップエクササイズができるタイプで、耐荷重100kg前後、折りたたみ厚み10cm以内のものを選ぶと、使わないときは室外機の側面に立てかけて収納できます。
レジスタンスバンド:床面積ゼロでも成立する数少ない選択肢
室外機だらけのベランダで一番相性がいいのが、実はレジスタンスバンドです。床に広げる必要がなく、手すりに固定する、あるいは足で踏んで固定するだけで上半身・下半身どちらのトレーニングもこなせます。
レイアウト例:室外機2台・幅180cmのベランダの場合
- 室外機を左右の壁際に寄せて設置している場合 → 中央にできる60cm×120cm程度のスペースにトライフォールドマットを敷いてスクワットやプランクを行う
- 室外機が横並びで設置されている場合 → 手前にできる細長いスペースにステップ台を置き、昇降系の運動に絞る
- どちらのパターンでも、レジスタンスバンドは常設せず使うときだけ出す運用にすると、限られたスペースを圧迫しません
器具を野ざらしにする前提で選ぶ場合は、素材の劣化スピードにも差が出ます。雨風にさらされても傷みにくい素材の見分け方はあわせて読みたい:雨ざらしにしても傷みにくいベランダ筋トレ器具の素材選びで詳しく解説しているので、購入前に目を通しておくと失敗が減ります。
まとめ
室外機だらけのベランダは、一般的な「広いスペースを想定したトレ器具選び」の常識が通用しにくい環境です。まずは実測して使える床面積の形を把握し、その形に合わせてマット・ステップ台・バンドを組み合わせる、という順番で考えるのが遠回りに見えて一番早いやり方だったりします。あくまで一般的な目安の話であり、室外機の台数や配置は物件ごとにかなり差があるので、最終的には自分の家のベランダを実際に採寸してみるのが一番確実です。
この点については別記事でも詳しく解説しています:道路や隣家の視線が気になるベランダ筋トレの目隠し術
よくある質問
Q. 室外機のすぐ横にマットを敷いても大丈夫ですか?
A. 吹き出し口をふさがない範囲であれば問題ないケースが多いですが、機種によって必要な放熱スペースが異なります。取扱説明書やメーカーの設置基準に記載がある場合はそちらを優先してください。
Q. ステップ台を室外機の上に置くのはアリですか?
A. おすすめできません。室外機の天面は運転中に振動しており、耐荷重も想定されていないため、台がずれて転倒するリスクがあります。
Q. レジスタンスバンドを室外機の脚やパイプに固定してもいいですか?
A. 固定する対象は手すりなど強度が確保されている部分に限定してください。配管や室外機本体に力をかけると破損につながる可能性があります。
Q. 変形スペース用のマットはジョイントマットと普通のヨガマット、どちらがいいですか?
A. スペースの形が複雑であればジョイントマットの方が調整しやすい一方、持ち運びや収納のしやすさを重視するならトライフォールドタイプが便利です。使う運動の種類やスペースの形に合わせて選ぶと良いでしょう。
Q. 賃貸の退去時、ベランダに敷いたマットの跡は原状回復の対象になりますか?
A. マット自体が変色や劣化の原因にならない限り、通常は問題になりにくいとされています。ただし念のため、色移りしにくい素材を選んでおくと安心です。
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