ヨガマットと筋トレマットの違いが分からない人への選び方

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「筋トレを始めよう」と思い立ち、とりあえずAmazonで「ヨガマット」と検索して、レビューが多かったものをポチッと購入。届いて広げてみたら、厚みは紙みたいに薄いし、スクワット(膝を曲げ伸ばしして腰を落とす、しゃがむような動きをする種目です)をした瞬間に床の硬さがダイレクトに膝に伝わってきて「あれ、これ違うやつだったかも」と気づいた……という経験、実は結構あるあるだったりします。

マットって、パッと見はどれも同じような四角い敷物に見えるんですが、実は「ヨガマット」「トレーニングマット」「防音マット」で作られている目的がまったく違うんです。この違いを知らずに選んでしまうと、せっかく買ったのに「痛い」「うるさい」「滑る」と三重苦になりかねません。この記事では、器具の名前すら聞き慣れていない完全初心者の方に向けて、この3つの違いをゼロから整理していきます。

そもそも「マット」にはこんなに種類がある

まず大前提として、フィットネス用の敷物にはざっくり分けて3つの系統があります。

  • ヨガマット:ヨガやストレッチのような、ゆっくりした動き向けの薄手マット
  • トレーニングマット(筋トレマット):腕立て伏せ(腕を曲げ伸ばしして体を上下させる種目です)や腹筋運動のような、体を強く動かす種目向けの厚手マット
  • 防音マット:運動そのものよりも、床への振動や音を抑えることを目的にした厚手マット

同じ「マット」という言葉でも、目的が違えば厚みも素材もまったく別物になります。ここを混同したまま選ぶと、冒頭のような「痛い」「響く」が起こるわけです。

ヨガマットとトレーニングマットは何が違うのか

一番聞かれる疑問がこれです。結論から言うと、主な違いは「厚み」と「用途」です。

ヨガマットは、厚さ4〜6mm程度のものが主流です。素材はTPE(熱可塑性エラストマー)やPVCといった、しなやかで軽い樹脂が使われることが多く、ロール状に丸めて持ち運びやすいのが特徴。ヨガのポーズや、床に座って行うストレッチのように、体重を一点にかけすぎない動きを想定して作られています。

一方トレーニングマットは、厚さ10〜20mm前後としっかり厚みがあり、素材もNBR(ニトリルゴム)やEVA樹脂といった、クッション性と耐久性を両立させたものが使われる傾向にあります。腕立て伏せで手首や肘を床につけたり、プランク(うつ伏せの姿勢で肘とつま先だけで体を一直線に支える種目です)で前腕を押し付けたりする動きは、体重が一点に集中しやすいので、薄いヨガマットだと痛みを感じやすいんですよね。

つまり、「座って伸ばす」動きが中心ならヨガマット、「体を支える・跳ねる・押す」動きが中心ならトレーニングマット、というのが基本の分け方になります。どちらを選ぶかは「自分がやる予定の運動が何か」で決まる、という点だけは覚えておいてください。

防音マットはさらに別物。目的は「体の保護」ではなく「階下への配慮」

ここで見落とされがちなのが防音マットの存在です。ヨガマットやトレーニングマットが「自分の体を守る」ためのものだとすると、防音マットは「自分以外の誰か(階下や隣室の住人)を守る」ためのアイテムという、そもそもの目的が違います。

防音マットは厚さ20〜30mm程度とかなり分厚く、商品ページには「遮音等級L-45」「L-40」といった表記があることが多いです。この数字は小さいほど遮音性能が高いとされる指標で、賃貸住まいで階下への振動が気になる人はこの表記を確認しておくと安心材料になります。

賃貸での防音対策全般(時間帯の配慮や置き方の工夫など)については、すでに詳しく扱っている記事があるので、そちらもあわせてチェックしてみてください。詳しくはこちらの記事も参考にしてください:賃貸・マンションでも安心して筋トレを続けるための防音・騒音対策まとめ

自分はどれを選べばいいか、生活シーンで考える

専門用語の説明だけだとイメージしづらいと思うので、シーン別に整理してみます。

  • ストレッチや軽い体操しかしない予定 → ヨガマットで十分。薄くて収納も楽です
  • 腕立て伏せや腹筋運動、自分の体重を使った運動をする予定 → トレーニングマットを優先。厚みがないと関節が痛くなりやすいです
  • 賃貸で階下や隣室が気になる、夜も少し運動したい → 防音マットが最優先。運動の種類に関わらず、まずこれを敷いてから他のマットを重ねる人も多いです
  • 予算や置き場所が限られている → トレーニングマットと防音マットを兼ねた「厚手タイプ」を選ぶという手もあります

なお、深夜早朝の運動時間帯への配慮といった一般的な防音マナーについては、別記事で詳しく触れているのでここでは割愛します。

商品ページで確認すべき3つの欄

初めてこの手のマットを買う人がつまずきやすいのが、「どこを見れば厚みや素材が分かるのか」という点です。Amazonや楽天の商品ページでは、以下の欄を確認してみてください。

  • 「商品仕様」や「製品詳細」欄の厚み表記:mm単位で書かれています。ヨガマット目的なら4〜6mm、トレーニング目的なら10mm以上が目安です
  • 素材欄(NBR・TPE・EVAなど):クッション性や匂いの強さに関わってきます。特にNBRは弾力がある分、独特のゴム臭がすることがあるとレビューで指摘されることもあるので、気になる方はレビュー欄も見ておくと良いでしょう
  • サイズ欄(縦×横):自分の身長より短いマットだと、寝転がる種目のときに手足がはみ出してしまいます。目安として、身長+20cm程度の長さがあると安心です

そもそも何から始めればいいか分からない人へ

また、「レジスタンスバンド」「腹筋ローラー」といった器具の名前を聞いても、それが何をする道具なのかイメージがつかない方は、こちらの記事で写真付きに近い形で整理しているので参考にしてみてください。あわせて読みたい:腹筋ローラー?レジスタンスバンド?器具の名前が分からない人の図鑑

まとめ

ヨガマット、トレーニングマット、防音マットは、見た目こそ似ていても目的がまったく違うアイテムです。ゆったりした動きなら薄手のヨガマット、体を強く支える動きなら厚手のトレーニングマット、そして階下や隣室への配慮が必要なら防音マットを最優先で検討する、という順番で考えると迷いにくくなります。もちろんこれはあくまで一般的な目安であり、実際の体感には個人差があるので、自分の運動内容と住環境に合わせて調整してみてください。

よくある質問

Q. ヨガマットの上でスクワットや腹筋運動をしても大丈夫ですか?

A. 絶対にダメというわけではありませんが、薄手のヨガマットだと関節にかかる圧が直接伝わりやすく、痛みを感じやすい傾向があるとされています。頻繁に体重をかける動きをする予定なら、厚手のトレーニングマットの方が快適に続けやすいでしょう。

Q. 防音マットを敷けばヨガマットやトレーニングマットは不要になりますか?

A. 防音マットはクッション性よりも遮音性を重視した作りになっていることが多く、種類によっては体への当たりが硬く感じられる場合もあります。運動の快適さを重視するなら、防音マットの上にヨガマットやトレーニングマットを重ねて使う人も多いようです。

Q. マットのゴム臭が気になります。対策はありますか?

A. NBRなどのゴム素材は使い始めに独特の匂いがすることがあるとされています。風通しの良い場所で数日陰干しすると軽減されることが多いようですが、匂いの感じ方には個人差があるので、気になる方は素材欄でTPEやEVA樹脂など匂いが少ないとされる素材を選ぶのも一つの方法です。

Q. 厚みがあればあるほど良いのでしょうか?

A. 一概にそうとは言えません。厚すぎるマットは、片足立ちのようにバランスを取る動きの際に不安定になりやすいという声もあります。用途に応じた厚みを選ぶことが、快適さにつながると考えられています。

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