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先週、モコモコの部屋着のままスクワットを始めた友人から「なんか動きにくいし、途中で急に寒気がした」という話を聞きました。厚着してるのに寒気がするって、矛盾してるように聞こえますよね。でもこれ、冬の宅トレではかなりあるあるな現象なんです。
暖房費を1円でも浮かせたい一人暮らしの身としては、部屋着を着込んで暖房設定温度を下げるのは正しい判断です。ただ、その「着込んだまま」自宅トレをやろうとすると、思わぬ壁にぶつかります。今日はその壁の正体と、暖房費はそのままに動きやすさも確保できる服選びの話をしていきます。
厚着のままトレーニングすると起きる「動けない」「汗冷えする」の正体
厚着した状態で運動すると、主に2つの問題が起きます。
- 可動域が制限される:分厚いスウェットやもこもこパーカーは生地の伸びが少なく、スクワットの深いしゃがみ込みや腕立ての肩甲骨の動きを妨げがちです
- 汗冷えが起きやすい:綿素材のスウェットやパジャマは汗を吸うとそのまま生地の中に水分を溜め込みます。運動が終わって体温が下がり始めたタイミングで、その湿った生地が体の熱を奪っていく
特に2つ目が厄介で、「厚着=暖かい」は運動中には必ずしも成り立たないという点は覚えておいてほしいポイントです。汗を吸って重くなった生地は、乾いた生地より熱伝導率が高くなるため、運動後に一気に体感温度が下がることがあります。友人が感じた「寒気」は、まさにこの汗冷えだった可能性が高いです。
暖房費を我慢するなら、まず知ってほしい「重ね着の罠」
暖房を我慢して枚数を重ねればいいかというと、そう単純でもありません。重ね着の保温効果は、生地と生地の間にできる空気の層によって生まれています。空気は熱伝導率が低いので、体の熱を外に逃しにくくしてくれるんですね。
でも枚数を増やしすぎると、この空気層がむしろ圧迫されて薄くなり、保温効果が下がってしまうことがあります。加えて、関節部分(肘・膝・股関節)に生地が重なりすぎると、そこだけ突っ張って動きにくくなる。つまり「枚数を増やす」よりも「素材と組み合わせを工夫する」方が、動きやすさと暖かさを両立しやすいというわけです。
インナーは吸湿速乾素材を選ぶ
肌に一番近い部分は、ポリエステルやポリウレタンを配合した吸湿速乾素材のインナーにするのがおすすめです。汗を素早く生地の表面に拡散させて蒸発させる仕組みで、汗冷えのリスクをかなり減らせます。綿100%のシャツやタンクトップは肌触りは良いものの、運動中のインナーとしては汗を溜め込みやすいので避けたほうが無難です。
– ストレッチ率が高い(生地が縦横に伸びる)ものを選ぶと、深いしゃがみ込みや腕を大きく振る動作でも突っ張りにくくなります。パッケージやタグに「ストレッチ」「4WAY」などの表記があるかを目安にしてみてください。
ミドルレイヤーは裏起毛より「薄手フリース」
「防寒=裏起毛」と考えがちですが、裏起毛のスウェットは分厚い分、動くと関節部分でつっぱりやすいのが難点です。代わりに薄手のフリースやマイクロフリース素材のミドルレイヤーを選ぶと、軽くて空気層も確保しやすく、動作の邪魔になりにくいです。運動強度が上がって暑くなったら、ミドルレイヤーだけ脱いでインナー1枚で続けられる、という柔軟性も持たせやすくなります。
下半身・靴下は「絞り」と「重ね履き」に注意
パンツは裾が広がったスウェットパンツより、足首部分がリブや紐で絞れるジョガーパンツタイプのほうが、腹筋ローラーやランジのような足を大きく動かす種目でも裾が引っかかりにくくおすすめです。
靴下については、「厚手の靴下を2枚重ねる」対策をしている人も多いですが、実はこれが逆効果になることがあります。靴下を重ねすぎると足先の血管が圧迫されて血流が悪くなり、かえって指先が冷えてしまうケースがあるんです。厚手のウール混靴下を1枚しっかり履くほうが、重ね履きより温かさを感じやすいという声もよく聞きます。
足元の冷え対策はウェアだけでは終わらない
服を工夫しても、床から伝わる底冷えまでは防ぎきれません。フローリングに直接座ったり膝をついたりする種目では、厚みのあるヨガマットを挟むだけで体感がかなり変わります。目安として厚さ6mm以上のマットを選ぶと、床の冷たさが伝わりにくくなります。
床からの底冷えそのものについては、詳しくはこちらの記事も参考にしてください:底冷えする木造アパート一階、冬のフローリングトレ器具選びでも詳しく扱っているので、木造アパートの1階に住んでいる方はあわせてチェックしてみてください。
厚着のまま動きにくい種目は、器具で解決する
服だけで無理に可動域を確保しようとせず、「動きが制限されにくい種目」に切り替えるのも一つの手です。例えばレジスタンスバンドを使ったトレーニングは、大きくしゃがみ込む動作が少ない種目も組みやすく、厚着のままでも取り組みやすい傾向があります。
暖房を使わずに体を動かして温まる、という観点でも電源不要のトレーニング器具は相性が良いです。バランスボードやレジスタンスバンド、ケトルベル代わりのウォーターダンベルなどは、電気代をかけずに全身運動ができ、運動そのものが「動く暖房」代わりになってくれます。
電源不要の器具選びについてはあわせて読みたい:電気代が気になる一人暮らしのための電源不要トレーニング器具選びでさらに具体的な種類を紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
まとめ
冬の宅トレで厚着による動きにくさ・汗冷えを避けるには、枚数を増やすより「素材の組み合わせ」を見直すことが近道です。
- インナーは吸湿速乾・高ストレッチ素材を選ぶ
- ミドルレイヤーは分厚い裏起毛より薄手フリースにする
- 靴下は重ね履きより1枚のしっかりした素材を選ぶ
- 床からの底冷えはヨガマットの厚みでカバーする
- 動きにくい種目は電源不要器具で代替する
どの組み合わせが一番快適かは体質や部屋の寒さによっても変わってくるので、まずはインナーとミドルレイヤーを1つずつ見直すところから試してみるのがいいと思います。
この点については別記事でも詳しく解説しています:視覚に障がいがある一人暮らしのための自宅トレ器具選び
よくある質問
Q. 部屋着のスウェットをそのままトレーニングウェアにするのはダメですか?
A. 絶対にダメというわけではありません。ただ綿素材のスウェットは汗を吸うと乾きにくく、運動後に汗冷えしやすい傾向があります。軽い自重トレーニング程度であれば問題になりにくいですが、汗をかく強度の種目をする場合はインナーだけでも吸湿速乾素材に替えることをおすすめします。
Q. 厚着で筋トレすると消費カロリーが増えるって本当ですか?
A. 厚着によって体感的に暑く感じることはありますが、それが直接的に消費カロリーの増加につながるかどうかははっきりした結論が出ていません。厚着は動きにくさや汗冷えのデメリットの方が大きくなりがちなので、防寒目的で厚着をするなら、動きやすさとのバランスを優先する方が続けやすいと思います。
Q. トレーニング後、すぐに暖房のある部屋に移動しても大丈夫ですか?
A. 汗をかいた状態で長時間放置すると汗冷えが進みやすいので、可能であれば軽く汗を拭き取るか、乾いたインナーに着替えてから暖かい場所に移動するのがおすすめです。詳しい着替えや洗濯の工夫については、洗濯回数を減らしたい一人暮らし向けの記事もあわせて参考にしてみてください。
Q. 冬用の防寒トレーニングウェアは夏物と兼用できますか?
A. 素材によります。吸湿速乾のインナーは季節を問わず使えるものが多いですが、ミドルレイヤーのフリースなどは夏場は不要になることがほとんどです。年間を通して使うインナーと、冬だけ足すミドルレイヤーを分けて考えると、買い足す枚数を最小限に抑えられます。
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