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家電量販店やスポーツ用品のサイトで「シットアップベンチ」という文字を見て、「これ、何をする道具なんだろう」と一瞬立ち止まったことはありませんか。運動経験がゼロだと、器具の名前を見ても動きが想像できないんですよね。それは決して恥ずかしいことではなく、単に「触れる機会がなかっただけ」の話です。
この記事では、部屋に運動器具が何もない状態からスタートする人向けに、「腹筋ベンチ(シットアップベンチ)って結局必要なの?」という疑問に、できるだけ噛み砕いて答えていきます。
そもそも「腹筋ベンチ」って何をする道具?
シットアップベンチとは、斜めになった台に足を固定するパッドがついていて、そこに仰向けに寝て上半身だけを起こす「シットアップ」という、お腹の力で上体を持ち上げる種目のための専用器具です。角度がつけられるものが多く、角度を急にするほど負荷が強くなる、という仕組みになっています。
名前だけ聞くと専門的で難しそうですが、要するに「腹筋運動をやりやすくするための斜め台」だと思ってもらえれば十分です。
いきなり買って後悔する前に知ってほしいこと
ここで一つ、正直に伝えておきたいことがあります。腹筋運動自体は、道具がなくても始められます。 それどころか、体幹(お腹まわりの筋肉全体を指す言葉です)がまだ弱い初心者のうちは、シットアップベンチの角度をうまく使いこなせず、逆に腰が反ってしまって腰に負担がかかる、という声も専門家の間で聞かれます。
つまり、何も知らないまま「腹筋といえばベンチでしょ」と最初に買ってしまうと、
- 使い方が分からず数回で放置してしまう
- 折りたたんでも意外とかさばり、収納場所に困る
- そもそも自分の体力にはまだ早い負荷だった
という失敗につながりやすいんです。実際、筆者自身もベンチプレス用のバーと重り一式を買って、賃貸の部屋で使うにはあまりに専用性が高すぎて失敗だったと感じた経験があります。腹筋ベンチも同じで、「専用の道具=いきなり必要」とは限らないんですよね。
自重トレーニング(器具を使わず自分の体重だけを負荷にする運動)を、決まった時間に少しずつ続けるだけでも習慣化には十分意味があるという考え方は、簡易的なトレーニングの継続を検証した研究プロトコルでも触れられている視点です。まずは道具なしで、体を起こす感覚をつかむところから始めても遅くありません。
最初に買うべきは、実はベンチではなくマット
道具ゼロから始めるなら、優先順位はシットアップベンチより先にマットです。理由は単純で、フローリングに直接仰向けになると、背骨やお尻が痛くて数回で運動どころではなくなるからです。
ここで「ヨガマットとトレーニングマットって何が違うの?」という、今更聞けない疑問にも触れておきます。
- ヨガマット:主にヨガのポーズ中の滑り止めを重視した薄手(3〜6mm程度)のマット
- トレーニングマット:腹筋運動や自重トレなど、体を寝かせて衝撃を受ける動きを想定した、やや厚手(8〜15mm程度)のマット
腹筋運動で背中を床につける動作が多いなら、厚み8mm前後のクッション性がある製品のほうが、体への当たりが柔らかく続けやすいです。
商品ページを見るときは、「厚さ」の欄と「サイズ(縦×横)」の欄を必ず確認してください。自分の身長よりマットの長さが短いと、寝転んだときに頭やかかとがはみ出てしまいます。 目安として、身長+20cm前後の長さがあると安心です。
シットアップベンチと腹筋ローラー、名前は聞いたことあるけど違いが分からない人へ
ここまで読んで、「じゃあ次に何を買えばいいの」と思った方もいるはずです。候補としてよく名前が挙がるのが、シットアップベンチと腹筋ローラーの2つです。
- シットアップベンチ:前述の通り、上体を起こす動作をサポートする斜め台
- 腹筋ローラー:車輪にハンドルがついたシンプルな道具で、床に膝や足をついた状態でローラーを前に転がし、体を伸ばして戻す種目に使います
腹筋ローラーは価格も手頃で場所も取らない一方、正直に言うと初心者にとってはかなり負荷が高い部類の道具です。体を伸ばしきった状態から戻す動作は、お腹だけでなく肩や腕の力も必要で、フォームが崩れると腰を痛めやすいと言われています。
そのため、完全に運動経験がない段階でいきなり腹筋ローラーから始めるのはおすすめしません。まずは自重のシットアップやプランク(体を一直線に保つ静止系の種目です)に慣れてから検討する、くらいの順番でちょうどいいです。
器具の名前がまだごちゃごちゃしている場合は、腹筋ローラー?レジスタンスバンド?器具の名前が分からない人の図鑑で一度整理しておくと、この後の買い物がぐっと楽になります。
それでもベンチが欲しくなったら見るポイント
数週間続けてみて、「もっと角度をつけて負荷を上げたい」「毎回床に座るのがしんどい」と感じるようになったら、そこがシットアップベンチを検討するタイミングです。商品ページでは以下を確認してください。
- 耐荷重:体重+余裕をもった数値になっているか
- 折りたたみ時の厚み:クローゼットや家具の隙間に収まるか
- 角度調整の段階数:3段階程度あると、体力に合わせて負荷を調整しやすい
まとめ
腹筋ベンチは「絶対に必要」な道具ではなく、自重トレーニングに慣れてきた後の選択肢の一つ、という位置づけで捉えるのが現実的です。まずはマット1枚で、体を起こす感覚に慣れることから始めてみてください。道具は、体が「もっと負荷が欲しい」と感じてから揃えても遅くありません。
よくある質問
Q. 腹筋ベンチとシットアップベンチは同じものですか?
A. はい、ほぼ同じ意味で使われています。商品名によって表記が揺れているだけで、どちらも上体を起こす動作をサポートする斜め台状の器具を指しています。
Q. お腹だけを鍛えれば、お腹まわりは痩せますか?
A. 特定の部位だけを狙って脂肪を落とすことは難しいとされています。お腹の筋肉を鍛えることと、体全体の見た目の変化は分けて考えたほうが良さそうです。
Q. 腹筋運動は毎日やってもいいですか?
A. 個人差があるため一概には言えませんが、筋肉痛や違和感がある場合は無理をせず休むことをおすすめします。
Q. マットを敷けば、下の階への音は気にしなくていいですか?
A. 腹筋運動自体は着地音のような衝撃が少ない種目ですが、住環境ごとの防音対策については別の記事で詳しく扱っているので、そちらも合わせて確認してみてください。
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