壁に穴を開けたくない人のためのドア枠固定式懸垂バーの選び方

壁に穴を開けたくない人のためのドア枠固定式懸垂バーの選び方|選び方ガイドのイメージ画像 選び方ガイド

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「懸垂したいけど、うちの賃貸だと壁に穴は開けられないし、天井までの高さも中途半端で突っ張り式は不安…」。そう思って懸垂そのものを諦めてしまう人、実はかなり多いんじゃないかと思います。

ただ、あまり知られていないんですが、室内ドアの枠って見た目より薄くて中身がスカスカなことが多いんですよね。framing材ではなく化粧シートを貼った集成材やMDF(中密度繊維板)でできていて、しかも中は空洞、というドア枠は賃貸物件だと珍しくありません。つまり「ドア枠固定式なら壁に穴を開けずに済むから安心」と単純に飛びつくと、逆にドア枠そのものにダメージを与えてしまうリスクがある、というのがこの記事で一番伝えたいポイントです。

ドア枠固定式(ドアジム)ってそもそもどんな仕組み?

ドア枠固定式の懸垂バー(いわゆる「ドアジム」)は、開き戸の枠(左右の縦枠と上枠)に突っ張り棒のような要領でバーを固定するタイプの器具です。天井と床の間で突っ張る通常のチンニングスタンドと違い、ドアの開口部の横幅だけ確保できれば設置できるのが最大の特徴。天井高2.4m未満の部屋でも使えるケースが多く、6畳ワンルームなどでも導入しやすい器具です。

固定方式は大きく分けて2種類あります。

  • 突っ張り式:バーの両端にゴムパッド付きの突っ張り機構があり、ネジを回して枠に圧をかけて固定する
  • アーム掛け式(フレームフック式):バー本体の両端にL字型のアームが付いていて、ドア枠の上部に引っかけて自重で固定する

どちらもネジ穴を残さない前提で作られていますが、「穴が開かない=枠に負担がかからない」ではない、というのがここから先の本題です。

見落とされがちな「ドア枠の耐久性」問題

突っ張り式は固定力を上げようとするとネジを締め込む方向に力がかかります。枠がしっかりした無垢材や、下地までビス留めされた框であれば問題ないことが多いですが、表面が薄い化粧材で中が空洞の建具枠だと、締め込みすぎたときに枠がたわんだり、圧痕がついたりすることがあります。退去時の原状回復で指摘されやすいのはまさにこの「へこみ」「圧迫跡」です。

  • ドア枠を指でコンコン叩いてみて、軽い音がする(中が空洞っぽい)場合は要注意
  • 枠の継ぎ目や角に無理な負荷をかけない位置で固定する
  • メーカーが公表している対応枠幅・厚みの範囲を必ず守る

買う前に必ず測るべき3つの数値

購入前にメジャーで実測すべきなのは、ドアそのもののサイズではなく「枠」のサイズです。

  • 開口幅(枠の内側から内側):多くの製品は70〜95cm程度に対応。1cmでも足りないと設置不可
  • 枠の奥行き・厚み:突っ張りパッドが接地する面の幅。薄すぎる枠だと固定が不安定になる
  • 枠上部から天井までのクリアランス:バーを取り付けるスペースと、懸垂時に頭が天井にぶつからない余裕(目安として頭上30cm前後)

この3つの数値を測らずに「見た目が良さそう」で買うと、届いてから設置できない、という失敗が一番多いパターンなので、必ず実測してから注文してください

ドアを外す必要があるか問題

初心者が意外と見落とすのが、「使うたびにドアを外す必要があるかどうか」です。

  • アーム掛け式は、ドアを開けっぱなしにした状態でバーを枠に乗せるだけのものが多く、ドアの開閉自体はできなくなる(使用中は部屋の出入りができない)
  • 一部の製品はドア自体を丁番から外して保管する前提で設計されている

一人暮らしで「使うたびにドアを外す」のは正直かなり面倒なので、購入前に商品説明の設置手順まで確認しておくのがおすすめです。

原状回復の観点で見るべきポイント

突っ張り式・アーム掛け式どちらでも、枠と接触する部分にはゴムやフェルトのパッドがついていますが、標準付属のパッドだけでは心もとない場合があります。特に賃貸で長期間使う予定なら、別売りの保護パッドを追加で挟むのが無難です。

  • 厚み3〜5mm程度のシリコン製・フェルト製パッドを枠と器具の間に挟むと、圧痕や擦れ跡のリスクをさらに下げられる
  • パッドは消耗品と考えて、変色・へたりが出たら早めに交換する

耐荷重表示についても触れておくと、多くのドアジムは「耐荷重100kg」のように器具単体のスペックとして表示されていますが、これはあくまでバー自体の強度であって、ドア枠がその負荷に耐えられるかは別問題です。体重に器具の自重や動作時の衝撃(懸垂の反動)を加味した数値と、体重そのものを混同しないようにしましょう。

それでも不安なら:突っ張り式チンニングスタンドという選択肢

ドア枠の状態を見て「ちょっとこの枠は薄くて不安だな」と感じたら、無理にドア枠固定式にこだわる必要はありません。床と天井の間で自立する突っ張り式チンニングスタンドという選択肢もあります。設置場所は選びますが、壁にもドア枠にも直接負荷をかけない分、賃貸としてはむしろ安心できるケースもあります。この選び方については賃貸で懸垂を諦めた人のための突っ張り式チンニングスタンド選びで詳しく比較しているので、ドア枠に不安がある人はあわせてチェックしてみてください。

懸垂以外にも使えるドアジムの活用法

ドア枠を使ったトレーニング器具は懸垂バーだけではありません。ドアの隙間に固定するアンカー式のレジスタンスバンドも、同じ「ドア枠を活用する」発想の器具です。懸垂1回もできない段階から始めたい人は、こちらから試すのも一つの手です。詳しくは原状回復OKなドアアンカー式レジスタンスバンドの選び方も参考にしてみてください。

収納・見た目も地味に大事なポイント

これは筆者個人の話ですが、自宅の器具を選ぶときは収納のしやすさと同じくらい「部屋の風景になじむかどうか」を密かに重視しています。ドアジムは使わないときに枠から外して壁際に立てかけたり、クローゼットにしまったりできる製品も多く、常設の突っ張りスタンドより生活感を出しにくいのは地味なメリットだと感じています。ドアの開閉に支障が出るのが気になる人でも、「懸垂するときだけ設置する」運用にすれば普段は完全にドアとして機能する、という柔軟さも魅力です。

まとめ

ドア枠固定式の懸垂バーは、壁に穴を開けずに懸垂を始められる現実的な選択肢ですが、「穴が開かない=ドア枠に負担がゼロ」ではありません。枠の材質・厚み・開口幅を実測し、耐荷重表示は器具単体のものだと理解した上で、保護パッドも併用する。それでも枠の状態に不安が残るなら、突っ張り式チンニングスタンドという別の選択肢も検討してみてください。個人差・住環境差が大きい話なので、どちらが正解ということはなく、自分の部屋のドア枠と相談しながら決めるのが一番だと思います。

よくある質問

Q. ドア枠固定式の懸垂バーは、本当に壁に穴を開けずに使えますか?

A. 一般的な突っ張り式・アーム掛け式であれば、ネジで壁やドア枠に穴を開ける必要はありません。ただし枠に圧力や重さがかかるため、「穴は開かないが跡が残る可能性はゼロではない」という前提で扱うのが安全です。

Q. 賃貸のドアでも使える開口幅の目安はありますか?

A. 製品によって異なりますが、70〜95cm程度の開口幅に対応するものが多いです。購入前に自宅のドア枠の内寸を実測し、商品ページの対応サイズと必ず照らし合わせてください。

Q. ドアジムを設置している間は、ドアの開け閉めができなくなりますか?

A. 製品タイプによります。アーム掛け式は使用中ドアの開閉ができないものが多く、使うたびに設置・撤去する運用になる場合があります。設置手順は購入前に商品説明でよく確認しておきましょう。

Q. 自分の体重が製品の耐荷重ギリギリの場合、どうすればいいですか?

A. 耐荷重表示はあくまで器具単体の強度目安であり、ドア枠側の強度は別問題です。体重が耐荷重に近い場合は、余裕のある耐荷重表示の製品を選ぶか、ドア枠に頼らない突っ張り式チンニングスタンドを検討することをおすすめします。

Q. ドア枠が薄そうで不安なのですが、見分け方はありますか?

A. 枠を軽く叩いて軽い音がする場合は中が空洞の可能性があります。これはあくまで一般的な目安であり、実際の強度を保証するものではないため、不安が残る場合は管理会社に確認するか、ドア枠に負荷をかけない別のタイプの器具を選ぶ方が安心です。

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