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シフト表を見ながら「今週は火・木・土の21時にトレーニングしよう」と決めたのに、火曜は飲食バイトが延長になり、木曜はコンビニの早番シフトに入ってしまい、土曜は寝坊して結局1回もできなかった——。バイトを掛け持ちしている大学生なら、こういう経験、一度はあるんじゃないでしょうか。
会社員の副業や固定シフトのアルバイトと違って、掛け持ちバイトの生活リズムは「毎週同じパターン」がそもそも成立しないことが多いです。深夜の居酒屋バイトがある日もあれば、早朝の新聞配達がある日もある。この「時間が読めない」という構造そのものが、自宅トレーニングの継続を妨げる一番の壁になっています。
なぜ「時間割」を決めるトレーニングが挫折するのか
一般的な自宅トレーニングの継続アドバイスでは、「毎日同じ時間に行う」ことが習慣化のコツとしてよく紹介されます。実際、ある研究では新しい行動を毎日繰り返すことで自動的にできるようになるまでの期間は中央値で66日だったと報告されています。つまり「決まった時間・決まった行動」を繰り返すこと自体には、それなりの根拠があるわけです。
ただし、これは「毎日同じ時間が確保できる人」を前提にした話です。掛け持ちバイトでシフトが毎日変わる大学生にとっては、そもそも「決まった時間」を作ること自体が無理ゲーに近い。三日坊主とは違う種類のつまずき方をしてしまうんですよね。
三日坊主対策については別の切り口で詳しくはこちらの記事も参考にしてください:三日坊主で終わらない自宅トレーニングの始め方で詳しく扱っているので、「やる気が続かない」タイプの悩みはそちらも参考にしてみてください。この記事で扱うのは、やる気はあるのに時間割が組めない、という構造的な問題のほうです。
時間じゃなく「行動」に紐づける、が正解
ここで有効とされているのが、「◯時になったらやる」ではなく「◯◯をしたらやる」という形でトレーニングを設計する方法です。心理学の分野ではこれを実行意図(if-thenプランニング)と呼び、身体活動を促す介入として一定の効果が確認されているとする研究がいくつも報告されています。時間ではなく、日々の生活の中で必ず発生する行動(トリガー)にトレーニングをくっつけてしまう、という考え方です。
掛け持ちバイトの生活には、実はシフトに関わらず毎日必ず発生する行動がいくつかあります。
- 帰宅して靴を脱ぐ瞬間
- シャワーを浴びる前
- スマホの充電器を差し込む瞬間
- 冷蔵庫を開けて水を出す前
こうした「毎日必ずやる動作」に3〜5分の運動をワンセットとして紐づけておくと、シフトが何時であっても「トリガーが発生した瞬間」に自動的に体が動くようになりやすいです。
シフトパターン別のミニメニュー
シフトのタイプごとに、あらかじめ「これならできる」というメニューを2〜3個決めておくと、その日の疲労度に応じて選べるので迷いが減ります。
深夜バイト帰り型(疲労が強い日)
- ベッドに入る前のプランク30秒×2セット
- レジスタンスバンドを使った軽い胸・背中のプル動作10回×2セット
強度を上げすぎない点がポイントです。深夜の激しい運動は寝つきに影響する可能性が指摘されているため、この時間帯のメニューについてはあわせて読みたい:深夜バイト帰りの大学生が寝る前にできる自宅トレ器具選びで強度設計をより詳しく解説しています。
早朝バイト前型(時間がなく眠い日)
- スクワット15回×2セット
- 可変式ダンベルでのショルダープレス10回×2セット
朝は「量より発生させること」を優先し、短時間で終わらせる設計にしています。
シフトの隙間・昼休み型(比較的余裕がある日)
- ダンベルを使った複数種目を組み合わせたセット
- ここだけは週の中で一番ボリュームを増やす日にする
週あたりのセット数(トレーニングのボリューム)が多いほど筋肥大・筋力向上の効果が高まる傾向があるとする研究もあるので、シフトに余裕がある日にまとめて負荷をかける、というメリハリ設計は理にかなっているといえます。ただし増え方には上限があるとも指摘されているので、「やれる日に詰め込みすぎる」必要はありません。
バラバラな生活でも忘れない器具選びのコツ
トリガー方式で習慣化するなら、器具は「取り出すのに手間がかかるもの」だと台無しになります。バッグから出す、組み立てる、といった一手間が挟まると、疲れている日にはそれだけでやらない理由になってしまうからです。
レジスタンスバンドは、ドアノブやカバンの取っ手にすぐ引っ掛けられる手軽さが強みです。ダンベル等と同程度の筋力向上効果が得られるとするメタ分析もあり、重量物を用意しにくい一人暮らしの環境では十分な選択肢になります。玄関やベッド脇など、トリガーが発生する場所の近くに常時ぶら下げておくのがコツです。
可変式ダンベルは、複数の重量のダンベルを買い揃えるスペースがない一人暮らしの部屋に向いています。プレートを差し替えるだけで負荷を調整できるので、シフトの疲労度に応じて「今日は軽め」「今日はしっかり」と当日決められる柔軟さがあります。
そして忘れがちなのが音の出ないインターバルタイマーです。深夜や早朝にトレーニングするタイミングがどうしても発生する掛け持ち生活では、ピッ音が鳴る一般的なタイマーはそのまま近隣トラブルの火種になりかねません。バイブレーションのみで通知できるタイプなら、時間帯を気にせずセット間の休憩を管理できます。
一人でやるモチベーション維持の話
もう一つ、掛け持ちバイトの大学生が見落としがちなのが、「一人でやり続けるモチベーション」の問題です。ジムのように周りに人がいる環境がないため、自宅トレーニングは孤独になりやすく、モチベーションの維持そのものが難しいと感じる人は少なくありません。実際、トレーニングアプリの利用者を追った調査では、初心者の継続率が6ヶ月の時点で18.1%まで下がったという報告もあります。
シフトが不規則な生活だと、なおさら「今日はやらなくていい理由」が見つけやすいんですよね。バイトが休みの日は「せっかくの休みだから」、シフトが入っている日は「疲れてるから」と、どちらの日にもサボる口実ができてしまう。だからこそ、前述のようにトリガーを固定して「考えずに体が動く」状態を作っておくことが、モチベーションに頼らない継続の鍵になります。
まとめ
生活リズムが毎日違うバイト掛け持ち大学生にとって、自宅トレーニングを続ける上で一番の敵は「時間割を決めようとすること」そのものかもしれません。時間ではなく、帰宅・シャワー前・充電など毎日必ず起きる行動にトレーニングを紐づけ、シフトパターンごとに強度の違うミニメニューを用意しておくことで、シフトが読めなくても継続しやすくなります。個人差はあるので、自分の生活リズムに合わせてトリガーや種目は調整してみてください。
生活リズムが不規則で継続が難しい人は、Runwayのようなパーソナルトレーニングジムの体験トレーニングを試してみるのも一つの方法です。
よくある質問
Q. シフトが完全に読めない週は、トレーニングを何日休んでも大丈夫ですか?
A. 明確な基準があるわけではありませんが、トリガー方式は「発生条件があれば必ずやる」という設計なので、理論上は毎日1セットは実行できるはずです。それでも難しい週があれば無理をせず、翌週にトリガーの数を見直すくらいの気持ちで十分です。
Q. 深夜バイトの日と早朝バイトの日でメニューを分けるのが面倒です。1種類に統一してもいいですか?
A. 統一しても問題ありません。ただし深夜帰宅後に強度の高いメニューをこなすと睡眠への影響が指摘されているため、統一するなら低強度寄りのメニューに揃えるのがおすすめです。
Q. レジスタンスバンドと可変式ダンベル、両方揃えるべきですか?
A. 予算が限られる場合はどちらか一つで始めても十分です。まずはレジスタンスバンドで習慣化を試し、続けられそうならダンベルを追加する、という順番でも問題ありません。
Q. 音の出ないタイマーの代わりにスマホのバイブ機能で代用できますか?
A. 代用は可能です。ただしポケットに入れたままだと気づきにくい場合もあるので、手首や近くに置いておくなど、確実に気づける工夫をしておくと安心です。
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