(本記事はアフィリエイト広告を含みます。)
次の物件探しで「ジム付き賃貸」の広告を見て、心が動いた人は多いと思います。24時間使えるマシンが1階にある、なんて聞くと「これで通う手間も要らないし、コスパいいのでは」と思ってしまいますよね。でも実際に見積もりを取ってみると、同じ広さ・同じ最寄駅の物件より家賃が月1万〜2万円ほど高いケースが少なくありません。これを年間に換算すると12万〜24万円。数字にしてみると、意外と大きい金額だなと感じる人も多いはずです。
この記事では、その家賃上乗せ分と、自宅に器具を揃えるコストを、感覚論ではなく数字とロジックで比べていきます。
ジム付き賃貸の家賃上乗せ分、実際どれくらい?
ジム付き物件の家賃上乗せは、物件によって幅がありますが、一般的に月1万〜2万円前後が相場として語られることが多いです。これは単体のジム会費の相場(月6千円〜1万円程度)とほぼ同じか、それ以上になることもあります。
ここで見落とされがちなのが、この上乗せ分は解約できない固定費という点です。一般のジムなら「今月は忙しいから休会しよう」という選択肢がありますが、ジム付き賃貸の家賃はそういうわけにはいきません。行かなくても、契約している限り毎月払い続けることになります。
この「使っても使わなくても発生する固定費」であることが、ジム付き賃貸最大の落とし穴です。
自宅トレ器具の初期費用と「増えない」ランニングコスト
一方、自宅に器具を揃える場合は、初期費用こそかかりますが、その後の追加コストはほとんど発生しません。可変式ダンベル、トレーニングベンチ、ヨガマット程度の組み合わせであれば、トータルの初期費用は数万円台で組めることが多く、これは1〜2年分のジム付き家賃上乗せ分とほぼ同じか、それより安く済むケースもあります。
つまり、3年以上同じ部屋に住む予定があるなら、自宅器具の方がトータルコストで有利になりやすい、という単純な算数が成り立ちます。逆に、1〜2年で引っ越す可能性が高い人にとっては、初期費用をかけずに済むジム付き賃貸の方が合理的な場合もあります。
引っ越し予定がある人は、器具のサイズも重要な判断材料になります。持ち運びや処分のしやすさについては、ジムを解約して自宅トレに切り替える人が最初に買う3点でも詳しく触れているので、併せて確認してみてください。
損益分岐点は「何年その部屋に住むか」で決まる
ここまでの話を整理すると、コスパの分かれ目は「金額そのもの」ではなく「その部屋にどれくらい住むか」だとわかってきます。
- 家賃上乗せが月1.5万円なら、年間18万円
- 自宅器具のトータル初期費用が4万円前後なら、3か月分の上乗せ額とほぼ同額
このシミュレーションだけを見れば、自宅トレの方が圧倒的にお得に見えます。ただし、これはあくまで金額だけの比較です。実際には「一人で継続できるかどうか」という、金額に表れない要素も絡んできます。ジムには他の利用者がいる環境そのものにモチベーションを支えてもらえる面がありますが、自宅トレは基本的に一人でやり続ける必要があります。この点は、コスパ計算だけでは測れない部分として覚えておいた方がいいでしょう。
ジムのマシンと自宅のフリーウェイト、効果は本当に違うのか
「ジム付き物件のマシンの方が効果が高いのでは」と思う人もいるかもしれませんが、この点については研究でも興味深い指摘があります。1000名規模のデータを対象にしたメタ分析では、フリーウェイト(ダンベル等)とマシンで、最大筋力や筋肥大の効果に明確な差は見られず、筋力向上はどちらのトレーニング様式で測定するかによって変わる、いわゆる「特異性」が影響しているとされています。つまり「フリーウェイトで測ればフリーウェイト群が伸び、マシンで測ればマシン群が伸びる」という、測定方法自体に左右される傾向があるということです。
これを踏まえると、「マシンがないと効果的なトレーニングができない」という思い込みは、少なくとも自宅で可変式ダンベルとベンチを使う人にとっては当てはまらない可能性が高いと言えそうです。もちろんこれは一般的な傾向の話であり、種目やフォーム、個人の体格によっても変わってくるので、絶対的な結論として受け取らないようにしてください。
見落とされがちな「通う手間」というコスト
家賃差の比較でもう一つ抜け落ちやすいのが、ジムに通う「時間」です。物件内にジムがあっても、着替えて移動して帰ってくるまでには10〜20分程度はかかります。これを週3回続けると、月換算で2〜4時間。仕事や家事で時間が限られている人にとっては、地味にじわじわ効いてくる負担です。
自宅トレの場合はこの移動時間がゼロになる一方、「すぐできる」からこそ「後回しにしてもいつでもできる」と思ってしまい、結局やらなくなるという別の課題もあります。どちらにも一長一短があるということですね。
自宅トレ器具、最初に揃えるべき3点
自宅トレを軸にする場合、最初に揃えるべき器具は絞った方が失敗しにくいです。
- 可変式ダンベル(5〜20kg程度でプレート交換できるタイプ)
- トレーニングベンチ(折りたたみ式・耐荷重150kg前後のもの)
- 静音トレーニング器具(防振ゴム付きのマットや、駆動音の少ないタイプ)
筆者自身の経験では、この中でも可変式ダンベルとベンチの組み合わせが一番投資対効果が高いと感じています。この2つだけで胸・背中・肩・脚まで幅広い種目をカバーできるため、賃貸の限られたスペースでも「これだけあれば何とかなる」という安心感がありました。実際、ジムと自宅を併用している場合でも、ダンベルとベンチでできる種目は自宅、それ以外の大型器具が必要な種目はジム、という役割分担をすることで、ジム付き賃貸ほどの家賃上乗せを払わずに済んでいます。
一方で、ベンチプレス用のバーベルとプレートまで自宅に揃えるのは、賃貸のスペースと防音を考えると実用性が低く、正直失敗だったと感じている部分もあります。器具は「賃貸で完結できる範囲」に絞るのが無難です。
自宅トレに必要な部屋の広さの目安については、自宅トレに必要な広さは何畳?内見でチェックすべき3つの目安でも詳しく解説しているので、内見前にチェックしておくと安心です。
ジム付き賃貸が向いている人・自宅トレが向いている人
- 引っ越しの可能性が高い、または1〜2年での住み替えを想定している人 → ジム付き賃貸が向いている
- 3年以上同じ部屋に住む予定がある人 → 自宅トレ器具の方がトータルコストで有利になりやすい
- 一人だとモチベーションが続かない自覚がある人 → ジム付き賃貸、または併用がおすすめ
- ダンベル・ベンチ中心の種目で十分な人 → 自宅トレだけで完結できる可能性が高い
なお、防音対策や騒音への配慮は、どちらを選ぶ場合でも避けて通れないテーマです。深夜のトレーニングで階下から反応があった経験もあるので、この部分は別記事で詳しく触れています。
まとめ
ジム付き賃貸と自宅トレ器具のコスパ比較は、単純な金額の大小だけでは決まりません。何年その部屋に住むか、一人で継続できるタイプかどうか、移動の手間をどう捉えるか。こうした要素を組み合わせて考えると、自分にとっての「本当のコスパ」が見えてきます。まずは自分の住み替えサイクルと、自宅で完結できそうな種目を書き出してみることから始めてみてください。
よくある質問
Q. ジム付き賃貸を解約して自宅トレに切り替えるタイミングはいつがいい?
A. 賃貸の場合は契約更新のタイミング(多くは2年ごと)が一つの目安になります。更新料や引っ越しコストとのバランスを見て判断すると無理がありません。
Q. 自宅とジムを併用するのはコスパが悪い?
A. 一概には言えません。ダンベルとベンチでできる種目は自宅、大型マシンが必要な種目はジムと役割分担することで、ジム付き賃貸ほどの家賃上乗せを避けつつ設備の幅を確保できる場合もあります。
Q. 自宅器具は結局使わなくなるのでは?
A. 個人差が大きい部分です。使わない器具が出てくるリスクはジム付き賃貸にはない自宅トレ特有の課題なので、最初から器具数を絞って始めるのが無難です。
Q. ジム付き賃貸のマシンと自宅の可変式ダンベル、効果に差はある?
A. 研究では、フリーウェイトとマシンで最大筋力や筋肥大に明確な差はないという報告があります。ただしこれは一般的な傾向であり、フォームや種目によって個人差はあるので、絶対的な結論ではありません。
Q. 家賃上乗せ分と自宅器具、どちらが先に「損益分岐点」を超える?
A. 家賃上乗せが月1.5万円程度、自宅器具のトータル初期費用が数万円台であれば、3〜6か月程度で自宅器具の方がコスト面で有利になる計算が目安になります。あくまで一般的なシミュレーションなので、実際の物件条件で計算し直してみてください。
賃貸・狭い部屋でのフィットネス情報を、いち早くLINEでお届けします



コメント