ラバー?スチール?筋トレ器具の「材質」が分からない人の入門

ラバー?スチール?筋トレ器具の「材質」が分からない人の入門|選び方ガイドのイメージ画像 選び方ガイド

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初めてダンベルを買おうとネット通販で検索したとき、商品名の横に並ぶ「ラバーコーティング」「クロムメッキ」「PVC製」という文字を見て、思わず手が止まった経験はありませんか。

筆者の周りでも、フィットネス未経験の人にこの話をすると「え、ダンベルって色々な材質があるの?重ければ何でもいいんじゃないの?」という反応がよく返ってきます。実はここ、初心者が一番つまずきやすいポイントなんですよね。種目名や器具名以前に、「材質」という言葉自体に馴染みがない人がほとんどだからです。

この記事では、筋トレ・フィットネスの前提知識がまったくない人向けに、「ラバー」「スチール」「ウレタン」といった言葉が具体的に何を指すのか、そしてダンベル・ヨガマット・腹筋ローラーを選ぶときにどこを見ればいいのかを、できるだけかみ砕いて説明していきます。

材質を知らずに選ぶと、どんな困りごとが起きる?

「重さと値段さえ見ればいい」と思って材質を確認せずに買うと、こんなことが起こりがちです。

  • 床に置いた瞬間に「ガンッ」という硬い音が響き、賃貸で気まずい思いをする
  • 素材から独特のにおいがして、部屋にこもってしまう
  • 数ヶ月使ったら表面がベタベタしたり、逆にひび割れたりする
  • 汗をかいた手で握ると滑って、危ないと感じる

これらはすべて、器具の「表面が何でできているか」で結果が変わってくる部分です。防音そのものについては詳しくはこちらの記事も参考にしてください:「耐荷重」「防振ゴム」って何?賃貸で器具選びに出る言葉集で詳しく扱っているので、ここでは深入りしませんが、材質選びは防音対策の土台になる話でもあります。

まず覚えるべき材質は4つだけ

専門用語を全部覚える必要はありません。最初はこの4つだけ押さえておけば、たいていの商品ページは読めるようになります。

スチール(鉄)
ダンベルの重り部分やベンチの脚など、フィットネス器具の「芯」に使われる金属です。丈夫で長持ちする一方、そのまま床に当たると硬い金属音が鳴りやすく、湿気があるとサビることもあります。

ラバー(ゴム)
スチールの表面を覆うコーティング材として使われることが多い素材です。床に置いたときの衝撃を和らげたり、素手で触れたときの当たりを柔らかくしたりする役割があります。ここで一つ誤解されやすいのが、「ラバーコーティング=防音効果が高い」と思われがちな点です。実際には、コーティングの厚みだけで階下への振動音までは抑えきれません。本格的に防音を考えるなら、器具自体の素材だけでなく、床に敷くマットの組み合わせが不可欠で、この点はあわせて読みたい:マンションの床を傷つけない筋トレ器具の置き方で詳しく触れています。

ウレタン(PU)
ラバーより価格は高めですが、においが少なく劣化しにくいとされる素材です。少し値段が上の器具や、ヨガマットの一部に使われています。

PVC・TPE
主にヨガマットに使われるプラスチック系の素材です。PVCは古くから使われている定番素材ですが、種類によってはにおいが気になることもあります。低臭・低VOCの器具選びについては別記事で詳しく扱っているので、化学物質のにおいが気になる人はそちらもあわせて確認してみてください。

「ヨガマット」と「トレーニングマット」、実は別物です

ここで一つ、初心者が意外と知らない事実を紹介します。「ヨガマット」と「トレーニングマット」は、見た目が似ていても設計思想が違うんですよね。

  • ヨガマット:厚さ3〜6mm程度で薄め。ポーズを取ったときに床の感覚を伝えつつ滑らないことを重視した作り。素材はPVCやTPEが中心
  • トレーニングマット:厚さ1cm以上のものが多く、NBR(ニトリルゴム)という弾力の強い素材が使われることも。腹筋運動や自重トレーニングでの衝撃吸収を重視した作り

「ヨガマットを買ったのに、腹筋運動をすると床の硬さがそのまま伝わってきて痛い」という声を聞くことがありますが、これは薄さゆえの設計上の違いによるものです。用途によって選ぶべきマットが変わる、という点は覚えておいて損はありません。

ダンベル

固定式ダンベル(重さが変えられないタイプ)は、スチールの芯をラバーやウレタンでコーティングしたものが主流です。可変式ダンベル(重さを調整できるタイプ)は構造上コーティングが難しく、スチールやクロムメッキ(表面に薄い金属膜を付けたもの)がむき出しになっていることが多くなります。

賃貸で使うなら、商品ページの「材質」欄に「ラバーコーティング」「PUコーティング」と書かれているものを選ぶと、床に置いたときの音がある程度和らぎます。可変式・固定式それぞれの仕組みについてはこの点については別記事でも詳しく解説しています:『可変式』『固定式』ダンベルって何が違うの?初めて買う人へも参考にしてみてください。

筆者の場合、自宅トレーニングを始めた際にラバーコーティングのダンベルとトレーニングベンチを揃えたのが一番満足度の高い買い物でした。この2つだけで多くの部位を鍛えられる種目に対応できたからです。逆にベンチプレス用のバーとプレート(重り)は賃貸の生活動線には大きすぎ、収納にも困り、正直失敗だったと感じています。

腹筋ローラー

車輪部分の素材は、EVA(発泡素材)やTPR(合成ゴムの一種)、あるいは硬めのプラスチックが使われます。安価な製品ほど車輪が硬いプラスチック製になりやすく、フローリングの上で転がすと「カタカタ」という異音が出やすい傾向があります。商品ページで「車輪素材」や「ホイール素材」の記載を確認し、EVAやゴム系の素材が使われているものを選ぶと、多少音を抑えられます。

商品ページのどこを見ればいい?初めての人のための確認手順

材質欄がどこにあるか分からない、という声もよく聞きます。以下の手順で探してみてください。

  • 商品ページの「商品仕様」「製品情報」「詳細情報」というタブや見出しを探す
  • そこに「材質」「素材」「表面加工」という項目があるか確認する
  • 記載がない場合は、商品説明の文章中に「〜製」「〜コーティング」という単語がないか探す
  • 見つからない場合は、レビュー欄で「におい」「音」「劣化」というキーワードで検索してみる

これだけでも、実店舗で手に取らずに材質のイメージをつかむ手がかりになります。

まとめ

材質の話は一見地味ですが、賃貸・一人暮らしという環境では音・におい・耐久性に直結する、実はかなり実用的な知識です。

  • スチールは芯の金属、ラバー・ウレタンはその表面を覆う緩衝材と覚える
  • ラバーコーティングは防音の万能薬ではなく、床への衝撃緩和や肌当たりを和らげる役割が中心
  • ヨガマットとトレーニングマットは厚みも素材も設計思想が違う
  • 商品ページの「材質」「表面加工」欄を必ずチェックする習慣をつける

すべての商品が完璧な情報を載せているわけではないので、分からない場合は無理に判断せず、レビューを頼りにするのも一つの方法です。

より詳しい内容はこちらへ:キッチン一体型ワンルームで料理動線を邪魔しない筋トレ器具の置き方

よくある質問

Q. ラバーコーティングのダンベルとクロムメッキのダンベル、賃貸ならどっちがいいの?

A. 床に直接置く機会が多いなら、ラバーコーティングの方が衝撃音をやわらげやすい傾向があります。ただし前述の通り、コーティングだけで振動まで完全に抑えられるわけではないので、床に敷くマットとの併用が現実的です。

Q. 「ネオプレン」という表示もよく見かけますが、ラバーと同じですか?

A. ネオプレンは合成ゴムの一種で、広い意味ではラバーの仲間です。軽めのカラーダンベルの表面によく使われており、手触りが柔らかいのが特徴です。厳密には種類が違いますが、初心者のうちは「ゴム系の素材」というくらいの理解で問題ありません。

Q. ヨガマットとトレーニングマット、両方買う必要がありますか?

A. 必須ではありません。ヨガのポーズ中心なら薄手のヨガマット、腹筋運動や自重トレーニング中心ならクッション性のあるトレーニングマットが向いていますが、迷う場合は厚み1cm前後の中間的な製品を選んでおくと、どちらの用途にもある程度対応できます。

Q. 中古の筋トレ器具を買うとき、材質面で気をつけることはありますか?

A. スチール部分にサビが出ていないか、ラバーコーティングにひび割れやベタつきがないかを確認すると安心です。特にゴム系の素材は経年劣化でにおいが強くなることがあるので、可能であれば実物を確認してから購入すると失敗が減ります。

Q. 材質にこだわりすぎると、値段が高くなりませんか?

A. その傾向はあります。ウレタンコーティングなど高機能な素材は価格が上がりやすいです。すべてを最上級の素材で揃える必要はなく、生活音が特に気になる器具(床に置くダンベルなど)だけ材質を重視し、それ以外は価格を優先するといった配分でも十分機能します。

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