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内見の予定を入れたものの、「自宅で筋トレを始めたい」という希望条件を不動産会社にどう伝えればいいのか分からない。そんな状態で物件探しをしている人は意外と多いんじゃないでしょうか。
間取り図には「洋室6畳」としか書かれておらず、そこに家具を置いた後、実際に体を動かすスペースがどれくらい残るのかは想像しづらいものです。筆者自身も、自宅トレーニングを始めた当初は「とりあえず器具を買ってから考えよう」という順番で失敗し、置き場所に困って結局使わなくなった器具を処分した経験があります。器具ではなく、まず「広さ」から逆算して考える方が、後々の失敗が少なくて済みます。
この記事では、運動経験もゼロ、器具の知識もゼロという前提で、「内見の段階で何をチェックしておけば自宅トレが成立するのか」を具体的に整理していきます。
そもそも自宅トレに必要な広さって、何畳が目安?
まず前提として、1畳の大きさは地域や物件によって多少差がありますが、一般的には縦約176cm×横約88cm前後(江戸間の場合)とされています。これを踏まえると、よく言われる「自宅トレには2畳あれば十分」という目安は、あながち間違いではありません。
ただし、これはあくまで「マットを1枚敷けるスペース」という意味での目安です。実際に体を動かすとなると、もう少し踏み込んだチェックが必要になってきます。
広さを確保しないとどうなる?入居後に起きがちな失敗
内見時に広さの確認を怠ると、入居後にこんな事態が起こりがちです。
- 腕立て伏せ(床に手をついて体を上下させ、胸や腕を鍛える動き)をしようとしたら、手をついた瞬間に頭がベッドの脚にぶつかる
- ヨガマットを敷こうとしたら、対角に敷かないと収まらず、毎回家具を動かす手間が発生する
- 腹筋ローラー(車輪のついた持ち手を転がして腹部を鍛える道具)を伸ばした瞬間、壁や棚にぶつかって使えないと気づく
こうした失敗は、「畳数」という数字だけを見て安心してしまうことが原因です。同じ6畳でも、ベッド・机・クローゼットの配置次第で、実際に体を動かせる面積は3畳分も残らないことがあります。物を詰め込みすぎた狭い空間で生活すること自体が、気分の面でもあまり良い影響を与えないという指摘もあります。実際、家の中の散らかり具合と精神的な満足度・ストレスの関連を調べた海外の調査では、散らかりが多いと感じている人ほど生活満足度が低くストレスが高い傾向が報告されています。器具を増やしすぎて部屋が窮屈になることは、トレーニングの継続という意味でも避けたいポイントです。
内見でチェックすべき3つの目安
畳数という「面積」だけでなく、以下の3点を意識してチェックすると失敗が減ります。
①対角線の長さ
意外と見落とされがちなのが、部屋の対角線の長さです。一般的なヨガマットのサイズは183cm×61cm程度が主流ですが、これを縦に敷こうとすると、多くのワンルームでは壁から壁までの直線距離が足りず、部屋の対角線を使わないとマットが収まらないケースが非常に多いんです。
内見時は、部屋の縦・横の長さだけでなく、対角線をイメージしながら歩いてみることをおすすめします。スマホのメジャーアプリや、持参した1mのメジャーで対角線を測っておくと、後で「マットが敷けない」という事態を防げます。
②天井の高さ
床の広さばかりに目が行きがちですが、天井の高さも重要な確認ポイントです。一般的な賃貸の天井高は240cm前後ですが、照明器具やエアコンの室内機が低い位置に設置されている物件もあります。
ダンベル(片手で持つ重り)を頭上に上げる動きや、その場でジャンプする動きを取り入れたい場合、天井の低さがネックになることがあります。内見時は、両手を上げて背伸びをしてみて、照明にぶつからないかを確認しておくと安心です。
③収納スペースの有無
3つ目は、器具を「使う場所」ではなく「しまう場所」の確認です。自宅トレは、器具を出しっぱなしにすると生活動線を圧迫し、逆に片付けすぎると「今日はやらなくていいか」と後回しにしやすくなる、という難しさがあります。
クローゼットの奥行き(一般的に50〜60cm程度あれば折りたたみ器具が収まりやすい)や、ベッド下のすき間の高さを確認しておくと、入居後の器具選びがスムーズになります。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください:筋トレ前の準備運動って何をすればいいの?器具なしのウォームアップ入門
畳数別・自宅トレでできることの目安
参考までに、畳数ごとにできることの目安をまとめました。あくまで一般的な傾向であり、実際の家具配置によって変わる点はご留意ください。
- 1畳程度:マットを敷いてのストレッチ、腕立て伏せ、プランク(うつ伏せの姿勢でひじとつま先だけで体を一直線に支え、体幹を鍛える種目)など、その場から動かない種目が中心
- 2畳程度:上記に加えて、スクワット(立った状態から腰を落として立ち上がる、脚全体を鍛える動き)のような、少し体を上下に動かす種目も可能
- 3畳以上:ダンベルを使ったベンチ台での種目や、レジスタンスバンド(ゴム製の帯を伸び縮みさせて負荷をかける道具)を使った種目など、器具を使う動作の幅が広がる
揃えておきたい基本アイテムと選び方
広さの目安が見えてきたところで、実際に何を揃えればいいのか、初めて買う人向けに確認ポイントも合わせて紹介します。
ヨガマットは、商品ページの「サイズ」欄と「厚み」欄を必ず確認しましょう。目安として、厚み6〜10mm程度のものは床の硬さを感じにくく、初めての1枚に選びやすいです。ちなみに「トレーニングマット」と表記されている商品との違いは、厚みと素材の硬さにあります。ヨガマットは薄めで柔らかいバランス系の動きに向き、トレーニングマットは厚手でクッション性が高く、ジャンプを伴う動きや防音目的に向いている、というのが大まかな違いです。
折りたたみベンチは、「耐荷重」欄と「収納時サイズ」欄を確認してください。折りたたむと厚みが15cm前後になるモデルなら、クローゼットの隙間やベッド下に立てて収納できます。筆者自身、ダンベルとベンチの組み合わせが最も活用できたと感じている一方、バーベル一式のような重量挙げ専用の器具は、賃貸の限られたスペースでは実用性が低いと感じた経験があります。最初の1台は、汎用性の高いベンチを選ぶのがおすすめです。
収納ラックは、幅60cm×奥行30cm程度のスチールラックであれば、ダンベルやマットをまとめて収納しつつ、部屋の圧迫感を抑えられます。
なお、器具選び全般についてはあわせて読みたい:家具移動不可の学生寮個室でできる筋トレ器具選びで詳しく扱っているので、そちらも参考にしてみてください。
まとめ
自宅トレに必要な広さは、畳数という単純な数字だけでは判断しきれません。対角線の長さ・天井の高さ・収納スペースの有無という3つの視点を持って内見に臨むことで、「入居してから動くスペースがなかった」という失敗を減らせます。
最初から広い部屋を確保できなくても、1畳・2畳の範囲でできる種目から始めれば十分にトレーニングは成立します。まずは自分の生活スタイルに合った広さの目安を持って、物件探しを進めてみてください。
よくある質問
Q. ワンルームでも自宅トレは十分にできますか?
A. はい、可能です。1畳程度のスペースがあれば、ストレッチや腕立て伏せなど、その場から動かない種目は行えます。器具を増やす場合は、収納スペースとの兼ね合いを考えながら選ぶと無理なく続けやすいです。
Q. 内見のときにメジャーを持って行った方がいいですか?
A. 持って行くことをおすすめします。特に対角線の長さは目測では誤差が出やすいので、スマホのメジャーアプリや小型のメジャーで測っておくと、後々のマット選びで失敗しにくくなります。
Q. 天井が低い物件でも、できる種目はありますか?
A. あります。頭上に手を伸ばす動きやジャンプ系の動きは避けた方が無難ですが、床に座って行う種目や、プランクのように体を一直線に保つ種目であれば、天井の高さはあまり影響しません。
Q. 収納スペースが少ない部屋でも器具は置けますか?
A. 折りたたみ式のベンチや、薄手のヨガマットであれば、ベッド下やクローゼットの隙間に収納できるものが多いです。購入前に商品ページの「収納時サイズ」欄を確認しておくと安心です。
Q. 部屋が狭いと、モチベーションにも影響しますか?
A. 個人差がありますが、物が詰め込まれて窮屈な空間だと、気分の面でもトレーニングを後回しにしやすくなるという指摘もあります。器具を増やしすぎず、必要最低限から始めるのも一つの工夫です。
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