ダンベルを置く「ガシャン」音が怖い人の初めての練習法

ダンベルを置く「ガシャン」音が怖い人の初めての練習法|防音・騒音対策のイメージ画像 防音・騒音対策

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生まれて初めてダンベルを買った日のことを思い出してください。箱を開けて、手に取って、「よし、やってみよう」と思ったその瞬間、ふと頭をよぎるのが「これ、床に置くときどれくらい音がするんだろう…」という不安ではないでしょうか。

隣や下の部屋に人が住んでいる賃貸だと、この不安は決して大げさなものではありません。実際、運営者自身も、深夜にダンベルを使った種目をしていた際に階下から苦情を受けた経験があります。その時はすぐに動きを止めて対応し、その後は防音・防振マットを導入したのですが、「音が出るかもしれない」という緊張感は、初めてダンベルを触る人ほど強く感じるものだと思います。

この記事では、音を消す方法そのものより一歩手前、「そもそもダンベルをどう置けば音が出にくいのか」という、動作そのものの練習法にフォーカスしてお話しします。

そもそもダンベルとは?基本のおさらい

ダンベルとは、片手または両手に持って腕や体を動かすことで筋肉に負荷をかける、鉄アレイのような形をした器具のことです。片方だけ持つ場合は「1個」、両手分セットになっている場合は「ペア」と表記されることが多く、購入時にどちらを買っているのか確認しておくと安心です。

多くの製品は、金属の芯(シャフト)の外側にゴム(ラバー)や樹脂をコーティングしてあり、これが後で説明する「音」に大きく関わってきます。

「ガシャン」音の正体は、実は落とす音ではない

ここが今回、一番お伝えしたいポイントです。

多くの初心者が「重いダンベルを落としてしまう音」を怖がっていますが、実際に音が出る一番の原因は、少し違うところにあります。それは、重さに驚いて、床に触れる直前で手を早く離してしまうことです。

初めてダンベルを持つと、「思ったより重い」「早く下ろしたい」という感覚が働きます。この心理が、床に着地するギリギリのところで手を離す動きにつながり、結果として数センチの高さから「ガシャン」と落とすのと同じ状態になってしまうんですね。つまり、音の正体は落下そのものではなく、着地の直前で気持ちが先に降りてしまうことだと言えます。

これは意識するだけで改善できる部分なので、力任せの対策の前に、まずこの癖を知っておくことが大切です。

対策しないまま使い続けるとどうなるか

音を気にせず使い続けると、次のようなことが起きやすくなります。

  • 階下や隣室からの視線・苦情が続き、トレーニング自体への抵抗感が強くなる
  • 「音を立てないように」と不自然に力を入れた状態で扱い、手首や肩に余計な負担がかかる
  • 床やフローリングに小さな傷・凹みが蓄積していく

実際、レジスタンストレーニング(ダンベルなどを使った筋力トレーニング全般を指す言葉です)に関する研究のレビューでは、傷害の発生率にはかなりの幅があるものの、伝統的なウェイトトレーニングは他の運動様式と比べて比較的安全な部類に入るとされています(Chaves TS, et al., 2023)。つまり、正しい動作を身につければ、ダンベル自体は決して危険な器具ではないということです。音を怖がるあまり不自然な力の入れ方をしてしまう方が、むしろ体への負担としては気になるところかもしれません。

音を怖がる人のための「置く練習」ステップ

ここからが本題です。ダンベルを持たずに、まずは動作だけを練習してみましょう。

ステップ1:何も持たずに、しゃがんで手を床につく動作を10回練習する
ダンベルなしで、床にゆっくり手を近づけて、指先から手のひら全体が触れるまでの動きを覚えます。

ステップ2:軽いダンベル(1〜2kg程度)で「置く速度」だけを意識する
持ち上げることではなく、下ろす速度をコントロールすることだけに集中します。目安として、床から10cm手前あたりで一度動きを緩めるイメージを持つと、着地の瞬間の勢いが抑えられます。

ステップ3:床に触れる瞬間まで、手のひらでダンベルを支え続ける
「置く」というより「最後まで自分の手で下ろし切る」という意識を持つことが、音を減らす一番の練習になります。

ステップ4:慣れてきたら、実際に使う重さで同じ動作を繰り返す
重さが変わると再び緊張しやすいので、最初は普段より軽めのダンベルから始めて、段階的に重さを上げていくと安心です。

なお、ダンベル自体の音の物理的な軽減については、床材やマットの選び方も重要な要素になります。詳しくは防音マット・防振ゴムの選び方比較でも解説しているので、動作の練習と合わせて確認してみてください。

動作の練習と一緒に、道具でも音を吸収する

動作に気をつけるのと並行して、道具側でも音を軽減しておくと安心感が増します。

ラバーコーティングされたダンベルは、金属がむき出しのタイプに比べて着地時の衝撃音がやわらぎやすいとされています。購入時は商品ページの「材質」や「表面仕様」の欄を見て、「ラバーコーティング」「ウレタンコーティング」などの表記があるかを確認しましょう。

その下に敷く防音マットも合わせて使うと、動作の練習だけでは吸収しきれない振動や音をカバーできます。厚みが1.5cm〜3cm程度のものが、賃貸の1室で使うにはバランスが良いとされています。

ダンベルラックで「探す→置く」の動線を短くする

音の話とは少しずれますが、意外と見落とされがちなのが、ダンベルを床に直接置いたり片付けたりする回数そのものを減らすという発想です。ラックに収納しておけば、「使う→戻す」の動作が減り、それだけ床に触れる回数も減ります。

ダンベルラックを選ぶ際は、収納段数だけでなく、設置に必要な床の奥行きと、実際に使うダンベルの総重量に対する耐荷重表記を必ず確認してください。

床への置き方や、傷をつけないための配置の工夫については、マンションの床を傷つけない筋トレ器具の置き方で詳しく紹介しています。

まとめ

ダンベルを置くときの「ガシャン」という音は、多くの場合、重さそのものではなく、着地の直前で気持ちが先に手を離してしまうことが原因です。まずはダンベルを持たずに動作だけを練習し、床に触れる瞬間まで手で支え続ける感覚を身につけることが、遠回りに見えて一番の対策になります。そこにラバーコーティングされたダンベルや防音マット、ラックなどの道具を組み合わせれば、音への不安はかなり軽減できるはずです。個人差もあるので、まずは軽い重さから、自分のペースで練習してみてください。

よくある質問

Q. ダンベルは何kgから始めるべきですか?音が怖いので軽めから始めたいです

A. 最初は1〜3kg程度の軽いものから始めて、置く動作に慣れることを優先するのがおすすめです。重さそのものは後から徐々に上げていけば問題ありません。

Q. 練習してもどうしても手が滑って音が出てしまいます。どうすればいいですか?

A. 手汗や手の乾燥で滑りやすくなっている可能性があります。グリップ力を高めるグローブや、滑り止め加工のあるダンベルを選ぶことも一つの方法です。無理に力で抑え込もうとすると手首に負担がかかるので、道具側でカバーする選択も検討してみてください。

Q. マットを敷いていても、まだ音が心配です。他に何かできることはありますか?

A. マットの重ね使いや、置く時間帯への配慮などは他の記事で詳しく扱っています。まずは本記事の「置く動作の練習」と組み合わせることで、より安心感が高まるはずです。

Q. ダンベルを落としてしまった場合、床や器具はどのくらい傷みますか?

A. 一度の落下でも、フローリングには目に見えない凹みができることがあります。ダンベル自体もラバーコーティングが欠けたり剥がれたりする可能性があるので、日頃から「置く」動作を意識しておくことが、器具と床の両方を長持ちさせることにつながります。

Q. 動作の練習は具体的に何分くらい続ければいいですか?

A. 決まった時間はありませんが、1回のトレーニング前に5回程度、置く動作だけを確認する時間を取るだけでも、動きへの意識づけとしては十分です。焦らず、自分の感覚が掴めるまで繰り返してみてください。

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