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先日、知人が引っ越しの見積もりを取ったところ、20kgのダンベルセットとベンチだけで「重量物追加料金」が数千円上乗せされたという話を聞きました。しかも搬出時にエレベーターなしの3階から人力で運ぶ羽目になり、業者さんに「次からは事前申告してくださいね」と言われたそうです。
数年おきに転居する賃貸暮らしだと、この手のトラブルが毎回ついて回ります。金属製のダンベルやケトルベルは筋トレ効果こそ申し分ないものの、「軽くて、場所を取らず、次の家にも連れていける」という賃貸目線での使い勝手は正直あまり考えられていません。今回は、その悩みをかなり根本的に解決してくれる「ウォーターダンベル」について、仕組みからデメリットまで掘り下げてみます。
金属ダンベルが引っ越しのたびに「厄介者」になる理由
まず、対策をしないまま金属ダンベルを持ったまま引っ越しを繰り返すと、具体的にどんな不利益があるのか整理しておきます。
- 重量物加算料金:多くの引っ越し業者は、一定重量以上の器具を「重量物」として別料金にしている
- 粗大ゴミ処分の壁:手放そうとしても自治体によっては金属製品の回収区分が細かく、即日処分できないことが多い
- 搬入経路の制約:玄関や廊下の幅、エレベーターの有無によっては「そもそも運べない」ケースもある
- リセール時の足かせ:可変式でない固定重量のダンベルは中古市場でも需要が限られ、買い取り額が期待より低いことがある
筆者自身、引っ越しを経験する中で「あまりに大きい・重い器具は段ボールに収まらず、結局バラせるものか、そもそもサイズの小さいものだけを残すのが正解だった」と痛感したことがあります。金属の塊であるダンベルは、この「バラせない」問題の代表格なんですよね。
こうした搬出・搬入の負担そのものについては、詳しくはこちらの記事も参考にしてください:転勤の多い会社員が困らない筋トレ器具の運び方で詳しく触れているので、運搬の具体的な工夫はそちらも参考にしてみてください。
ウォーターダンベルとは?「使わない時は空っぽ」という発想
ウォーターダンベルは、樹脂製の容器に水道水を注いで重りとして使うタイプの器具です。仕組み自体はシンプルで、水を抜けば空のプラスチック容器同然になるため、空の状態での重量が1kg前後まで軽くなる製品も存在します(満水時の重量は製品によって異なるので、購入前にスペック表記を必ず確認してください)。
これが賃貸暮らしにとって何を意味するかというと、
- 引っ越し当日は水を抜いて運べるため、重量物加算の対象から外れやすい
- 粗大ゴミではなく、ただの空き容器として扱えるため、処分のハードルが下がる
- 水量を調整すれば負荷を細かく変えられるため、複数個の固定重量ダンベルを揃える必要が減る
という点です。金属ダンベルの「重さそのものが商品価値」という前提を、水という現地調達できる資源に置き換えている、と考えるとイメージしやすいと思います。
あわせて読みたい:引っ越しの多い人向け・コンパクト収納できる筋トレ器具
ウォーターダンベル本体
両手用のダンベル型で、持ち手部分がグリップしやすい素材になっている製品が扱いやすいです。満水時の最大重量、素材(多くはPVCやPP樹脂)、注水口の口径をチェックしておくと、後で水を抜く作業が楽になります。
ウォーターケトルベル
ケトルベルスイングのような大きな動作をしたい人には、水を入れるタイプのケトルベルも選択肢になります。金属製と違って角が丸く柔らかい素材でできているため、フローリングに直接置いても傷がつきにくいのも地味に助かるポイントです。
なお、スイング系の種目は振り回すスペースの確保が前提になります。安全な距離の目安についてはこの点については別記事でも詳しく解説しています:狭い部屋でケトルベルスイングをする前に確保すべき安全スペースの目安も合わせて確認しておくと安心です。
空気式ステップ台
有酸素運動や下半身のトレーニングを組み合わせたい場合は、空気を入れて膨らませるタイプのステップ台もおすすめです。使わない時は空気を抜いて折りたためるため、収納も引っ越し時の荷造りも金属製の踏み台よりずっとコンパクトになります。
見落としがちな注意点:水を抜いた「後」が本番
ここで一つ、あまり語られていない盲点を共有しておきます。多くの人は「水を抜けば軽くなって終わり」と思いがちなのですが、水を抜いた直後の容器内部はまだ湿っているんですよね。栓を閉めたまま段ボールに詰めて長距離移動すると、到着後にカビ臭さが発生していた、というのはウォーターダンベル利用者の間でもたびたび聞く話です。
引っ越し前日ではなく、最低でも数日前には水を抜いて栓を開けたまま自然乾燥させておくというのが、地味ですが一番効くコツです。この一手間を惜しむと、せっかく荷物を軽くしたのに新居で使うときに嫌な臭いと再会することになります。
また、製品パッケージに書かれている「最大○kg」という表記は、あくまで満水時の数値です。水量を8割、6割と減らせば重量も比例して下がるので、可変式ダンベルほど厳密ではないにせよ、ある程度の負荷調整が可能な点も覚えておくと便利です。ダンベルが1組しかない場合の負荷の上げ方についてはより詳しい内容はこちらへ:「漸進性過負荷」って何?ダンベル1組しかない人の対処法でも触れているので、あわせてどうぞ。
まとめ
金属ダンベルは自宅トレーニングの主力になり得る優秀な器具ですが、「数年おきに引っ越す」というライフスタイルとは正直あまり相性がよくありません。ウォーターダンベル・ウォーターケトルベル・空気式ステップ台は、いずれも「使わない時は限りなく軽く、小さくできる」という発想で作られており、荷造りのたびに重量物と格闘する必要がなくなります。
もちろん、金属製に比べて剛性や耐久年数の面で見劣りする部分もあるので、「絶対にこちらが優れている」と言い切るつもりはありません。自分の引っ越し頻度や運搬手段と照らし合わせて、無理のない選択をしてもらえればと思います。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください:数年後に売る前提で選ぶ、リセール価値の高い筋トレ器具
よくある質問
Q. ウォーターダンベルは金属ダンベルと同じ重さの負荷にできますか?
A. 製品ごとに満水時の最大重量が決まっているため、上限は金属ダンベルより低めのことが多いです。高重量を扱いたい中〜上級者向けというより、初心者〜中級者が扱いやすい重量帯を中心にラインナップされている傾向があります。
Q. 水道水以外を入れても大丈夫ですか?
A. 基本的には製品の取扱説明書に従うのが前提ですが、多くの製品は水道水を想定して作られています。塩水や砂などを混ぜると内部を傷める可能性があるため、指定外の中身を入れる場合は自己責任になる点に注意してください。
Q. 引っ越し業者に「水を入れたまま運んでほしい」と頼めますか?
A. 水漏れのリスクがあるため、多くの場合は運搬前に水を抜くことを求められます。栓の締まり具合や容器の劣化がないか、引っ越し前に一度確認しておくと安心です。
Q. 冬場に水が凍ってしまうことはありますか?
A. 室温が氷点下近くまで下がるような環境で保管すると、容器内の水が凍結し、膨張によって破損する可能性があります。寒冷地や無暖房の収納スペースに置く場合は、使わない時期は水を抜いておくのが無難です。
Q. 何年くらい使えるものですか?
A. 素材の経年劣化によって耐久性は変わるため一概には言えませんが、注水口のパッキンや持ち手部分にひび割れが見られたら買い替えのサインと考えてよいでしょう。定期的に外観をチェックする習慣をつけておくと安心です。
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