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2月から3月にかけて、1日の座り時間が10時間を超える。しかもそれが1〜2ヶ月続く。これが確定申告期の税理士・会計士事務所で働く人の、ある意味「異常な日常」だと思います。
朝は始業と同時に伝票の山と向き合い、昼食もデスクでコンビニのおにぎりを片手に入力作業。気づけば外はもう暗い。ジムに寄る体力も気力も残っておらず、そのまま一人暮らしの部屋に帰って倒れ込むように眠る——こんな生活を繰り返している人、少なくないのではないでしょうか。
この記事では「ジムに行く」「まとまった運動時間を確保する」という前提を一旦捨てて、机から一歩も動かずにできる宅トレにフォーカスします。繁忙期特有の「動けなさ」に寄り添った、かなり現実的な内容にしたつもりです。
何もしないとどうなるか、繁忙期特有のリスク
一般的な在宅ワーカーの運動不足対策は他の記事でも扱われていますが、確定申告期のそれは少し性質が違います。「繁忙期の間だけ我慢すればいい」という発想が、かえって体を痛めることがあるからです。
- 長時間の前傾姿勢による腰・肩の張りが、繁忙期後半になるほど蓄積していく
- 座りっぱなしによる下肢の血流低下で、夕方以降のむくみ・だるさが強くなる
- 集中力の低下を感じつつも「休むと終わらない」という焦りで無理を続けてしまう
- 繁忙期が明けた瞬間に糸が切れたように動けなくなり、体調を崩す人もいる
これらは決して珍しい話ではなく、長時間デスクワークが続く職種であれば起こりうる一般的な傾向です。ただ、確定申告期はこの負荷が「毎年、期間限定で、かつ避けられない」という点が特殊なんですよね。だからこそ、繁忙期の真っ只中に無理なく組み込める対策を用意しておく価値があると思います。
電話番・入力作業の「手が塞がっている時間」こそチャンス
ここで一つ、意外と見落とされがちな視点を共有したいのですが、確定申告期の仕事って「手は完全に塞がっているけれど、足元は自由」という時間が実はかなり多いんです。電話応対中、資料の音読確認中、入力しながら口頭で内容を確認している時間。この間、下半身はほぼ何もしていません。
つまり「別枠で運動時間を作る」のではなく、すでにある拘束時間に運動を重ねるという発想の転換が、この職種にはかなり刺さるはずです。
椅子に座ったままできるレジスタンスバンド運動
足首や太ももにレジスタンスバンドを巻いておけば、電話をしながらでも脚を軽く開閉するだけで負荷がかかります。声には一切出ませんし、画面共有をしていても相手からは見えません。
- 太ももにミニバンドを巻き、座ったまま膝を開閉する(内転筋・外転筋への刺激)
- 足首にチューブタイプを巻き、片脚ずつ伸ばして数秒キープ
- デスクの脚にバンドを結び、座ったままレッグエクステンションのように脚を伸ばす
レジスタンスバンドを使ったトレーニングは、ダンベルやマシンと比べても同程度の筋力向上効果が得られるとするメタ分析が2019年に発表されています。また、体脂肪減少や筋力向上の面でもダンベル等と同程度の効果を示したという2022年のレビュー(18試験・669人が対象)もあります。あくまで一般的な傾向を示した研究であり、誰にでも同じ結果が出るわけではありませんが、「ダンベルが置けない机の下でも、それなりの負荷は確保できる」という根拠にはなりそうです。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください:座りっぱなしフリーランスのためのフォームローラー選びと収納法
単純作業の間だけ動かす、ミニステッパー
領収書の仕分け、資料のホチキス留め、印鑑のチェックなど、確定申告期には「頭をあまり使わない単純作業」の時間も意外と多いはずです。この時間帯だけ、デスク下にミニステッパーを置いて足踏みを続けるという方法があります。
- 高さ10cm前後、油圧式で駆動音が小さいタイプを選ぶ
- ケーブル・カウンター表示付きだと、無意識に続けた時間が可視化されてモチベーションになる
- 椅子の高さを踏み台に合わせて微調整できるものだと、姿勢が崩れにくい
貧乏ゆすりのような小さな動きでも、長時間座りっぱなしでいるより血流の停滞は防ぎやすいと一般的に言われています。ただし駆動音や振動については、他の記事でも詳しく扱っている通り、賃貸では設置場所や時間帯への配慮が必要です。詳しくは在宅ワーカーの椅子代わりバランスボール選びと収納法も参考にしてみてください。
どんな工夫をするにしても、1時間に1回は姿勢を変えること自体が最優先です。バンドもステッパーも「座ったまま」であることに変わりはないので、姿勢を固定し続けるリスクそのものはゼロにはなりません。
休憩の5分だけ、フォームローラーで固まった腰回りをほぐす
昼休憩や小休憩の5分だけでも、フォームローラーで腰まわり・太もも裏をコロコロと転がすだけで、座りっぱなしで固まった筋肉が動く感覚を得やすくなります。デスクの足元に置いておけば、席を立たずにそのまま使えるのも利点です。
- 直径13〜15cm、長さ30cm前後のコンパクトタイプなら足元にも収まりやすい
- 硬さは「ミディアム」を選んでおくと、初めてでも痛みが強すぎない
- 使わない時は椅子の下に転がしておくだけで収納完了
正直なところ、筆者自身も自宅トレを一人で続けるモチベーション維持には苦労した経験があります。周りに誰もいない環境で「今日はやらなくていいか」と流されそうになる瞬間は誰にでもあるはずです。確定申告期のように疲弊している時期こそ、「5分だけ」「電話しながらだけ」という低いハードルを用意しておくことが、続けるための現実的な工夫だと思います。
まとめ
確定申告期は、運動時間を新たに確保するのがほぼ不可能な時期です。だからこそ「動かない」という前提のまま、すでにある拘束時間の中に運動を重ねていく発想が現実的だと感じます。
- 電話・入力中はレジスタンスバンドで下半身に負荷をかける
- 単純作業中はミニステッパーで血流を止めない
- 休憩の5分だけフォームローラーで固まった部分をほぐす
- どんな工夫をしても、1時間に1回は姿勢を変えることを忘れない
繁忙期が終わったら急に激しい運動を始めるのではなく、まずは体をゆっくり慣らしていくくらいの気持ちで良いと思います。個人差もあるので、自分の体調と相談しながら無理のない範囲で試してみてください。
よくある質問
Q. 繁忙期中は毎日やらないと意味がないですか?
A. 毎日continuousにやることが理想ではありますが、確定申告期はそもそも余裕がない時期です。できる日にできる範囲でやる、くらいの気持ちで十分だと考えられます。義務化してストレスを増やしてしまっては本末転倒です。
Q. 電話中にバンドを使うのは失礼にあたりませんか?
A. 声や画面には一切影響しない範囲での動きであれば、通常のビジネスマナー上の問題はないと考えられます。ただし気になる場合は、対面での商談や来客対応中は避け、電話のみに限定するなど自分なりのルールを決めておくと安心です。
Q. ミニステッパーの音が周囲に気になるか心配です
A. 事務所内での使用であれば、周囲の作業音との兼ね合いもあるため、まずは昼休憩などデスクに一人でいる時間帯から試すのがおすすめです。自宅での使用時の振動・防音対策については、賃貸向けの一般的な確認方法が他記事で詳しく扱われているので、そちらも参考にしてみてください。
Q. フォームローラーはどのタイミングで使うのが良いですか?
A. 特に決まったタイミングはありませんが、長時間同じ姿勢が続いた直後や、休憩に入る前後で使うと、体の変化に気づきやすいという声もあります。痛みが強い場合は無理に押し当てず、軽く転がす程度から始めてください。
Q. 繁忙期が終わったら、まとめて運動を再開しても大丈夫ですか?
A. 気持ちは分かりますが、長期間動かしていなかった体にいきなり高い負荷をかけると、思わぬ張りや痛みにつながることがあります。繁忙期明けは軽い動きから少しずつ強度を戻していく方が無理がないと考えられます。
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