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宅配のお兄さんが「ここまでで大丈夫ですか」と玄関先に置いていった、ずっしりとした段ボール。中身は自分で選んで注文したダンベル(手に持って上げ下げする、重さのついた棒状や球状の器具です)やトレーニングベンチ(寝転んだり座ったりしながら腹筋や胸を鍛える台のような器具です)。いざ持ち上げようとしたら、想像以上に重くて動かない。腕はプルプルするし、指を挟みそうで怖い。玄関で段ボールを前に固まってしまった、という経験がある人は少なくないと思います。
これ、実は「力がないから運べない」のではなく、「重いものをそのまま持ち上げようとしている」ことが原因だったりするんですよね。この記事では、力に自信がない人でも自分で搬入できる考え方と、実際に使える道具を紹介していきます。
そのまま運ぶと何が起きるか
対策をしないまま無理に運ぶと、こんなことが起きがちです。
- 腰やひざに急な負担がかかり、ぎっくり腰のような痛みが出る
- 段ボールの角やダンベルのエッジで床や壁紙に傷がつく
- 持ち手を滑らせて落とし、足の上に落として打撲する
- 玄関先で数十分立ち往生して、結局そのまま放置してしまう
実際、レジスタンストレーニング(ダンベルなどの重さを使うトレーニングの総称です)の傷害を調べた海外のレビューでも、体幹(お腹や腰まわり)への負担が最も多い損傷部位として挙げられています。これはトレーニング中の話ですが、「重いものを不自然な体勢で持ち上げる」というシチュエーション自体が、体に負担をかけやすいということは共通していると言えそうです。
非力さんの合言葉は「持ち上げない、転がす」
一番大事な考え方は、力を入れて持ち上げる場面をできるだけ減らすことです。腕力に自信がない人ほど、「筋力で頑張る」より「道具で解決する」方向にシフトした方がうまくいきます。
そこで使いたいのが、キャスター付き運搬台車です。重いものを持ち上げる代わりに、台車の上に載せて転がすだけで移動できます。
- 選ぶ際は、商品ページの「耐荷重」の欄を必ず確認してください。ダンベルセットやベンチはまとめると20〜40kg程度になることもあるので、耐荷重100kg前後のものを選んでおくと安心です
- タイヤがゴム製かプラスチック製かも見ておきましょう。フローリングの上を動かすなら、ゴム製の方が滑りにくく傷もつきにくい傾向があります
- 使わないときにたたんでしまえる折りたたみタイプなら、収納の邪魔になりません
台車を使う最大の利点は、「持ち上げる力」を「押す・引く力」に変えられることです。同じ重さでも、地面を転がす動作は持ち上げる動作より圧倒的に少ない力で済みます。これは物理的に、重力に対して真っ向から力を出す必要がなく、床との摩擦だけを克服すればいいからなんですよね。
そもそも「一体型の重いもの」を避けるという発想
そもそも搬入が大変な器具を選ばない、という選択肢もあります。
軽量分割式ダンベルは、シャフト(持ち手になる棒の部分です)とプレート(円盤状の重り部分です)が分かれているタイプで、まとめて動かすのではなく、部品ごとに小分けにして運べます。1枚あたり1〜2.5kg程度のプレートに分けられる製品も多く、女性や高齢の方でも1つずつなら無理なく持てる重さです。
トレーニングベンチについても、最初から一体型の重い据え置きタイプを選ぶより、折りたたみ式・分解式のコンパクトベンチを選んだ方が搬入は圧倒的に楽になります。商品ページで「梱包サイズ」「本体重量」「要組み立て」の表記を確認し、届いた箱自体が軽く小さいものを選んでおくと、玄関からの移動もかなり気が楽になります。
筆者自身、引っ越しの経験から感じているのは、あまりに大きい一体型の器具は段ボールにも収まらず、結局分解できるものかサイズの小さいものを選んでおいた方が結果的に楽だったということです。搬入だけでなく、将来的な引っ越しのしやすさまで含めて考えると、分割・分解できる器具のメリットは大きいと思います。
分解や搬入経路そのものに不安がある玄関が狭い物件の場合は、玄関が狭い旧耐震アパートで大型筋トレ器具を安全に搬入するコツでより詳しく取り上げているので、そちらも参考にしてみてください。
配送業者に「玄関先まで」を頼めることを知っておく
意外と知られていないのですが、宅配の多くは基本的に「玄関先までの配達」が前提になっています。ただ、通販サイトによっては「開梱設置サービス」や「指定の場所までの配送オプション」を有料で選べる場合があります。商品ページの「配送方法」や「オプション」の欄を確認してみると、思った以上に選択肢が用意されていることがあります。
すでに届いてしまった段ボールについても、無理に丸ごと運ぶ必要はありません。玄関先で一度開梱し、プレートやパーツを1つずつ手に持って何往復かで運ぶだけで、必要な力は驚くほど小さくなります。「1回に運ぶ量を減らす」というのも、立派な非力対策なんですよね。
搬入前に確認しておきたいこと
- 商品の総重量とパーツごとの個別重量を商品ページで確認する
- 玄関から設置場所までの経路に、段差や急な角度のコーナーがないか事前に見ておく
- キャスター付き運搬台車を通す幅が確保できているか確認する
- 一度に運ぶ荷物は、無理なく片手または両手で持てる重さに小分けする
- 床を保護するため、台車や器具の下に敷くマットを用意しておく
床への傷や防音まわりの対策については、すでに詳しい記事があるのでここでは軽く触れる程度にしますが、気になる方はサイト内の防音・搬入系の記事もあわせて確認してみてください。
まとめ
重い筋トレ器具を非力な一人でも運び入れるコツは、力そのものを増やすことではなく、力を使う場面そのものを減らす工夫にあります。キャスター付き運搬台車で「持ち上げる」を「転がす」に変え、分割式・分解式の器具を選んで一度に運ぶ量を減らす。この2つを意識するだけで、搬入のハードルはかなり下がります。
これから通販でダンベルを注文しようか迷っている方は、ダンベルを宅配便で送る前に知るべき重量制限と破損対策もあわせて読んでおくと、注文前の不安がひとつ減るはずです。
よくある質問
Q. 台車がなくても運べる方法はありますか?
A. 段ボールを開梱してパーツごとに小分けにするだけでも、必要な力はかなり減らせます。ただ、床への傷や腰への負担を考えると、折りたたみ式の台車を1台用意しておくと今後も何かと使えて安心です。
Q. 分割式ダンベルと一体型ダンベル、結局どちらを選べばいいですか?
A. 搬入のしやすさだけを考えるなら分割式の方が有利です。ただ、使い勝手や耐久性の好みは個人差があるので、搬入面での安心感と使用感のどちらを重視するかで選んでいただければと思います。
Q. 一人で運んでいる途中に腰が痛くなったらどうすればいいですか?
A. すぐに無理をせず、その場で作業を中断してください。荷物はその位置に置いたままで問題ありません。痛みが続く場合は、自己判断で対処せず、医療機関に相談することをおすすめします。
Q. 台車を使うほどではない、中くらいの重さの器具はどう運べばいいですか?
A. 中くらいの重さでも、両手でしっかり持てるサイズに小分けできるかを確認するのがポイントです。無理に一気に運ばず、何回かに分けて往復する方が、結果的に安全で早く終わることが多いです。
Q. 搬入時に床を傷つけないための簡単な工夫はありますか?
A. 器具や台車の下に薄手のマットや厚手の布を敷いておくだけでも、床への傷や跡はかなり防げます。本格的な防音・防振対策については、他の記事でより詳しく扱っているので、そちらも参考にしてみてください。
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