「マッスルメモリー」って何?トレーニングを中断しても大丈夫?

「マッスルメモリー」って何?トレーニングを中断しても大丈夫?|用語集のイメージ画像 用語集

(本記事はアフィリエイト広告を含みます。)

引っ越しで3ヶ月トレーニングが止まった、というありがちな話

新しい部屋に荷物を運び込んで、段ボールの山を片付けて、仕事の引き継ぎもあって…気づいたら筋トレを3ヶ月もサボっていた。こういう経験、一人暮らしをしていると誰にでも起こりうることだと思います。

久しぶりに再開しようとすると、頭の中にこんな不安がよぎりますよね。

「せっかく積み上げた分、全部リセットされちゃったんじゃないか」
「また一からやり直しなのか」

実はこの不安に対して、フィットネスの世界には「マッスルメモリー(筋肉の記憶)」という考え方があります。今回はこの言葉の意味と、中断・再開を繰り返す一人暮らしの人がどう向き合えばいいかを、完全初心者向けに整理してみます。

そもそも「マッスルメモリー」って何のこと?

マッスルメモリーとは、簡単に言うと「一度鍛えた筋肉は、トレーニングをやめても完全にゼロには戻らず、再開したときに元のレベルまで戻るスピードが速くなる」という現象を指す言葉です。

「筋肉が覚えている」という比喩的な言い方をされますが、実際には脳や神経、筋肉の細胞レベルで何らかの変化が起きたまま保持されている、という考え方が一般的にされています。とはいえ、この仕組みについてはまだ研究段階の部分も多く、はっきりとしたメカニズムがすべて解明されているわけではない、という点は先にお伝えしておきます。

イメージとしては、自転車の乗り方に近いかもしれません。何年も自転車に乗っていなくても、久しぶりに乗るとすぐに感覚が戻ってきますよね。それに近い現象が、筋肉にも起きていると言われています。

中断すると何が起きるのか?リスクを具体的に見てみる

「じゃあ休んでも大丈夫なんだ」と安心する前に、中断によって実際に起きることも押さえておきましょう。

  • 筋力・筋肉のサイズは、休んでいる期間に応じてある程度落ちる(完全に元通りとはいえない)
  • 体力的な感覚(きつさの感じ方)が変わり、以前と同じ重さが急に重く感じられる
  • フォーム(動作時の姿勢)の感覚が鈍り、再開時に体のバランスを崩しやすくなる

つまり「マッスルメモリーがあるから何もしなくても平気」というわけではなく、戻るスピードが元に比べて速い、というだけの話なんですよね。ここを勘違いして、休んだ後にいきなり以前と同じ重さのダンベルを持ち上げようとすると、フォームが崩れて怪我につながる可能性があります。

実際、レジスタンストレーニング全般の傷害に関するレビューでは、傷害の発生率には幅があるものの、伝統的なウェイトトレーニングは比較的安全性が高いという結果が報告されています。ただしこれは「正しいフォーム・適切な負荷で行った場合」の話であって、久しぶりの再開時にいきなり以前の重さに戻すことを推奨するものではありません。

再開するときの具体的なやり方

では、中断後にどう再開すればいいのか。ポイントは「以前の重さ・回数からではなく、1段階軽いところから戻す」ことです。

  • 以前使っていたダンベルより一回り軽い重さから始める
  • セット数・回数も、以前の6〜7割程度に抑えてみる
  • 1〜2週間かけて、少しずつ元の負荷に戻していく

「感覚が戻るまでは、必ず軽い負荷から」という点だけは、面倒でも省略しないようにしてください。ここを飛ばすと、マッスルメモリーで戻りが早い分、逆に「体はまだ準備できていないのに気持ちだけ先走る」という状態になりやすいからです。

詳しくはこちらの記事も参考にしてください:三日坊主で終わらない自宅トレーニングの始め方

中断・再開が多い人ほど「負荷を細かく調整できる器具」が向いている

引っ越しや繁忙期で何度もトレーニングが止まる人にとって、地味に重要なのが「再開したときに、軽い負荷から始めやすい器具かどうか」という点です。

ダンベルという道具について

ダンベルとは、片手で持って上げ下げする、鉄アレイのような形をしたおもりのことです。腕・肩・胸・背中など、さまざまな部位のトレーニングに使えます。

初めて買う人は、商品ページの「重量」欄と「調整可能な範囲」欄を必ず確認してください。1つの重さしか使えない固定式のものだと、久しぶりの再開時に「軽くしたいのに手持ちがこれしかない」という事態になりがちです。プレート(重りの板)を差し替えて重さを変えられる可変式のものであれば、中断・再開のたびに負荷を微調整しやすくなります。

レジスタンスバンドという道具について

レジスタンスバンドとは、ゴム製の帯状の道具で、伸ばすことで負荷をかけながら腕・脚・背中などを鍛える道具です。バンドの色によって強度(伸ばしにくさ)が違うのが一般的で、商品ページの「負荷レベル」「強度(ポンドやkg表記)」欄を見て、複数の強度がセットになっているものを選ぶと、再開時に弱い負荷からスタートしやすくなります。

実は、レジスタンスバンドを使ったトレーニングは、ダンベルなど従来の器具と比べても同程度の筋力向上効果が得られるとするメタ分析もあります。「久しぶりの再開だから、まずは軽めのバンドで様子を見る」という選択は、決して妥協ではなく、理にかなったやり方だと言えそうです。

筆者の場合、引っ越しの経験から、あまりに大きい器具は段ボールに収まらず持ち運びにくいと感じました。バラせるものか、サイズの小さい器具を選んでおくと、中断・再開のたびに環境が変わっても対応しやすいと感じています。

まとめ

マッスルメモリーという現象があるおかげで、トレーニングを中断しても完全にゼロからやり直しになるわけではない、というのは希望が持てる話です。ただし、それは「何もしなくていい」という意味ではなく、「戻るスピードが多少速い」という程度の話にすぎません。

再開するときは、以前の重さや回数に一気に戻そうとせず、1段階軽いところから始める。これだけ意識しておけば、中断・再開を繰り返しやすい生活環境の人でも、無理なくトレーニングを続けていけるはずです。個人差もあるので、自分の体の感覚を確かめながら、焦らず戻していくのが良いと思います。

よくある質問

Q. どのくらい休むとマッスルメモリーの効果が薄れますか?

A. 明確な日数の基準は、はっきりとは示されていません。休止期間が長くなるほど筋力・筋肉量の低下は大きくなる傾向にあるとされていますが、個人差も大きい部分です。数週間〜数ヶ月の中断であれば、再開後の戻りは比較的早いと言われています。

Q. 筋トレ初心者でも「マッスルメモリー」は働きますか?

A. トレーニング経験が浅い段階でも、体には何らかの変化が蓄積されるとされています。ただし経験年数が長い人ほど戻りが早いと感じやすい、という報告もあり、この点についてはまだ研究が続いている段階です。

Q. 中断中は何もしなくていいですか?軽い運動だけでも意味はありますか?

A. 完全に何もしないより、軽い自重運動や散歩程度でも体を動かしておくと、再開時の負担が軽く感じられることがあります。ただし無理に運動を詰め込む必要はなく、生活状況に合わせて構わないと思います。

Q. 再開時にいきなり同じ重さのダンベルを使うのは危険ですか?

A. フォームの感覚が鈍っている状態で以前と同じ重さを扱うと、姿勢が崩れやすくなる可能性があります。一回り軽い重さから始めて、数回のトレーニングで様子を見ながら戻していく方法をおすすめします。

Q. レジスタンスバンドとダンベル、再開時にはどちらが向いていますか?

A. どちらが優れているというより、負荷を細かく調整しやすいかどうかがポイントです。バンドは強度別に複数本を使い分けやすく、ダンベルは可変式であれば重さの微調整がしやすいので、どちらも中断・再開の多い人には扱いやすい選択肢だと言えます。

賃貸・狭い部屋でのフィットネス情報を、いち早くLINEでお届けします


💬 LINEで友だち追加

コメント

タイトルとURLをコピーしました