プロテインの『WPC』『WPI』って何?パッケージ表示の見方入門

プロテインの『WPC』『WPI』って何?パッケージ表示の見方入門|用語集のイメージ画像 用語集

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初めてプロテインをネットで買おうとしたとき、商品名の横に小さく「WPC」とか「WPI」って書いてあるの、見たことありませんか。

筆者の知人は、そこで思わず商品ページを閉じてしまったそうです。「なんかアルファベットの略語が多くて、専門知識がないと選べない気がする」と。実際、この2つの表記の意味を知らないまま「とりあえず安い方」を選んで、お腹の調子を崩してしまったり、逆に「なんとなく高い方が良さそう」で予算オーバーしてしまったり、というケースは少なくないようです。

この記事では、WPC・WPIという表記が具体的に何を指していて、パッケージのどこを見ればそれが分かるのか、初めての一人暮らしプロテイン選びに絞って整理していきます。

知らないまま選ぶとどうなるか

WPC・WPIの違いを知らずに選ぶと、こんなことが起こりがちです。

  • お腹がゴロゴロしやすいタイプを選んでしまう:乳糖に反応しやすい体質の人が、乳糖が比較的多く残るタイプを選んでしまい、飲むたびにお腹の調子が気になる
  • コスパで損をする:本来コスパ重視で選べば十分な用途なのに、価格の高いタイプを選んでしまい、一人暮らしの食費を圧迫する
  • タンパク質量を誤解する:同じ「1杯分」でも、タイプによって1食あたりのタンパク質含有量に差があることに気づかず、想定より摂取量が少なくなる

こうした「なんとなくの選択」を避けるために、まずはWPC・WPIがそれぞれ何を意味するのかを見ていきましょう。

WPCとWPI、そもそも何の略か

どちらも原料は同じ「牛乳から作られるホエイ(乳清)タンパク質」です。違いは、そこからタンパク質を取り出す製造工程(フィルトレーションの精度)にあります。

WPC(Whey Protein Concentrate:濃縮乳清たんぱく質)

  • ホエイを比較的シンプルなろ過工程で濃縮したもの
  • タンパク質含有率はおおむね70〜80%程度とされることが多い
  • 乳糖や脂質がある程度残るため、価格が抑えられやすい
  • 一般的に流通しているプロテインの中で最も種類が多いタイプ

WPI(Whey Protein Isolate:分離乳清たんぱく質)

  • WPCよりもさらに精密なろ過・分離工程を経て、タンパク質以外の成分(乳糖・脂質など)を極力取り除いたもの
  • タンパク質含有率は90%前後とされることが多い
  • 乳糖の含有量が少ないぶん、乳糖に反応しやすい人でもお腹の負担が比較的少ないとされている
  • 製造工程が複雑な分、WPCより価格が高めに設定されていることが多い

「WPIの方がタンパク質含有率が高いから優れている」というわけではなく、あくまで“何を取り除いたか”の違いだという点は押さえておきたいところです。

なお、乳糖不耐症そのものの仕組みや、お腹がゴロゴロしやすい人向けの具体的な選び方については、詳しくはこちらの記事も参考にしてください:牛乳でお腹がゴロゴロする人のための自宅トレ用プロテイン選びで詳しく扱っているので、気になる人はそちらも参考にしてみてください。

パッケージのどこに書いてあるのか

ここが初心者がいちばん迷うポイントかもしれません。「WPC」「WPI」という表記は、実は法律で決まった統一フォーマットがあるわけではなく、メーカーによって記載位置がバラバラです。

一般的には、以下のあたりを探すと見つかることが多いです。

  • 商品名や商品説明の見出し部分(「WPCホエイプロテイン ○○味」のように商品名に含まれているケース)
  • パッケージ裏面の原材料名の欄(「乳清たんぱく(WPC)」のように括弧書きされているケース)
  • 通販サイトの商品スペック欄(Amazonや楽天の商品詳細に「タイプ:WPI」と単独項目で書かれているケース)

意外と見落とされがちなのですが、原材料名の書き方だけを見てもWPC・WPIの区別がつかない商品もあります。「乳清タンパク」とだけ書かれていて、WPC・WPIの区別は商品説明文の方にしか記載がない、というパターンです。この場合は、パッケージ裏面ではなく購入前の商品説明ページの方をしっかり読む必要があります。

成分表示全体の読み方(タンパク質量・糖質量・添加物など)については、あわせて読みたい:プロテインの成分表示、どこを見ればいいか分からない人へでより詳しく解説しているので、あわせて確認しておくと安心です。

数字の落とし穴:「%」表示の見方

もう一つ、初心者が見落としがちなポイントがあります。それは、パッケージに書かれている「タンパク質含有率」の%表示が、粉全体に対する割合なのか、1食分(スクープ1杯)に対する数値なのかが商品によって書き方が違うということです。

同じ「タンパク質含有率80%」という表示でも、栄養成分表示欄の「1食(約30g)あたりタンパク質○g」という具体的なグラム数まで確認しないと、実際にどれくらいのタンパク質を摂れているのかが分かりません。パッケージの%表示だけを鵜呑みにせず、必ず栄養成分表示の「グラム数」の方も一緒にチェックするクセをつけておくと、思っていたより少なかった、という誤解を防げます。

WPC・WPIどちらを選べばいいか(目安)

あくまで一般的な傾向としての目安ですが、参考にしてみてください。

  • コスパを重視したい・特に体調面で気になることがない → WPCから試してみる選択肢
  • 乳製品でお腹の調子が気になりやすい・脂質もできるだけ抑えたい → WPIを検討する選択肢
  • どちらか迷う・とりあえず1つ目を試したい → 初回は少量パックのWPCで様子を見てみる

プロテインを飲む際に欠かせないシェイカーについても、洗いやすさや漏れにくさは意外と見落としがちなポイントです。

具体的な製品選びの比較軸(味・溶けやすさ・容量・価格帯など)については、この点については別記事でも詳しく解説しています:自宅トレーニング向けプロテインの選び方比較でより詳しくまとめているので、あわせてチェックしてみてください。

まとめ

WPC・WPIは、どちらも「牛乳由来のホエイタンパク質」であることに変わりはなく、違いは製造過程でどこまでタンパク質以外の成分(乳糖・脂質など)を取り除いたか、という点にあります。含有率が高いほど優れているというわけではなく、自分の体質や予算に合わせて選べばいい、というのが基本的な考え方です。

パッケージ表記のルールが統一されていない以上、「どこを見れば書いてあるか分からない」と感じるのは自然なことです。焦らず、商品説明欄と栄養成分表示の両方に目を通す習慣をつけていきましょう。

よくある質問

Q. WPCとWPI以外に「WPH」という表記も見かけました。これは何ですか?

A. WPH(Whey Protein Hydrolysate:加水分解乳清たんぱく質)は、WPCやWPIをさらに細かく分解加工したタイプとされています。流通量はWPC・WPIに比べて少なめで、見かける頻度も低いタイプです。

Q. 「CFM製法」という表記も見たのですが、WPC・WPIとの関係は?

A. CFM(Cross Flow Microfiltration)は、WPIを作る際のフィルトレーション方法の一種を指す言葉とされています。つまりWPIという分類の中の、製法の名称の一つと考えると整理しやすいです。

Q. WPCとWPIを混ぜて飲んでも大丈夫ですか?

A. どちらも同じホエイタンパク質が原料なので、混ぜて摂取すること自体に特別な問題は指摘されていません。ただし、味や溶けやすさが変わることがあるので、少量から試してみるのがおすすめです。

Q. パッケージにWPC・WPIどちらの記載もない商品は避けるべきですか?

A. 必ずしも避ける必要はありません。商品によっては表記自体を省略しているケースもあります。気になる場合は、栄養成分表示のタンパク質含有量や原材料名を確認して、判断材料にすると良いでしょう。

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