(本記事はアフィリエイト広告を含みます。)
先日、通販サイトでダンベルを探していた友人からこんな相談を受けました。「耐荷重100kgって書いてあるけど、これって私が乗っても大丈夫ってこと?器具自体の重さのこと?」と。
商品ページを開くと、「耐荷重」「防振ゴム付き」「可変式」「突っ張り式」といった言葉がずらりと並んでいて、何となく雰囲気で「良さそう」「悪そう」を判断していないでしょうか。実はこれ、意味を知らないまま買うと結構痛い目を見る言葉たちなんですよね。
この記事では、賃貸で筋トレ器具を選ぶときに必ず出てくる専門用語を、完全に初めての人向けに一つずつ解説していきます。
意味を知らないまま買うとどうなるか
例えば「耐荷重80kg」と書かれたベンチ(座ったり寝転んだりして体を支える台のような器具です)を、体重70kgの人が使ったとします。一見大丈夫そうに見えますが、実は動きながら力を加える瞬間には体重以上の負荷がかかることがあり、ギリギリの数値で選んでしまうとフレームがきしんだり、最悪の場合破損してしまうこともあります。
また「防振ゴムなし」の器具をそのまま床に置いてトレーニングを始め、階下から苦情が来てから慌てて対策する、というケースも少なくありません。実際、筆者自身も深夜にダンベルを使った種目(バーベルやダンベルを使って床から物を持ち上げる動きの種目です)をしていたときに階下から苦情を受けた経験があります。その場ですぐにやめて対応し、後日防振・防音マットを購入しました。導入後は苦情がなくなり、効果を実感しています。
つまり、用語の意味を知らないまま「なんとなく」で選ぶと、壊す・怪我をする・トラブルになるの三重リスクがあるということです。一つずつ言葉の意味を押さえていきましょう。
「耐荷重」って結局どういう意味?
耐荷重とは、その器具が安全に支えられる重さの上限を示す数値です。ただし、これが「何の重さなのか」は商品によって意味が違うので要注意です。
- ベンチやトレーニング台の場合:座る・寝転ぶ人の体重の上限を指すことが多い
- 突っ張り式器具の場合:ぶら下がったり引っ張ったりする力への耐久性を示すことが多い
- 収納棚・ラックの場合:置く器具(ダンベルなど)の合計重量を指すことが多い
商品ページでは「耐荷重」の欄の近くに「静止耐荷重」「動的耐荷重」という表記があることもあります。静止耐荷重は「じっとしているときに支えられる重さ」、動的耐荷重は「動きながらでも支えられる重さ」を指し、後者の方が厳しめの数値です。
迷ったら、自分の体重や使う重りの合計に対して、耐荷重の数値が1.5倍以上余裕を持っているものを選ぶと安心です。ギリギリの数値の器具は避けた方が無難でしょう。
体重が重めの方向けの耐荷重の考え方については、詳しくはこちらの記事も参考にしてください:体重100kg超えの初心者が選ぶ耐荷重重視の筋トレ器具ガイドでさらに詳しく解説しています。
「防振ゴム」「防音マット」は何が違う?
見た目が似ているのでよく混同されますが、役割が少し違います。
- 防振ゴム:器具の脚の下に取り付ける小さなゴムパーツ。器具そのものが動いたり揺れたりするのを抑える目的
- 防音マット:床全体に敷く厚手のマット。足音や物を落とした衝撃が床を伝って階下に響くのを和らげる目的
商品ページを見るときは、「素材」の欄がEVA樹脂(クッション性のある発泡素材)なのか、ゴム製なのかを確認しましょう。一般的にゴム製の方が厚みがあり重量物向け、EVA樹脂は軽めの器具やヨガマット代わりに使われることが多いです。
ここで一つ、意外と知られていない事実があります。防振ゴムやマットは、物を落とした音のような比較的高い音には効果を発揮しやすい一方、足音のようなドスンという低い音(低周波)には効果が限定的であるという指摘が研究でもされています。つまり「マットを敷いたから完全に安心」とは言い切れず、ジャンプ動作や重い足踏みを伴う種目は、マットに頼りきらず動き方自体を工夫する必要があるということです。この点の具体的な工夫はあわせて読みたい:自宅防音室で楽器と共存する静音トレーニング器具の選び方で詳しく扱っています。
「可変式ダンベル」って何がお得なの?
可変式ダンベルとは、ダイヤルを回したりピンを差し替えたりすることで、1つの器具で重さを何段階にも変えられるダンベルのことです。通常のダンベルは重さごとに1本ずつ用意する必要がありますが、可変式なら1セットで済むため、収納スペースが限られる賃貸ではかなり相性が良い器具です。
商品ページで確認すべきポイントは以下の通りです。
- 重量幅:例えば「2.5kg〜24kg」のように、最小から最大までどこまで変えられるか
- 調整方法:ダイヤル式(回すだけで切り替え)かプレート差し込み式か。ダイヤル式の方が切り替えは速いが、価格が上がりやすい
- 1段階あたりの刻み幅:2kg刻みなのか2.5kg刻みなのか。刻みが細かいほど、少しずつ重さを増やす微調整がしやすい
筆者の場合、自宅の器具の中でダンベルとベンチの組み合わせが一番買ってよかったと感じています。理由は、この2つだけで体の多くの部位を鍛える種目に対応できるからです。逆に、ベンチプレス用のバーベルと重り(プレート)一式は、賃貸の中でやるには置き場所も取るし用途も限定的で、正直失敗だったと感じています。
「突っ張り式」ってどういう仕組み?
突っ張り式とは、天井と床(または壁と壁)の間に器具を押し広げるように固定し、ネジ止めなしで設置する方式のことです。懸垂バー(鉄棒のようなバーにぶら下がって体を引き上げる種目に使う器具です)などによく使われます。
原状回復(退去時に壁や天井に穴を開けた跡を残さないこと)が求められる賃貸では、ネジで固定するタイプより突っ張り式の方が選ばれやすい傾向にあります。ただし、突っ張り式は天井や壁自体の強度に依存するため、購入前に必ず「対応天井高」「押し当て面のサイズ」の欄を確認しましょう。
なお、天井や壁、手すりなどを使った突っ張り式・自重トレーニングについては、あくまで一般的な確認の目安を紹介しているに過ぎず、安全性を保証するものではありません。実際に使用する前には、管理会社・大家への確認と、可能であれば専門家(建築士等)による構造確認を受けることをおすすめします。
まとめ
用語がわからないまま「なんとなく良さそう」で器具を選ぶのは、賃貸ではリスクが高い選択です。今回紹介した言葉を整理すると、
- 耐荷重は「何の重さの上限か」を必ず確認する
- 防振ゴム・防音マットは役割が違い、低い音には限界があることも知っておく
- 可変式ダンベルは重量幅・調整方法・刻み幅をチェック
- 突っ張り式は原状回復に有利だが、天井・壁の強度は自己判断できない
この4つの言葉さえ押さえておけば、通販ページを見たときの「呪文感」はかなり減るはずです。器具選びの前に測っておくべき数値についてはこの点については別記事でも詳しく解説しています:ベランダ筋トレ器具を選ぶ前に測るべき奥行き・耐荷重・床材の3数値でも触れているので、あわせて確認してみてください。
よくある質問
Q. 耐荷重の数値ギリギリの体重でも使って大丈夫ですか?
A. 数値ギリギリでの使用はおすすめしません。動きながら力を加える瞬間は体重以上の負荷がかかることがあるため、一般的には耐荷重に余裕を持たせて選ぶ方が安心とされています。
Q. 防振ゴムを敷けば真夜中でもトレーニングできますか?
A. 防振ゴムやマットは音や振動を和らげる助けにはなりますが、完全に消せるわけではありません。深夜早朝の使用時間帯についての注意点は他記事でも詳しく扱っているので、そちらも参考にしてください。
Q. 可変式ダンベルと普通のダンベル、初心者はどちらを選ぶべきですか?
A. 収納スペースが限られる場合は可変式が扱いやすいとされていますが、切り替えのたびに手間がかかるため、頻繁に重さを変えたくない人は固定式の方が使いやすいと感じることもあります。自分の使い方に合わせて選ぶと良いでしょう。
Q. 突っ張り式の器具は賃貸ならどれでも安全に使えますか?
A. 「賃貸向け」と書かれていても、天井や壁の強度は物件によって異なります。設置前には必ず管理会社や大家に確認し、可能であれば専門家による構造確認を受けることをおすすめします。
Q. 商品ページに耐荷重の記載がない場合はどうすればいいですか?
A. 記載がない、またはあいまいな場合は、購入前に販売元に直接問い合わせることをおすすめします。数値が明記されていない器具は、安全面の判断材料が乏しいため慎重に検討しましょう。
賃貸・狭い部屋でのフィットネス情報を、いち早くLINEでお届けします



コメント