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子どもが独立してからしばらく経つと、元子供部屋がどうなっているか。多くの家庭で「とりあえず学習机と本棚だけ残っていて、あとは何も置かれていない」という状態になりがちなんですよね。掃除はするけど、特に何にも使っていない部屋。これ、もったいない話だと思うんです。
せっかく6畳前後のスペースが丸ごと空いているのに、結局リビングの隅でヨガマットを広げて終わってしまう夫婦は少なくありません。今回は「二人で使う」という前提に絞って、空き部屋をどう自宅トレスペースに変えていくかを考えてみます。
「なんとなく物置」になる前に知っておきたいこと
久しぶりに運動を再開しようとするとき、一番のハードルは実は「何を買うか」より「何もしないまま数ヶ月経ってしまう」ことだったりします。部屋はあるのに器具がない、器具を選ぼうとしたらネットに情報が多すぎて決められない――そうこうしているうちに、部屋は結局子供の荷物置き場に戻ってしまう。
さらに50代からの運動再開には、体力低下だけでなく「久しぶりに動いたことで変な負担のかけ方をしてしまう」というリスクも実際にあります。若い頃の感覚のまま急に重いものを持ったり、無理な姿勢で動いたりすると、肩や腰、膝といった部位に負担が集中しやすいことは、レジスタンストレーニングの傷害を扱った研究でも指摘されています。全体としての傷害率はそこまで高くないとされているものの、部位別に見ると肩・腰・膝でのトラブルが多い傾向があるようです。だからこそ、器具選びの段階から「無理のない負荷から始められるか」を意識しておく価値があります。
夫婦二人で使うからこそ気をつけたい3つの視点
一人暮らしのトレーニング記事とは違い、夫婦二人で使う空き部屋には固有の悩みがあります。
- 体格差・扱える重量の差:同じダンベルでも、夫婦で扱いたい重量帯がかなり違うケースがほとんどです
- 使う時間帯が重なるかどうか:同時に使うのか、朝晩で交代するのかで、必要な器具の数が変わってきます
- 将来また「子供部屋」に戻る可能性:孫が泊まりに来る、子どもが一時的に帰省するといった場面を見越した原状回復のしやすさ
このあたりを最初に夫婦で話し合っておくと、後から「これ結局使わなかったね」という無駄買いを減らせます。実際、自宅トレを始めた当初は色々買い込んでしまい、使う頻度が低い器具を後で処分することになった、という声もよく聞く話です。
メインは「ベンチ」と「可変式ダンベル」で十分な理由
大きなマシンをいきなり導入したくなる気持ちも分かりますが、二人で使うならまずはトレーニングベンチと可変式ダンベルの組み合わせから始めるのがおすすめです。
これには理屈もあって、フリーウェイト(ダンベルなど)とマシンを比較したメタ分析では、最大筋力や筋肥大、ジャンプ能力といった項目に明確な優劣はなく、筋力の向上はそのトレーニング様式に特異的だったと報告されています。つまり「マシンでないと鍛えられない」ということはなく、ダンベルとベンチだけでも十分に多様な部位を動かせるということです。
可変式ダンベルの利点は、二人で重量帯が違っても1セットで済むところにあります。例えば片方が5kg前後、もう片方が15kg前後を使いたい場合でも、プレートの着脱で調整できるタイプなら、ラック1台分のスペースで済ませられます。
ベンチについても、平面だけでなく背もたれの角度を変えられる折りたたみ式なら、胸・肩・背中といった上半身の種目を一通りカバーできます。
夫婦二人分の重量帯をカバーする器具選びでは、可変式ダンベルの調整幅が「二人の間で一番使わない重量帯まで含めて広いかどうか」を必ず確認してください。せっかく可変式を買っても、片方の希望重量が範囲外だと結局買い足すことになります。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください:収納できる可変式ダンベルの選び方
50代からの運動再開、焦らないための安全性の話
ウェイトトレーニング系の傷害疫学をまとめたレビューでは、他の競技と比べて全体的な傷害率はそこまで高くないとされていますが、やはり肩・腰・膝といった部位でのトラブルが目立つと指摘されています。久しぶりの運動再開では、いきなり高重量を扱おうとせず、軽い重量からフォームを確認しながら始めるのが無難です。
また、無理なく続けるという意味では、決まった時間に自重種目を1セットだけ行うような「習慣化ベース」のアプローチを検証する研究プロトコルもあります。毎日1セットだけでも継続すること自体に意味があるという考え方は、久しぶりに体を動かす50代夫婦にとって取り入れやすい発想かもしれません。
二人分の器具をすっきり収納するラックの選び方
空き部屋とはいえ、来客時や孫が泊まる際にはある程度片付けられる状態にしておきたいところです。二人分のダンベルプレートやアクセサリーが増えてくると、床置きのままでは部屋が散らかった印象になりがちなんですよね。
収納ラックを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしておくと安心です。
- ダンベルプレートの重量に耐えられる耐荷重表示があるか
- 二人分の器具をまとめて収納できる段数・幅があるか
- キャスター付きなら掃除のときに動かしやすいか
もし部屋の一角にロフトベッドがそのまま残っている場合は、下の空間をそのまま収納スペースとして活かす手もあります。
あわせて読みたい:ロフトベッド下のデッドスペースで完結する自宅トレーニング器具選び
元子供部屋ならではの「原状回復」への配慮
壁に穴を開けるタイプの器具や、突っ張り棒式のバー類は他の記事で詳しく扱っているので、ここでは省きますが、将来また子供部屋として使う可能性を考えるなら、壁面を傷つけない置き型の器具を優先しておくのが無難です。
意外と見落とされがちなのが、学習机や本棚をすべて処分してしまわないという選択肢です。学習机はそのまま「トレーニング記録ノートやプロテインの計量スプーンを置く作業台」として転用できますし、本棚の一段はダンベルシャフトやプレートの一時置き場として使い勝手が良かったりします。全部を新しい部屋に作り替えなくても、元の家具の役割を少し変えるだけで、十分に自宅トレスペースとして機能するんですよね。
二人で続けるコツは「見張り役」がいること
一人暮らしの自宅トレでは、周りに誰もいない中でモチベーションを保ち続けるのが正直かなり難しいものです。その点、夫婦二人で同じ部屋を使えるというのは、実は大きなアドバンテージだったりします。相手がやっているのを見て「じゃあ自分も」となる、いわば自然な見張り役が最初から存在している状態です。
もちろん、同じ器具を同時に取り合うことにならないよう、時間をずらすなどの工夫は必要ですが、一人で黙々と続けるより長続きしやすいという声もよく聞きます。
まとめ
子どもが独立した後の空き部屋は、夫婦二人の自宅トレスペースとして活用しやすい貴重なスペースです。ポイントを整理すると次の通りです。
- 二人の体格差・使用時間帯・将来の原状回復を最初に話し合っておく
- まずはトレーニングベンチと可変式ダンベルの組み合わせから始める
- 50代からの運動再開は、フォーム重視・軽い重量からスタートする
- 収納ラックで散らからない状態を維持し、来客時にも慌てない
- 学習机や本棚など、元の家具を無理に処分せず転用する視点も持つ
すべてを一気に揃える必要はありません。まずはベンチとダンベルの2点から始めて、必要になったら少しずつ足していく、くらいの気持ちで十分だと思います。個人差もありますし、二人にとって続けやすい形を見つけていくのが一番です。
よくある質問
Q. 夫婦で扱う重量が全然違う場合、ダンベルは2セット必要ですか?
A. 可変式ダンベルであれば、多くの場合1セットでカバーできます。ただし製品ごとに調整できる重量の範囲が異なるので、二人それぞれの希望重量が範囲内に収まっているかを購入前に確認しておくと安心です。
Q. 子供部屋にまだ勉強机が残っています。処分すべきですか?
A. 必ずしも処分する必要はありません。トレーニング記録用のノートやプロテインの計量スプーンなどを置く作業台として転用すれば、家具を無駄にせず済みます。
Q. 50代から始める場合、いきなり重いダンベルを買っても大丈夫ですか?
A. 久しぶりに運動を再開する場合は、軽めの重量からフォームを確認しながら始める方が無難です。傷害に関する研究でも肩・腰・膝への負担が指摘されているため、焦らず徐々に重量を上げていくことをおすすめします。
Q. 夫婦で同時にトレーニングした方がいいですか、交代した方がいいですか?
A. どちらが正解ということはなく、器具の数や部屋の広さ次第です。ベンチとダンベルが1セットずつしかない場合は、時間をずらして交代するほうがスムーズなことが多いです。
Q. 元子供部屋に器具を置く場合、将来また子供が使う可能性を考えるとどう配置すべきですか?
A. 壁に穴を開けるタイプの器具は避け、床置き型の器具を中心にすると原状回復がしやすくなります。詳しい防音・原状回復のポイントは他の関連記事も参考にしてみてください。
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