NEATって何?在宅ワークの運動不足を日常動作で補う考え方

NEATって何?在宅ワークの運動不足を日常動作で補う考え方|用語集のイメージ画像 用語集

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朝起きて、パソコンの前に座って、気づいたらお昼。トイレとキッチンへの往復以外、家から一歩も出ないまま夜になっている。在宅ワークを始めてから、そんな一日を過ごしている人は少なくないと思います。

通勤していた頃は、駅までの徒歩や階段の上り下り、オフィス内の移動など、意識しなくても体を動かす場面がたくさんありました。それが在宅ワークになった途端、ごっそり抜け落ちてしまうんですよね。「運動しなきゃいけないのは分かってるけど、筋トレする時間もやる気もない」という人にこそ知ってほしいのが、今回紹介する「NEAT(ニート)」という考え方です。

NEATって結局なに?専門用語ゼロから説明します

NEATとは、正式には「Non-Exercise Activity Thermogenesis(非運動性熱産生)」の略で、簡単に言うと「筋トレやランニングのような“運動”以外の、日常のちょっとした動作で消費されるエネルギー」のことです。

具体的には、こんな動作が全部NEATに含まれます。

  • 立ち上がって水を汲みに行く
  • 洗濯物を干す
  • 家の中をウロウロしながら電話する
  • 貧乏ゆすり
  • 姿勢を保つために無意識に体幹を使う

つまり「今日はジムに行こう」「筋トレしよう」と意気込んで行う運動ではなく、生活の中で自然に発生する“ながら運動”のことをまとめてNEATと呼んでいる、というイメージです。専門家の間では、このNEATの量が一日の総消費エネルギーに与える影響は意外と大きい、という指摘が昔からされています。あくまで一般的な傾向の話であり、個人差も大きいので「NEATを増やせば必ず痩せる」という単純な話ではないのですが、少なくとも「座りっぱなしの時間が長いほど、このNEATがほぼゼロに近づいてしまう」ことは覚えておいて損はありません。

対策しないとどうなる?「座りっぱなし」が地味に効いてくる理由

在宅ワークで一日中座っていると、体感としては「そこまで疲れてないし大丈夫」と思いがちです。でも実際には、以下のようなことがじわじわ起きてきます。

  • 血流が滞り、夕方になると脚がパンパンにむくむ
  • 姿勢を支える筋肉を使わないため、腰や肩まわりが凝り固まる
  • 一日を通じた消費エネルギーが、自分が思っているより大きく下がっている

「週に3回、30分だけ筋トレしてるから大丈夫」と思っていても、残りの23時間半をほぼ座りっぱなしで過ごしていたら、その効果が薄まってしまう可能性がある、というのはよく指摘される話です。筋トレの効果と体重の関係については、筋トレしてもすぐ体重が減らないのはなぜ?初心者が誤解しやすい仕組みでも詳しく触れているので、あわせて読んでみてください。

NEATを増やすには「座り方」と「立つ回数」を変える

じゃあ具体的に何をすればいいのか。答えはシンプルで、「座っている時間の中に、少しでも体を動かす要素を混ぜ込む」ことです。ジムに行く時間を作るより、はるかにハードルが低いのがポイントです。

1. 椅子をバランスボールに変えてみる

バランスボールとは、空気を入れて膨らませる大きなボールのような道具で、椅子代わりに座って使うものです。座るだけで、体は無意識にバランスを取ろうとするため、じっと座っているだけの状態より姿勢を支える筋肉を使うことになります。

初めて買う人は、パッケージや商品ページの「直径サイズ」と「耐荷重」の欄を必ず確認してください。直径は自分の座高やデスクの高さに合わせて選ぶ必要があり、身長160cm前後なら直径55cm、170cm前後なら65cmが目安とされています。耐荷重は自分の体重に十分余裕があるものを選びましょう。

筆者は器具を選ぶとき、実は収納性以上に「部屋の風景になじむかどうか」を密かに重視しています。バランスボールは色や素材によって部屋の印象を左右しやすいアイテムなので、この視点で選ぶのも一つの手だと思います。

2. 会議中や動画視聴中に「踏む」だけのステッパー

ステッパーとは、足を交互に上下させて踏み込む、その場で階段を上るような動きができる器具です。オンライン会議で自分がカメラオフの時間や、動画を見ながらの時間に、座ったまま踏み続けられるタイプもあります。

選ぶ際は、「静音設計かどうか」「油圧式か非油圧式か」が確認ポイントになります。油圧式のほうが一般的に静かで、賃貸でも使いやすいとされています。詳しい選び方は座りっぱなしで脚がむくむ在宅勤務者のステッパー選びで扱っているので、そちらも参考にしてみてください。

3. たまに立って作業できる環境を作る

ずっと座りっぱなしの状態から抜け出す一番手っ取り早い方法は、単純に「立つ時間」を作ることです。本格的な昇降デスクに買い替えなくても、卓上に置くタイプの昇降スタンドを使えば、今の机の上にモニターやノートPCを乗せるだけで立ち作業ができるようになります。

商品ページを見るときは、「対応天板幅」「耐荷重(kg)」「昇降範囲(cm)」の3点を確認しましょう。ノートPC1台なら耐荷重10kg程度でも足りますが、モニターを2枚乗せるなら15kg以上あると安心です。

NEATを増やすうえで一番大事なのは「頑張って続ける」ことではなく、「意識しなくても勝手に体が動く仕組みを、生活の中に仕込んでおく」ことです。バランスボールに座り替えるのも、ステッパーをデスク下に置いておくのも、結局は「意志の力に頼らない工夫」なんですよね。

まとめ

NEATは、筋トレのように気合いを入れて行う運動ではなく、日常の中で無意識に体を動かすことで積み重なるエネルギー消費のことでした。在宅ワークで通勤時の運動量が失われた分を、いきなり本格的な筋トレで埋めようとすると挫折しやすいので、まずは座り方や作業姿勢を少し変えるところから始めてみるのがおすすめです。

「筋トレをする気力はまだないけど、何かしないとまずい気がする」という段階の人にこそ、NEATという考え方はちょうどいい入り口になると思います。無理なく、できるところから試してみてください。

よくある質問

Q. NEATを増やせば筋トレはしなくていいですか?

A. NEATはあくまで日常動作による消費エネルギーの話であり、筋力そのものを高める効果は筋トレとは別物とされています。両方をバランスよく取り入れるのが望ましいという考え方が一般的です。

Q. バランスボールに座るだけで筋トレになりますか?

A. バランスボールに座ることで、じっと座っているだけの状態より姿勢を支える筋肉を使うとされていますが、筋トレのように意図的に負荷をかける運動と同じ効果を期待するものではありません。あくまで座り方の工夫の一つとして捉えるのがよいと思います。

Q. ステッパーはどのくらいの時間使えばいいですか?

A. 明確な基準があるわけではなく、会議の合間や動画視聴中など、無理なく続けられる範囲で行うのが良いとされています。長時間の使用より、短時間でもこまめに体を動かす頻度のほうが重視される傾向にあります。

Q. 在宅ワーク中、椅子とバランスボールはどちらが良いですか?

A. 一日中バランスボールに座り続けると、逆に腰への負担を感じる人もいるため、椅子と交互に使い分けるのが無理なく続けやすい方法とされています。体調や作業内容に合わせて調整してみてください。

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