(本記事はアフィリエイト広告を含みます。)
初めてダンベルが届いて、箱を開けたときのことを想像してみてください。真ん中の太い棒(これをシャフトと呼びます)の両端に、丸いプレートがはめてあって、その外側に小さいプラスチックや金属の部品がついている。「これ何のパーツだろう」と思ったまま、説明書もざっと見て終わり、そのままトレーニングを始めてしまう人は少なくありません。
その部品こそがカラー、いわゆる「留め具」です。そして、これを知らないまま使い始めるのは、実はちょっと怖いことだったりします。
そもそも「カラー」って何のこと?ダンベルの部品名を確認
まず基本の確認から。ダンベルは大きく分けて2種類あります。
- 固定式ダンベル:重さが決まっていて、プレートが最初から動かないように一体化・接着されているもの
- 可変式ダンベル:シャフトにプレート(円盤状の重り)を自分で追加・交換して、重さを変えられるもの
このうち、可変式ダンベルや、一部の固定式ダンベルでは、プレートをシャフトに固定するための部品が別についています。これが「カラー」です。プレートがシャフトの上を左右にずれたり、外側にすっぽ抜けたりしないように、両端で「フタ」の役割をしているわけです。
ちなみに、可変式ダンベルの重り交換の仕組み自体については可変式ダンベルのプレート交換方式、仕組みが分からない人への選び方で詳しく説明しているので、「そもそもプレートってどうやって外すの?」という段階の方はそちらも合わせて読んでみてください。
カラーが緩んでいると何が起こる?想像以上の落下リスク
「留め具が多少緩んでても、そんなに変わらないでしょ」と思う方もいるかもしれません。でも、これは軽視しない方がいいポイントです。
カラーがしっかり締まっていない状態でダンベルを持ち上げると、こんなことが起こります。
- 片側のプレートだけがシャフトの外側にずれていき、重心が偏って、真っ直ぐ持っているつもりでも傾いてしまう
- 腕を上げ下げする動きの途中で、プレートがシャフトからスポッと抜けて落下する
- フローリングの上に重いプレートが直接落ち、床に傷やへこみを作る
- 落下したプレートが足の甲や指の上に当たり、痛める
特にフローリングの賃貸だと、床の傷はそのまま退去時のトラブルにつながりかねませんし、足元に落ちてくる方は普通に危険です。実際、レジスタンストレーニング全体の安全性を調べた研究では、ダンベルなどを使う伝統的なトレーニング方法自体は他のトレーニング様式と比べても比較的安全とされている、という報告もあります。ただこれは、あくまで器具が正しく機能している前提の話であって、カラーの緩みのような基本的な部分が抜け落ちていると、この「比較的安全」という前提自体が崩れてしまうんですよね。
カラーの種類:ネジ式・スプリング式・可変式ロックの違い
カラーには主に次のようなタイプがあります。初めて商品を選ぶときは、どのタイプなのかをまず把握しておくと安心です。
- ネジ式(スクリューカラー):手やレンチでぐるぐる回して締めるタイプ。固定式ダンベルや、シンプルな可変式ダンベルに多く見られます。締め込むほど固定力が上がりますが、逆に緩め忘れると分かりにくいのが弱点です。
- スプリング式・クランプ式カラー:レバーを「パチン」と開閉して挟み込むタイプ。バーベルのプレート固定でよく使われますが、ダンベルの交換用カラーとしても販売されています。締め忘れが目視で分かりやすいのが利点です。
- 可変式ダンベルの専用ロック機構:ダイヤルを回したり、ピンを差し込んだりして重量そのものを切り替えるタイプ。これは単純な「留め具」というより、重量選択の仕組みの一部です。仕組みの詳細はダンベルの『シャフト』『プレート』って何?仕組みが分からない人へで解説しています。
商品ページのどこを見る?初めて買う人のチェックポイント
通販でダンベルを選ぶとき、初心者がつい見落としがちなのがこの「カラー」の情報です。商品ページを見るときは、次の欄をチェックしてみてください。
- 商品説明文の中に「留め具」「カラー」「固定方式」という単語があるか:これが書かれていない商品は、固定式で最初から動かない一体型か、情報が不十分な可能性があります
- 「ネジ式」「スクリュー式」「クランプ式」など、固定方式の名前が明記されているか
- 交換用・補修用のカラーが別売りされているか:これがある製品は、後から緩みが気になったときに買い替えやすいという安心感があります
ちなみに、六角形の形をした固定式ダンベル(六角ダンベル)は転がらないので「一番安全そう」に見えますが、実はこのタイプはカラーがなく最初から一体化されているものが多いです。逆に言うと、「カラーの確認が必要なのは、主に可変式や一部の丸型固定式ダンベルだけ」というのは、意外と知られていないポイントかもしれません。買う前に「これはそもそもカラーがあるタイプなのか」を確認しておくと、後の混乱が減ります。
使う前の30秒チェック、これだけは外せない
トレーニングを始める前、次の3点だけは毎回確認する習慣をつけてください。
- 両端のカラーが、手で軽く引いてもプレートと一緒にずれないか
- ネジ式の場合、これ以上回らないところまで締まっているか
- スプリング式の場合、レバーがしっかり「閉」の位置でロックされているか
この3点は、面倒でも毎回のトレーニング前に必ず確認してください。 特に前回誰かが使ったダンベルや、しばらく置きっぱなしにしていたダンベルは、振動や経年で少しずつ緩んでいることがあります。
それでも心配な人へ:スタンド活用という選択肢
カラーをしっかり締めていても、「うっかり片手で持ったときに傾いたらどうしよう」という不安がゼロにはならない、という方もいると思います。そういう場合は、使わないときにダンベルを床に直置きせず、ダンベルスタンドに横向きに収める習慣をつけるのも一つの方法です。プレートが動きにくい安定した状態で保管できるので、うっかり足で蹴ってしまうリスクも減らせます。
まとめ
カラーは、ダンベルのパーツの中でも目立たない存在ですが、プレートの落下や床の傷、足の怪我を防ぐという意味では地味に重要な部品です。
- カラーはシャフトの両端でプレートを固定する留め具
- 緩んでいると重心が偏ったり、プレートが抜け落ちたりする
- ネジ式・クランプ式・可変式ロックなど種類がある
- 商品ページでは「留め具」「固定方式」の記載を確認する
- トレーニング前は毎回、手で引いて緩みをチェックする習慣をつける
個人差はありますが、この確認を「面倒な作業」ではなく「トレーニング前の準備運動の一部」くらいに捉えておくと、無理なく続けやすいかなと思います。
よくある質問
Q. カラーが固くて回らないときはどうすればいいですか?
A. 無理に力を入れて回そうとすると、部品自体を破損させてしまう場合があります。付属のレンチや専用工具がある場合はそちらを使い、それでも動かない場合はメーカーのサポートに問い合わせるのが安全です。
Q. カラーがないタイプのダンベルなら安全ですか?
A. カラーがない一体型(固定式)は、留め具の緩みという心配自体はありません。ただし、経年でラバーコーティングが剥がれたり、接合部が緩んだりする可能性はゼロではないので、定期的に見た目や手触りを確認するのがおすすめです。
Q. 可変式ダンベルのロック機構も「カラー」と呼びますか?
A. 呼び方は製品やメーカーによって多少揺れがありますが、一般的には重量を切り替えるダイヤルやピンの機構は「ロック機構」、シンプルにプレートを固定するだけの部品を「カラー」と呼ぶことが多いです。詳しくは各製品の説明書の表記に従ってください。
Q. 中古でダンベルを買うとき、カラーの状態はどう見ればいいですか?
A. ネジ式であれば、ネジ部分に削れやサビがないか、しっかり最後まで締め切れるかを確認してください。スプリング式であれば、レバーの開閉がスムーズで、固定した状態でガタつきがないかを見ておくと安心です。
賃貸・狭い部屋でのフィットネス情報を、いち早くLINEでお届けします


コメント