「ポジティブ」「ネガティブ」動作って何?筋トレ用語の基本

「ポジティブ」「ネガティブ」動作って何?筋トレ用語の基本|用語集のイメージ画像 用語集

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YouTubeで筋トレ動画を見ていたら、トレーナーさんが急に「ここでネガティブをしっかり効かせましょう」と言い出して、画面の前で固まってしまった……という経験はありませんか。

ネガティブ? この動画、そんなに暗い話をしていたっけ?と一瞬本気で戸惑う人、実は少なくないんですよね。筋トレの世界の「ポジティブ」「ネガティブ」は、気分の話でもなんでもなく、動作の方向を表すだけの言葉です。今日はこの、初心者が最初につまずきがちな用語を、できるだけ基礎から整理していきます。

「ポジティブ」「ネガティブ」は上げる・下げるの意味だった

結論から言うと、とてもシンプルです。

  • ポジティブ動作:重りを持ち上げる、力を入れて縮める方向の動き
  • ネガティブ動作:重りを下ろす、伸ばしながら耐える方向の動き

これだけです。難しい理論は一旦置いておいて、まずはこの対応だけ覚えておけば、動画の解説の8割は理解できるようになります。

例えばダンベル(片手で持てる、鉄アレイのような形をした重り付きの持ち手のことです)を使って、腕を曲げ伸ばしする動き(力こぶを使ってダンベルを持ち上げる、いわゆる腕の曲げ伸ばし運動)を思い浮かべてみてください。

  • 腕を曲げてダンベルを持ち上げる瞬間 →ポジティブ動作
  • 腕を伸ばしてダンベルを下ろしていく瞬間 →ネガティブ動作

これだけ分かっていれば、「ポジティブを速く」「ネガティブをゆっくり」といった指示にも、もう戸惑わずに済むはずです。

なぜ「ネガティブを効かせる」なんて言われるのか

ここで初心者がよく引っかかるポイントがあります。「軽いダンベルなのに、下ろすときだけなぜかしんどい」という感覚です。

これは気のせいでも、フォームが間違っているわけでもありません。持ち上げる動作より、耐えながら下ろす動作のほうが、同じ重さでもきつく感じやすいという性質が一般的に知られています。「上げるのは平気なのに、下ろすときだけプルプルする」というのは、実はごく自然な現象だったんですね。この感覚を知らないまま「なんかフォームが崩れてる気がする」と不安になってしまう人は多いので、ここは覚えておいて損はないポイントです。

逆に言うと、このネガティブ動作の負荷をきちんと利用しない人が多いのも事実です。よくあるのが、ダンベルを持ち上げた後、重力に任せてストンと下ろしてしまうパターン。これだと下ろす局面で得られるはずの負荷がほとんど無駄になってしまいますし、勢い任せの動作は反動をつけた不自然なフォームにつながりやすく、手首や肘への負担が増える原因にもなります。

「下ろす動作を、重力に任せず自分でコントロールする」ここだけは、初心者のうちからぜひ意識してほしいポイントです。

器具ごとに「ポジティブ」「ネガティブ」の感じ方が違う

面白いのは、使う器具によってこの感じ方が結構変わってくることです。

  • ダンベル:重力がそのまま負荷になるので、上げるとき(ポジティブ)も下ろすとき(ネガティブ)も、常にほぼ同じ重さがかかり続けます
  • レジスタンスバンド(ゴムのように伸び縮みする、輪っか状やチューブ状の運動器具です):伸ばせば伸ばすほど負荷が強くなる性質があるので、動作の終盤(伸びきる直前)にポジティブ・ネガティブどちらでも一番負荷が乗ってくるという、ダンベルとは違った感覚になります
  • 自重運動(腕立て伏せやスクワットなど、器具を使わず自分の体重だけを負荷にする運動です):体の角度によって負荷のかかり方が変わるため、ポジティブ・ネガティブの境目がやや分かりにくく感じることもあります

種目そのものの動き方が分からない人は、詳しくはこちらの記事も参考にしてください:「プランク」「スクワット」って何をする動き?種目名がわからない人へも参考にしてみてください。

初めてダンベルを選ぶときは、パッケージや商品ページで「1個あたりの重量」と「セット内容(2個セットかどうか)」の欄を必ず確認しましょう。同じ商品名でも片手分だけの表記になっていることがあるので、ここを見落とすと想定より軽い(あるいは重い)ものが届いてしまいます。

レジスタンスバンドを選ぶ際は、商品ページの「強度・負荷レベル」の欄をチェックするのがおすすめです。色によって強度が分かれている製品が多く、初めての場合は複数の強度がセットになったものを選ぶと、自分に合う負荷を後から探しやすくなります。

今更聞けない、マットの疑問もついでに解決

ちなみに、床の上でトレーニングをする際に敷くトレーニングマットと、ヨガ教室でよく見かける薄いマットは、実は別物です。ヨガマットは滑りにくさや薄さ・柔軟性を重視して作られているのに対し、トレーニングマット(あるいはエクササイズマット)は、ダンベルなどの重さのある器具を置いても床が傷つかないよう、厚みや衝撃吸収力を重視して作られているものが多いです。厚みの目安として、商品ページの「厚さ〇mm」の表記を見て、10mm以上あるかどうかを一つの基準にすると選びやすいでしょう。

最初は「上げる2秒・下げる2秒」を意識するだけでいい

理屈が分かったところで、実際にどう動けばいいのか。最初のうちは、細かいことを考えすぎず「上げるのに2秒、下ろすのに2秒」くらいのペースを意識するだけで十分です。特に下ろす動作を、心の中で「いち・にい」と数えながらゆっくり行うクセをつけると、自然とネガティブ動作をコントロールできるようになります。

筆者自身も自宅トレーニングを始めた頃、色々な器具に手を出しては使わなくなったものが多かった中で、ダンベルとベンチだけは今も一番買ってよかったと感じています。理由は単純で、この2つさえあれば、上げる・下ろすという基本の動きだけで体の色々な部位を鍛えられるからです。特別な器具がなくても、まずはポジティブ・ネガティブの意識さえ持てれば、十分にトレーニングは成立します。

何から始めればいいか自体がまだ分からないという人は、あわせて読みたい:筋トレ前の準備運動って何をすればいいの?器具なしのウォームアップ入門も合わせて読んでみてください。

まとめ

「ポジティブ」「ネガティブ」は、突き詰めれば「持ち上げる」「下ろす」というだけのシンプルな言葉です。ただ、下ろす動作のほうがきつく感じやすいこと、そしてそれを重力任せにせず自分でコントロールすることが、フォームを安定させる第一歩になるという点は、初心者のうちからぜひ意識してみてください。難しい理屈を全部理解する必要はなく、「下ろすときも力を抜かない」という一点さえ覚えておけば、動画の解説もぐっと理解しやすくなるはずです。

よくある質問

Q. ポジティブとネガティブ、どちらを頑張ればいいですか?

A. どちらか一方だけが重要というわけではなく、両方をコントロールすることが基本になります。特に初心者のうちは、下ろす動作(ネガティブ)を雑にしがちなので、そこだけ意識してみると良いでしょう。

Q. 「1回」と数えるのは、上げてから?下ろしてから?

A. 一般的には、上げて(ポジティブ)から下ろす(ネガティブ)までの一往復をもって「1回」と数えます。上げただけ、下ろしただけでは1回にはカウントしません。

Q. 「ネガティブレップ」という言葉も見かけたのですが、これは何ですか?

A. 下ろす動作だけをあえてゆっくり・重点的に行うトレーニング方法のことを指す言葉です。ある程度トレーニングに慣れてから取り入れる人が多い、やや発展的なテクニックなので、最初のうちは無理に取り入れる必要はありません。

Q. 一人でトレーニングしていて、フォームが合っているか不安です。

A. 特にネガティブ動作は、鏡がないと自分では気づきにくい部分でもあります。まずは「上げる2秒・下ろす2秒」のリズムを守ることだけを意識し、慣れてきたらスマートフォンで動画を撮って確認する方法もおすすめです。

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