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「次の契約、更新されるかまだ分からない」——そんな状態で、月会費7,000円〜10,000円ほどのジムに新規入会する勇気、正直ありますか。
派遣・契約社員として働いていると、3ヶ月・6ヶ月といった契約更新のたびに、収入も勤務時間も、下手すれば勤務地まで変わることがあります。住居は変えずに一人暮らしを続けていても、「生活の土台」だけが数ヶ月おきにグラグラ動く感覚。これ、実際に経験している人にしか分からない独特のストレスだと思います。
この記事では、そんな収入の波がある働き方でも、自宅トレだけは切らさずに続けるための考え方を、器具選びの視点から整理していきます。
派遣・契約社員特有の「続かない」構造とは
まず、なぜ派遣・契約社員は自宅トレのほうが向いているのか、その理由を整理しておきます。
- ジムの月会費は、契約が切れて無職期間に入っても容赦なく発生する固定費
- 勤務先が変わるたびに通勤時間・シフトが変わり、「毎週火木の19時にジム」というルーティンが数ヶ月ごとに崩れる
- 次の契約が決まっていない時期に、新しい固定費(会費・年間契約)を組む心理的なハードルが高い
つまり、運動を続けられないのは意志の弱さではなく、契約サイクルという外側の事情が大きいんですよね。だからこそ、住環境が変わらないなら、環境に依存しない自宅トレのほうが合理的な選択になります。
賃貸での防音や、器具を置くスペースの基本的な考え方については、他の記事で詳しく扱っているので、ここでは省略します。
収入の波に合わせた器具の「買い方」を設計する
収入が不安定な人が一番やってしまいがちなのが、「今月ちょっと収入が良かったから」と、ベンチプレス用のバーベルセットやフルサイズのベンチなど、一式まとめて揃えてしまうパターンです。
筆者自身、以前ベンチプレス用のバーとプレート(重り)を購入したことがありますが、賃貸の一室でやるには重量上げに特化しすぎていて、結局実用性が低く失敗だったと感じています。収入が安定していない時期にこの規模の投資をしてしまうと、契約が切れたときの心理的な負担がさらに増してしまいます。
自宅トレを始める最初の3点の選び方については、こちらでも詳しく整理しています。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください:ジムを解約して自宅トレに切り替える人が最初に買う3点
派遣・契約社員の場合は、これをさらに一段階、小さく分けて買うのがポイントです。
まずは数千円以内で始められる、レジスタンスバンド
いきなりダンベルセットを買う前に、レジスタンスバンドから始めるのは、収入が変動する人にとって理にかなった選択です。
- ラテックス製で色ごとに負荷が分かれているタイプ(軽負荷5kg相当〜高負荷30kg相当まで5段階程度)
- 収納袋・ドアアンカー付きで、荷物として持ち運びやすい
- 重さがほぼないため、次の引っ越しや実家への一時帰省があっても持って行きやすい
「バンドなんて、ダンベルの代わりにしかならないんじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、実はそう単純でもありません。2019年に発表されたメタ分析では、レジスタンスバンドを使ったトレーニングは、ダンベルやマシンといった従来の器具と比べても、筋力向上の効果としては同程度になるという結果が示されています。また2022年に公表された、肥満・過体重の人を含む18試験・669人分のレビューでも、バンドを使った運動は体脂肪の減少や筋力向上において、ダンベル等と同程度の効果が見られたと報告されています。
もちろんこれはあくまで一般的な傾向の話であり、フォームや負荷のかけ方によって個人差は出ますが、「安いから効果も低い」という思い込みは、少なくとも研究レベルでは支持されていないということですね。
収入が安定してきたら検討したい、可変式ダンベル
契約が更新され、しばらく収入の見通しが立つようになったら、次のステップとして可変式ダンベルを検討してみるのはありです。
可変式ダンベルが収入不安定な人に向いている理由は、1つの器具で複数の重量に対応できるため、あとから何度も買い足す必要がないからです。固定式のダンベルをセットで揃えると、重量を上げたくなるたびに追加購入が発生しますが、可変式ならダイヤルやプレートの差し替えで重量調整できるので、追加投資のタイミングを自分でコントロールできます。
- ダイヤル式で2kg〜24kg程度まで調整できるタイプ
- プレート差し替え式で片手分を5kg単位〜増やせるタイプ
- 収納ケース付きで、床に直置きしないタイプ
ここで一つ、契約が確定していない段階では、可変式ダンベルの高い方の価格帯には手を出さないというのを、自分の中のルールにしておくのをおすすめします。まとまった支出は、次の契約更新が終わってからでも十分です。
フリーウェイト(ダンベル等)とマシンの筋力向上効果を比較したメタ分析でも、どちらか一方が絶対的に優れているわけではなく、トレーニングの様式そのものに特異性があると指摘されています。つまり「高い器具のほうが効く」という単純な話ではなく、続けやすい器具を選ぶこと自体に意味があるということです。
「契約の谷間」こそ、トレーニングを固める好機かもしれない
ここが、意外と見落とされがちな視点なのですが——次の契約が決まるまでの「待機期間」は、実はトレーニングのルーティンを固め直す好機だったりします。
派遣・契約社員のモチベーションが崩れやすいのは、多くの場合、新しい職場が始まって忙しくなったタイミングです。逆に、待機期間中に「起きたらまずバンドで10分」というような習慣を先に作っておくと、次の職場が忙しくても、その習慣自体は崩れにくくなります。忙しい時期に新しい習慣をゼロから始めるより、暇な時期に土台を作っておくほうが、結果的に長続きしやすいわけです。
一人で自宅トレを続けていると、ジムのように誰かの目がある環境がないぶん、モチベーションの維持そのものが難しいと感じることも多いと思います。だからこそ、収入が変動しやすい時期には「器具を増やすこと」より「小さな習慣を切らさないこと」を優先するほうが、長い目で見て効いてきます。
プロテインは「サブスク」より「都度買い」が向いている
プロテインについても、収入が不安定な人ならではの注意点があります。定期便(サブスク)は割安になることが多いですが、契約の谷間で収入が減る時期に、大容量のパッケージが届いてしまうと、地味に負担になることがあります。
- 1kg程度の中容量パックを都度購入する
- 個包装タイプを選び、余らせるリスクを減らす
- 定期便を組むなら、いつでも一時停止・解約できるものを選ぶ
プロテインは食品であり、「筋肉が必ずつく」といった効果を保証するものではなく、一般的にはトレーニングと合わせた栄養補給の一つとして利用されているものです。摂取量やタイミングについては、パッケージの表示を確認しつつ、無理のない範囲で取り入れるのが良いと思います。
学生の仕送り事情に合わせたプロテインの選び方も、参考になる部分があるかもしれません。
あわせて読みたい:仕送り月5万円台の大学生一人暮らしが続けられるプロテイン比較
まとめ
派遣・契約社員という働き方は、収入も勤務時間も数ヶ月おきに変わるという、他の働き方にはない特有の不安定さがあります。だからこそ、固定費が発生するジムより、住環境が変わらない限り続けられる自宅トレのほうが、長期的には向いていることが多いです。
- 一気に器具を揃えず、レジスタンスバンド→可変式ダンベルの順で段階的に投資する
- 契約が確定していない時期の大きな買い物は避ける
- 待機期間(契約の谷間)を、習慣を固め直すチャンスとして使う
- プロテインは都度買い・小容量を基本にする
すべての人に同じペースが合うわけではないので、自分の契約サイクルに合わせて、無理のない範囲で調整してみてください。
よくある質問
Q. 契約が切れて次の職場が決まっていない間も、器具は使い続けていいですか?
A. はい、むしろこの期間こそ自宅トレの習慣を維持しやすいタイミングです。次の職場が忙しくなる前に、短時間でも動く習慣を残しておくと、勤務開始後にゼロから再開するより負担が少なくなります。
Q. レジスタンスバンドだけで、しばらく筋力トレーニングを続けても問題ないですか?
A. 個人差はありますが、研究でもバンドを使ったトレーニングがダンベル等と同程度の効果を示したケースが報告されています。収入が安定するまでは、バンドだけで継続するという選択も十分にありです。
Q. 可変式ダンベルは、収入が不安定なうちは買わないほうがいいですか?
A. 絶対に買ってはいけないというわけではありませんが、まとまった支出になるため、次の契約更新の見通しが立ってからのほうが安心して選べます。まずは価格帯の低いモデルから検討するのも一つの方法です。
Q. プロテインの定期便を一度契約したけれど、収入が減ったので見直したいです。
A. 多くの定期便サービスは一時停止や解約が可能なので、公式サイトやアプリで手続き方法を確認してみてください。次回発送日の前に手続きが必要な場合が多いので、早めに確認しておくと安心です。
Q. ジムを完全に解約する前に、確認しておいたほうがいいことはありますか?
A. 休会制度がある場合は、解約より休会のほうが再開しやすいこともあります。契約が不安定な時期は、解約と休会それぞれの費用・条件を比較してから判断するのがおすすめです。
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