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筋トレ系のYouTube動画を見ていると、トレーナーさんが「はい、ここで大胸筋を意識してくださいね」とか「広背筋にしっかり効かせましょう」と、当たり前のように言ってくる場面、ありませんか。
うんうん、と頷きながら再生を続けているものの、内心では「大胸筋ってどこ……?」「広背筋、それ背中のどこ……?」と固まってしまう。これ、実はかなり多くの初心者が通る道だったりします。種目名は動画で見ればなんとなく分かる。でも、その動きが体のどの部分に効いているのかが分からないまま、なんとなく体を動かしているだけ、という状態です。
この記事では、そういう「今さら聞けない」部位名の疑問を、一つひとつ図鑑のように整理していきます。
部位が分からないまま続けると起きること
「どこに効いているか分からなくても、動きさえ合っていれば問題ないんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。実際、フォームがそれなりに合っていれば運動の効果自体はゼロにはなりません。
ただ、部位名を知らないまま続けると、次のようなことが起きやすくなります。
- トレーナーの指示(「胸を張って」「肩甲骨を寄せて」等)が、そもそも何をすればいいのか分からず、フォームが崩れやすい
- 「今日は背中の日」「今日は脚の日」のように、鍛える部位を分けて計画を立てられない
- 筋肉痛が来たときに「これは効いている証拠なのか、それとも変な場所を痛めたのか」の判断ができない
つまり、部位名は単なる知識自慢のためのものではなく、自分の体と対話するための共通言語なんですよね。名前が分かるようになると、トレーニング動画の理解度が一段上がります。
体の前面にある主な部位
まずは、鏡を見たときに直接目に入る「前側」の筋肉から見ていきましょう。
- 大胸筋:胸の真ん中から左右に広がる、いわゆる「胸板」の筋肉。腕立て伏せ(プッシュアップ、うつ伏せの姿勢から腕の力で体を持ち上げ下げする種目)で主に使われます
- 三角筋:肩の丸みを作っている筋肉。「肩」と言われたときに触れる場所そのものです
- 上腕二頭筋:いわゆる「腕の力こぶ」。ダンベルを持って肘を曲げる動作で使われます
- 腹直筋:お腹の真ん中、縦に割れて見える筋肉。腹筋運動全般で使われる部分です
- 大腿四頭筋:太ももの前側。スクワット(膝を曲げて腰を落とし、また立ち上がる動きを繰り返す種目)で主に使われる筋肉です
体の背面にある主な部位
自分では見えにくいぶん、余計にイメージしづらいのが背中側です。
- 広背筋:背中の両サイド、腕の付け根から腰にかけて広がる大きな筋肉。「逆三角形の背中」を作る中心的な部位です
- 僧帽筋:首の後ろから肩、背中の上部にかけて広がる筋肉。姿勢を支える役割も持っています
- 上腕三頭筋:腕の裏側、いわゆる「振袖」と呼ばれがちな部分です
- 大臀筋:お尻の筋肉。体の中でも特に大きく、下半身の動きを支える中心的な存在です
- ハムストリングス:太もも裏側の筋肉群。前側の大腿四頭筋とセットで覚えておくと理解しやすいです
体の部位名は、この前面・背面の10個だけ押さえておけば、大抵のトレーニング動画の説明についていけるようになります。全部を一度に覚える必要はなく、動画を見ながら「今日出てきたのはこの部位か」と一つずつ確認していく程度で十分です。
自分がどこを鍛えているのか、部位の位置関係が全体的にまだピンとこない場合は、胸?背中?脚?体のどこを鍛えているか分からない人の部位別入門も合わせて読んでみてください。
名前の由来を知ると、意外と覚えやすい
ここでちょっとした発見をひとつ。筋肉の名前って、実は漢字そのものが体の位置や形のヒントになっているんです。
例えば「大胸筋」は文字通り「胸にある大きな筋肉」、「広背筋」は「背中に広がる筋肉」、「三角筋」は肩の形がちょうど三角形をしているから。「大腿四頭筋」も「大腿(太もも)にある4つの頭(筋肉の束)を持つ筋肉」という意味です。
つまり、闇雲にカタカナや専門用語を暗記しようとするのではなく、漢字の意味を一度分解してみるだけで、驚くほどすんなり位置関係が頭に入ってくることがあります。これは筆者自身、最初に用語につまずいたときに気づいて「なるほど、そういうことか」と腑に落ちた感覚でした。
部位名を覚えたら、次は器具の役割を知る
部位が分かってくると、次に気になるのが「じゃあ、それぞれの部位はどんな器具で鍛えるの?」という点です。
- ダンベル:片手または両手で持てる、重さのついた器具です。大胸筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋など、腕や胸のトレーニングで広く使われます
- レジスタンスバンド:ゴム製の帯状の道具で、伸ばすときに生じる反発力を負荷として使います。広背筋や大臀筋など、引く動作・伸ばす動作を含む部位のトレーニングに向いています
レジスタンスバンドについては、ダンベルなどの従来の器具と比べても、筋力向上の効果に大きな差はなかったとするメタ分析も報告されています。体格や体力に不安がある人でも扱いやすい器具として、選択肢に入れやすいと言えそうです。
- 筋トレ用マット:床に敷いて使う、クッション性のあるマットです。ヨガマットと違い、厚みがあり(目安として10mm以上)膝や腰への負担を軽減する目的で使われることが多いです。パッケージや商品ページを見るときは、「厚さ」の欄と「素材(NBR・TPE等)」の欄を確認すると、用途に合っているか判断しやすくなります
筆者自身の話をすると、自宅にある器具の中でダンベルとベンチが一番買ってよかったと感じています。理由は単純で、この2つだけで胸・肩・腕・背中と、かなり多くの部位のトレーニングをまかなえるからです。逆に、部位名も器具の使い方もまだ分からない段階で色々買い揃えるのは、あまりおすすめできません。
まとめ
筋肉の名前が分からないのは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、種目名だけ覚えて「なんとなく」動いている人の方が、実は多いのではないかと思います。
まずは今日紹介した10個の部位名を、動画を見ながら一つずつ「あ、これがそうか」と確認していく。それだけで、トレーニングの理解度はぐっと上がっていきます。焦らず、少しずつ体との対話に慣れていってください。
よくある質問
Q. 部位名を全部覚えないとトレーニングを始められませんか?
A. そんなことはありません。まずは動きを一つ覚えて実践してみて、慣れてきたタイミングで「これはどこの筋肉だっけ」と後から確認していく順番でも十分です。
Q. 筋肉痛になった場所を見れば、どこの部位を鍛えたか分かりますか?
A. ある程度の目安にはなりますが、必ずしも正確ではありません。筋肉痛が来ない場合でも運動の効果がゼロというわけではないので、痛みの有無だけで部位を判断しすぎないほうが良いと言われています。
Q. 男性と女性で鍛えるべき部位に違いはありますか?
A. 部位そのものに男女差はありません。ただ、なりたい体のイメージによって重点的に鍛えたい部位が変わることはあるので、個人差の範囲で調整すれば良いかと思います。
Q. ダンベルとレジスタンスバンド、どちらを先に買うべきですか?
A. どちらが優れているというものではなく、収納スペースや扱いやすさで選ぶのが現実的です。省スペースを重視するならレジスタンスバンド、しっかりとした負荷感を求めるならダンベル、というくらいの目安で考えてみてください。
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