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「よし、今日こそ動画を見ながら運動するぞ」と意気込んで再生ボタンを押したら、画面の端に小さく「3-1-1」という数字が表示されていて、思わず一時停止してしまった――。そんな経験、ありませんか。
種目の動きはなんとなく真似できても、この謎の数字やインストラクターが口にする「1、2、3、4」というカウントの意味が分からず、結局モヤモヤしたまま動画を止めてしまう。完全初心者にとって、これは地味に大きなハードルです。この記事では、そもそも筋トレの動きすら初めてという方向けに、「テンポ表記」と「カウント表記」の正体を、できるだけ噛み砕いて説明していきます。
テンポ表記を無視すると何が起きるか
まず、この表記を「知らなくてもいいや」で済ませてしまうとどうなるか、具体的にイメージしてみましょう。
- 動画のリズムに合わせようと焦って、フォーム(体の使い方)が崩れたまま動作を繰り返してしまう
- 「ついていけない」というストレスから、数回で動画を止めてしまい継続のモチベーションが下がる
- カウントの意味を誤解して、必要以上に速く・雑に動いてしまい、関節に負担がかかる
特に完全初心者の場合、体の動かし方そのものにまだ慣れていない段階なので、数字の意味が分からないまま無理についていこうとすると、フォームが崩れやすくなります。まずは「これは何のための数字なのか」を知っておくだけで、動画への向き合い方がだいぶ楽になります。
そもそも「テンポ表記」って何?
テンポ表記とは、1回の動作をどれくらいの時間配分で行うかを示した数字のことです。よく見かけるのは「3-1-1」や「2-0-2」のように、3〜4つの数字がハイフンでつながれた表記ですね。
例えば「腕立て伏せ」という、床に手をついて体を上下させる種目でテンポ「3-1-1」が出てきたら、こんな意味になります。
- 最初の数字(3):体を下ろすのに3秒かける
- 2番目の数字(1):一番下がった位置で1秒止まる
- 3番目の数字(1):体を持ち上げるのに1秒かける
数字が4つある場合は、最後にもう一つ「一番上で何秒止まるか」が追加されているだけです。つまり、「下ろす秒数」「下で止まる秒数」「上げる秒数」「上で止まる秒数」を順番に並べたもの、というだけなんですね。仕組みが分かってしまえば、実はそんなに難しいものではありません。
「カウント」表記は秒数と同じじゃない
もう一つ紛らわしいのが、インストラクターが動画中に「ワン、ツー、スリー、フォー」と声に出しているカウントです。
ここで初心者がよく誤解してしまうのが、「カウント=秒数」だと思い込んでしまうこと。実はこれ、動画によってペースがバラバラで、必ずしも1カウント=1秒ではありません。ゆっくり喋る動画もあれば、テンポよく畳みかけるように数える動画もあります。カウントは「秒数の指示」というより、動きのリズムを揃えるための目印くらいに捉えておくのが実用的です。
ここだけは押さえておきたいのですが、カウントのスピードに無理に合わせる必要はありません。動画のカウントより自分がゆっくりめでも、フォームが崩れていなければ全く問題ないんですよね。特に始めたばかりの時期は、スピードよりも「同じ動きを丁寧に繰り返せているか」の方がずっと大事です。
なお、1セットあたり何回繰り返すか、何セット行うかという基本的な数字の考え方については、こちらの記事で詳しく整理しています。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください:「3セット10回」って何?数字の意味が分からない完全初心者へ
なぜわざわざテンポを指定するのか
「別に自由なペースでいいなら、最初からテンポなんて書かなければいいのに」と思うかもしれません。理由の一つは、動作をゆっくり行うことで、勢いに頼らずに体を動かす感覚を掴みやすくなるとされているためです。特に「下ろす」動作(専門的には「ネガティブ動作」と呼ばれることもあります)をゆっくり行う指示が多いのは、反動を使わずコントロールする練習になるからだと言われています。
ただし、これはあくまで一つの考え方であり、テンポ通りにやらなければ効果がないというわけではありません。テンポ表記は「目安のリズム」程度に受け止めておけば十分です。
一時停止・巻き戻しは「サボり」じゃない
完全初心者の方にぜひ伝えたいのは、YouTube動画を見ながらのトレーニングで一時停止や巻き戻しを使うのは全く恥ずかしいことではないということです。動画のスピード設定を0.75倍にして、テンポをゆっくり確認しながら動きを覚える、という使い方も普通にありです。動画はライブ配信ではないので、自分のペースに合わせて「使い倒す」くらいの気持ちで大丈夫です。
とはいえ、動画のカウントに頼らず自分のペースで管理したいという場合は、専用の道具を使うのも一つの手です。
インターバルタイマー
動画のカウントについていけない、あるいは動画を止めて自分のリズムで動きたいという場合は、インターバルタイマーがあると便利です。ボタン一つで「動作時間」と「休憩時間」を設定できるものが多く、数字表示が大きいタイプを選ぶと、運動中でも画面がひと目で確認できます。
賃貸暮らしで気になるのが、タイマーの「ピッ」という電子音です。この音量調整や無音設定の見方については、こちらでさらに詳しく解説しています。
あわせて読みたい:ピッ音が鳴らないインターバルタイマー、賃貸トレで気にならない選び方
スマートスピーカー
「◯秒タイマーをセットして」と声をかけるだけで済むスマートスピーカーも、動画を見ながら手が離せない状況では重宝します。手元にスマホを置かなくても操作できるので、床に座ったり寝転んだりする種目の途中でも扱いやすいのがメリットです。選ぶ際は、コンパクトなサイズで邪魔にならないものを目安にすると良いでしょう。
トレーニングマット
ちなみに「トレーニングマットとヨガマットって何が違うの?」という疑問を持つ方も多いのですが、簡単に言うと厚みと用途の違いです。ヨガマットは静止したポーズを取ることが多いため薄め(3〜6mm程度)のものが主流ですが、トレーニングマットは膝や肘をつく動作や、多少の衝撃を伴う動きも想定して、厚み10mm前後のクッション性が高いものが選ばれる傾向にあります。テンポをゆっくり取って動作を丁寧に行う際も、膝や肘への負担を和らげてくれるので、床に直接体をつける種目が多い方は厚みのあるタイプを検討してみてください。
まとめ
YouTubeの宅トレ動画に出てくる「テンポ表記」は、動作の「下ろす・止める・上げる」の秒数を並べただけのもの、「カウント」は必ずしも秒数と一致しない動きのリズムの目印、と考えると分かりやすくなります。数字の意味さえ分かってしまえば、動画についていけない焦りはかなり減るはずです。カウントに無理に合わせず、自分のペースで動作を丁寧に行うことを優先してみてください。
よくある質問
Q. テンポ表記が書かれていない動画の場合はどうすればいいですか?
A. 表記がない場合は、特にペースを指定していないということなので、反動をつけずにゆっくりめに動く、くらいの意識で問題ありません。慣れないうちは特に、速さより丁寧さを優先すると良いとされています。
Q. カウントについていけず途中で止まってしまいます。これは良くないことですか?
A. 全く問題ありません。動画は生放送ではないので、一時停止したり、再生速度を落としたりしながら自分のペースを作ることをおすすめします。休憩を挟むこと自体も、無理なく続けるための大切な工夫の一つです。
Q. 「4カウントキープ」と表示された場合、何をすればいいですか?
A. その姿勢のまま4カウント分、動かずに静止するという意味です。数える速さは動画によって差があるので、だいたい4〜5秒程度を目安にしておけば大丈夫です。
Q. テンポやカウントを守らないと効果がなくなりますか?
A. そうとは言い切れません。テンポはあくまで動きの目安であり、守ること自体が目的ではないためです。フォームが安定していることの方が優先度は高いと考えられています。
Q. インストラクターの声のカウントと画面のテンポ表記、どちらを優先すればいいですか?
A. 基本的にはどちらも「動きの目安」として提示されているものなので、両方を厳密に一致させる必要はありません。迷ったら、自分が無理なく動ける方のペースに合わせてしまって構いません。
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