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「今日から自宅で運動を始めよう」と思って動画サイトを開いたものの、出てくる動画のタイトルが「HIIT」「有酸素」「インターバル」といった言葉だらけで、結局どれを選べばいいのか分からず閉じてしまった——。そんな経験、ありませんか。
編集部にも似たような声が寄せられることがあります。「有酸素って聞いたことはあるけど、具体的に何をすればいいのか分からない」「HIITって略語だと分かるけど、何の略なのか知らないまま検索していた」というものです。これは決して恥ずかしいことではありません。運動経験がなければ、専門用語は外国語と同じくらい馴染みがないものです。
この記事では、種目名や器具名も含めて、一つひとつの言葉の意味から丁寧に整理していきます。読み終わる頃には、「とりあえず何から手をつければいいか」が具体的にイメージできるようになっているはずです。
そもそも「有酸素運動」って何をすればいいの?
有酸素運動とは、心臓や肺を使って呼吸をしながら、比較的軽い負荷の動きを長い時間続ける運動のことを指します。息が「ハアハア」と激しく乱れるほどではなく、会話ができる程度のペースで続けられる運動、とイメージすると分かりやすいです。
自宅でできる有酸素運動の具体例としては、こんなものがあります。
- その場足踏み:その場で足を交互に上げ下げする、歩くのと同じ動きです
- もも上げ:足踏みを、太ももが水平に近づくくらい高く速く行う動きです
- ステッパーを使った昇降運動:足を交互に踏み込むことで、階段を上っているような動きを再現する器具を使う方法です
負荷は軽めでも、20〜30分程度続けることで体を動かす習慣そのものが作りやすい、というのが有酸素運動の特徴です。
「HIIT」って何の略?何をする運動なの?
HIIT(ヒット)は、High-Intensity Interval Training(ハイ インテンシティ インターバル トレーニング)の頭文字を取った略語で、日本語にすると「高強度インターバルトレーニング」となります。
具体的には、こういう流れです。
- 全力に近い強度で20〜30秒間、太ももを曲げ伸ばしする「スクワット」のような種目を行う
- その後、10〜15秒間だけ休む
- これを数セット(例えば8セット)繰り返す
つまり「短時間だけ全力を出して、短い休憩を挟みながら繰り返す」というのがHIITの基本構造です。有酸素運動よりも息切れの度合いは強くなりますが、その分1回あたりの運動時間は短くて済むのが特徴です。
座りがちな生活を送っている人を対象にした研究では、階段の昇り降りのような短時間の運動を1日に数回・数週間続けるだけでも、心肺機能の指標が向上したという結果が報告されています。さらに、5分以内の短い運動を1日2回以上・週3日以上行う「エクササイズ・スナック」と呼ばれるやり方を検証した複数の研究をまとめた分析でも、心肺持久力の改善が見られたとされています。まとまった時間が取れない人にとって、こうした「細切れの高強度運動」は現実的な選択肢の一つと言えそうです。
「インターバル」って結局HIITと同じ?違うの?
ここが、この記事で一番お伝えしたいポイントです。
「インターバル」という言葉は、本来「運動と休憩を交互に繰り返す」という構造・形式そのものを指す言葉です。一方で「HIIT」は、そのインターバル形式の中でも「強度が非常に高いもの」を指す、いわば下位区分にあたります。
つまり、「HIIT」は「インターバルトレーニング」の一種であり、すべてのインターバルトレーニングがHIITというわけではない、ということです。
これは意外と見落とされがちなポイントで、「インターバル」と検索して出てきた動画がすべて激しいHIIT系の内容だったせいで、「インターバル運動=きつい運動」だと誤解してしまう人も少なくありません。実際には、強度を落とした「ゆるいインターバル」——例えば、軽めのもも上げを30秒行って20秒休む、といった組み合わせ——も存在します。運動初心者であれば、まずはこうした強度控えめのインターバルから試してみるのも一つの手です。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください:有酸素と筋トレって何が違うの?部屋でできる運動の整理入門
結局、初心者は何から始めればいいのか
運動経験がほとんどない場合、いきなりHIITから始めるのはおすすめしにくいところです。強度が高い分、フォームが崩れやすく、心臓や関節への負担も大きくなりがちだからです。
まずは、以下の順番で試してみるのが無難な流れです。
- ステップ1:その場足踏みやもも上げなど、軽めの有酸素運動を10〜15分続けてみる
- ステップ2:慣れてきたら、強度控えめのインターバル(軽い運動30秒+休憩20秒など)を試す
- ステップ3:体力に自信が出てきたら、本格的なHIITに挑戦してみる
このとき、自分の心拍数がどれくらい上がっているかを目安にすると、強度の調整がしやすくなります。手首に装着して心拍数や消費カロリーを計測する腕時計のような機器、いわゆるフィットネスバンドを使うと、感覚だけに頼らず数値で確認できるので安心材料になります。ただし、あくまで一般的な目安として使うものであり、体調に不安がある場合は無理をせず専門家にも相談してください。
器具を選ぶときに見るべきポイント(初めて買う人向け)
ここでは、初めて器具を買う人がつまずきやすいポイントを整理しておきます。
フィットネスバンドを選ぶときは、商品ページやパッケージの以下の欄を確認しましょう。
- 防水性能の欄:「IP67」のような表記があるか(汗や軽い水濡れに耐えられるかの目安になります)
- 心拍センサーの有無:光学式心拍センサー搭載、と書かれているか
- バッテリー持続時間:「約1週間」など、充電頻度の目安になる記載があるか
ステッパーを選ぶときは、以下を確認します。
- 耐荷重の欄:自分の体重に対して余裕がある数値か(この点は別記事でも詳しく扱っています)
- 静音設計との記載の有無
- 可動域(踏み込みの角度):浅すぎると運動量が少なく、深すぎると膝への負担が気になる人もいるため、レビュー等で使用感も確認するのがおすすめです
マット選びで「有酸素運動用に何を敷けばいいの?」と迷う人も多いのですが、実は「ヨガマット」と「トレーニングマット」は厚みや素材の傾向が異なります。この違いについては、あわせて読みたい:ヨガマットと筋トレマットの違いが分からない人への選び方で詳しく整理しているので、そちらも参考にしてみてください。
まとめ
「有酸素」「HIIT」「インターバル」という言葉は、それぞれ独立した別々の運動を指しているわけではなく、実は入れ子構造になっている、というのがこの記事でお伝えしたかった一番のポイントです。インターバルという「形式」の中に、強度の高いHIITも、強度の低いゆるいインターバルも含まれる——この整理さえ頭に入れておけば、動画サイトやアプリで見かける用語に振り回されにくくなるはずです。
なお、一人で自宅トレーニングを続けていると、ジムのように周りに人がいる環境と違ってモチベーションの維持が難しく感じる場面も出てくるかもしれません。無理に毎日高強度の運動を目指す必要はなく、軽い有酸素運動を続けるだけでも十分な一歩です。自分の体力や生活リズムに合わせて、少しずつ強度を上げていくくらいの気持ちで取り組んでみてください。
この点については別記事でも詳しく解説しています:筋トレ前の準備運動って何をすればいいの?器具なしのウォームアップ入門
よくある質問
Q. 有酸素運動とHIIT、どちらを先にやるべきですか?
A. 運動経験がほとんどない場合は、まず負荷の軽い有酸素運動から始めて体を慣らし、その後で強度の高いHIITに挑戦するという順番が無難とされています。いきなり高強度から始めると、フォームが崩れたり息切れが強く出たりしやすいためです。
Q. インターバルトレーニングは毎日やってもいいのでしょうか?
A. 強度によって異なります。強度の低いインターバルであれば毎日行っても問題ないと感じる人もいますが、HIITのように強度が高いものは体への負担も大きいため、休息日を挟むのが一般的です。個人差があるので、体の疲労感を見ながら調整してください。
Q. フィットネスバンドがなくても運動強度は分かりますか?
A. 会話ができるかどうかを目安にする方法もあります。楽に会話ができる程度なら有酸素運動の強度、会話が続けられないほど息が上がっていれば高強度、といった大まかな目安です。ただしこれはあくまで感覚的な目安であり、数値で管理したい場合はフィットネスバンドのような機器を使うとより分かりやすくなります。
Q. ステッパーだけでHIITはできますか?
A. ステッパーの踏み込みを速いペースで行い、短い休憩を挟む形にすれば、インターバル形式の運動として活用することは可能です。ただし機種によって可動域や耐久性が異なるため、高強度での使用を想定している場合は商品ページの耐荷重・耐久性に関する記載も確認しておくと安心です。
Q. 用語が分からないまま動画を真似するのは危険ですか?
A. 用語の意味が分からないまま、なんとなく動画の動きだけを真似ると、想定より高い強度の運動をしてしまい、体への負担が大きくなる可能性があります。今回紹介したような基本用語の意味を押さえたうえで、自分の体力に合ったものを選ぶことをおすすめします。
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