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ジムを解約した日、ロッカーに荷物を詰めながらふと不安になったことがあります。「あれ、自分がいつも使ってたあの機械、家では何て名前の道具に置き換わるんだろう」と。
「チェストプレスマシン」「ラットプルダウンマシン」といった名前は覚えていても、それが自宅用品としてどう呼ばれているのか、検索窓に何と打ち込めばいいのか分からない——これ、ジムのマシンしか使ったことがない人が自宅トレに切り替えるときに、地味に一番つまずくポイントだったりします。この記事では、そんな「呼び名の壁」を一つずつ崩していきます。
対応表がないと起きる、地味だけど困った事態
呼び名が分からないまま通販サイトを検索すると、こんなことが起きがちです。
- 「チェストプレス」で検索してもゴツい業務用マシンしか出てこず、心が折れる
- なんとなく買った器具が実は自分のやりたい種目に合っておらず、部屋の隅で埃をかぶる
- 逆に「これさえあれば全部できる」と思い込んで、高額な多機能マシンを衝動買いしてしまう
筆者自身、自宅トレを始めた当初は無駄なものを色々買ってしまい、使う頻度が低い器具を後から処分した経験があります。特にベンチプレス用のバーとプレート(重り)は、賃貸の部屋でやるには扱いにくく、完全に重量挙げに特化した道具のように感じてしまい、正直失敗だったと思っています。
まずは「マシン」と「フリーウェイト」がそもそも何なのかを押さえてから、対応表を見ていきましょう。
そもそも「フリーウェイト」と「マシン」って何が違う?
マシンとは、ジムに置いてある、座って手足を機械のレバーやパッドに当てて動かすタイプの器具のことです。動く方向がレールやアームで決まっているので、初めての人でも狙った筋肉を動かしやすいのが特徴です。
フリーウェイトとは、ダンベル(片手で持つ、金属製の重りがついた棒のような器具)やバーベル(両手で持つ長い棒に重りをつけて使う器具)のように、動かす軌道が固定されていない道具のことを指します。自分でバランスを取りながら動かす必要がある分、周りの小さな筋肉も一緒に働くと言われています。
「じゃあマシンじゃないと同じ効果は得られないのでは?」と心配になるかもしれませんが、フリーウェイトとマシンで筋力・筋肉の増え方を比較した研究では、両者に大きな差は見られず、効果は「どちらのやり方で鍛えたか」に応じて現れる傾向があると報告されています。つまり、マシンでできていたことは、フリーウェイトでも十分に置き換えられる、というのが安心材料になります。
なお、ダンベル・ケトルベル・バーベルそれぞれの違いについては、詳しくはこちらの記事も参考にしてください:ダンベル・ケトルベル・バーベルの違いが分からない人への図解ガイドで詳しく整理しているので、そちらも参考にしてみてください。
ジムマシン→自宅器具 対応表
ここが本題です。ジムでよく見かけたマシン名を、自宅で代替する際の道具名に対応させてみました。
- チェストプレスマシン(座って前方に押し出す胸のマシン)→ ダンベルを持って仰向けに寝て押し上げる動き
- ラットプルダウンマシン(座ってバーを引き下ろす背中のマシン)→ ダンベルを片手ずつ引き上げる動き、またはレジスタンスバンドを高い位置に固定して引く動き
- レッグエクステンションマシン(座って膝を伸ばす太もものマシン)→ アンクルウェイト(足首に巻く重り)やレジスタンスバンドを使う動き
- ショルダープレスマシン(座って頭上に押し上げる肩のマシン)→ ダンベルを両手に持って頭上に押し上げる動き
- アブドミナルクランチマシン(座って上体を丸めるお腹のマシン)→ 自重(器具を使わず自分の体重だけで行う運動)や、レジスタンスバンドを首の後ろにかけて負荷を加える動き
レジスタンスバンドというのは、ゴム製の輪や帯状の道具で、伸ばすことで負荷をかける器具のことです。マシンのように「動きの軌道をある程度サポートしてくれる」役割を果たしてくれるので、マシンに慣れた人がフリーウェイトに移行する前段階としても扱いやすいと言われています。バンドとチューブの違いについてはあわせて読みたい:レジスタンスバンドとチューブ、何が違う?初めて買う人の整理で詳しく解説しています。
この点については別記事でも詳しく解説しています:ジムに通った経験がない人が知らない、自宅トレとジムの違い
自宅で最初に揃えるべき3つの道具
対応表を見ると分かる通り、実はほとんどのマシン種目が「ダンベル」「レジスタンスバンド」「トレーニングベンチ」の3つでカバーできてしまいます。
トレーニングベンチとは、仰向けやうつ伏せで寝転がって使う、細長い台のような器具のことです。これがあると仰向けでのプレス系種目や、片手を台につけて行う背中の種目がやりやすくなります。
筆者の場合、自宅の器具の中でダンベルとベンチが一番買ってよかったと感じています。理由はシンプルで、この2つだけで身体の多くの部位を鍛える動きがまかなえてしまうからです。逆に言えば、いきなり大型のマルチマシンを揃える必要はありません。
ダンベルについては可変式(重さを調整できるタイプ)と固定式(重さが決まっているタイプ)があり、詳しい仕組みはより詳しい内容はこちらへ:『可変式』『固定式』ダンベルって何が違うの?初めて買う人へに譲りますが、初めての一台としては、シャフト(持ち手の棒)とプレート(重り)の組み合わせが調整できるタイプを選んでおくと、後から重さの物足りなさを感じにくいです。
レジスタンスバンドは、マシンの「引く」動きや「押す」動きを再現するのに向いています。特に、ラットプルダウンのような引く動作の代替として使う人が多い印象です。
商品ページ・パッケージのどこを見ればいい?
初めて器具を買うとき、どこを確認すればいいか分からず不安になる人も多いはずです。最低限、以下の欄はチェックしておきましょう。
- 「耐荷重」または「最大使用重量」の欄:自分の体重や、扱いたい重さを超えているか確認する
- 「素材」の欄:ダンベルなら鉄・ラバー(ゴム)コーティングかどうか、ベンチならスチール製かどうかを見る
- 「サイズ(幅・奥行き・折りたたみ時のサイズ)」の欄:部屋に置けるか、収納できるかを事前に確認する
- 「レジスタンスバンドの強度表記(ポンド・kg表記や色分け)」の欄:バンドは製品ごとに強度の基準が違うため、パッケージの数値を必ず見る
これらはあくまで購入前の一般的な確認ポイントであり、実際の使用感には個人差があります。自分に合った重さ・強度は、使いながら調整していくくらいの気持ちで良いと思います。
まとめ
ジムのマシンしか使ってこなかった人にとって、「マシン名」と「自宅の道具名」が一致しないのは当然のことです。ですが、実はほとんどのマシン種目は、ダンベル・レジスタンスバンド・トレーニングベンチという3つの基本アイテムで代替できてしまいます。まずはこの3つを軸に考えて、いきなり大きな投資をしないところから始めてみてください。
自宅トレに切り替える人が最初に揃えるべき組み合わせについては、詳しくはこちらの記事も参考にしてください:ジムを解約して自宅トレに切り替える人が最初に買う3点でも具体的に紹介しているので、あわせて読んでみてください。
よくある質問
Q. マシンとフリーウェイト、初心者にはどちらが安全ですか?
A. 一般的にマシンは動きの軌道が決まっているため、フォームが安定しやすいと言われています。ただしフリーウェイトも軽い重量から始めれば大きな問題はないとされており、どちらが安全かは個人の体の使い方にもよるため一概には言えません。
Q. 自宅にマシンを置くことはできないのですか?
A. 家庭用の小型マシンも存在しますが、価格が高くなりがちで、賃貸では搬入や収納の面でハードルが上がります。まずはダンベルやバンドで代替できないか検討するのがおすすめです。
Q. ジムのマシンで使っていた重量を、そのままダンベルでも扱っていいですか?
A. マシンとフリーウェイトでは体の使い方が異なるため、同じ数値の重さをそのまま扱うと感覚が違って戸惑うことがあります。最初は軽めの重量から動きを確認し、少しずつ調整していくと安心です。
Q. レジスタンスバンドだけでマシンの代わりは十分できますか?
A. 引く・押す動作の多くはバンドで代替可能とされていますが、負荷の細かい調整のしやすさはダンベルの方に分があります。両方を組み合わせて使う人も多いです。
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