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筋トレ系のSNSアカウントをフォローすると、必ずと言っていいほど出てくる「自重トレ」という言葉。「今日は自重デーです」「自重だけでここまで追い込めます」みたいな投稿を見て、「え、そもそも自重って何?」と検索したことはありませんか。
器具を何も持っていない新社会人のワンルームだと、この言葉が分からないまま情報収集を続けてしまい、「ダンベルもバーベルも持ってない自分には関係ない話なんだろうな」と勘違いして、結局何も始められずに終わってしまう、というケースは意外と多いです。実はこの言葉、器具を持っていない人にこそ関係がある、というかむしろ器具を持っていない人のための言葉だったりします。この記事では、その仕組みから丁寧に解説していきます。
そもそも「自重トレーニング」ってどういう意味?
結論から言うと、「自重」とは文字通り「自分の体重」のことです。つまり自重トレーニングとは、ダンベルやバーベルのような外部の重りを使わず、自分の体重そのものを負荷として使う筋トレのことを指します。
腕立て伏せ、スクワット(膝を曲げて腰を落とし、また立ち上がる、いわゆる「空気椅子」のような動きを繰り返す種目です)、プランク(腕とつま先だけで体を一直線に支え、その姿勢をキープする種目です)などが代表例です。どれも器具を使っていないのに、「筋トレ」として世界中で長年行われてきた種目なんですよね。
つまり「自重」は初心者向けの簡易版という意味ではなく、きちんとした一つのトレーニング方法のジャンル名だと理解しておくと、SNSやジムのメニュー表を見たときの解像度が一気に上がります。
体重そのものが「重り」になる
筋肉が育つために必要なのは、ざっくり言うと「普段よりも大きな力に逆らって動くこと」です。ダンベルを持ち上げるとき、筋肉は「ダンベルの重さ」に逆らって力を出していますよね。腕立て伏せの場合は、地面を押し返しながら自分の上半身の体重を持ち上げているので、そのぶんの体重が「重り」の役割を果たしているわけです。
だから理屈の上では、器具の有無に関わらず「筋肉にとって普段より大きな負荷がかかっているか」がポイントになります。
角度や姿勢を変えれば負荷は変えられる
自重トレのおもしろいところは、体の角度や姿勢を変えるだけで、同じ種目でも負荷を調整できる点です。例えば足を高い位置に上げてプランクをすると、体の傾きが急になるぶん体幹への負荷が高まることが研究でも報告されています。逆に膝をついた状態で腕立て伏せをすれば、支える体重の割合が減るので負荷は軽くなります。
つまりダンベルの「重さ」を変える代わりに、自重トレでは「角度」を変えることで負荷を調整している、というイメージです。ここが分かると、「自重トレは軽い運動」という思い込みが少し変わるのではないでしょうか。実際、腕立て伏せを多くこなせる人ほどその後の健康リスクが低い傾向が報告されている研究もあり、決して”軽い運動”と侮れるものではないようです。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください:筋トレ前の準備運動って何をすればいいの?器具なしのウォームアップ入門
代表的な自重トレーニングの種目を知っておこう
いきなり全部覚える必要はありませんが、名前と動きのイメージだけ持っておくと、SNSやYouTubeの説明が格段に理解しやすくなります。
- 腕立て伏せ(プッシュアップ):うつ伏せの状態で手と足で体を支え、肘を曲げて体を上下させる種目です。主に胸・腕・肩を使います。
- スクワット:立った状態から膝と股関節を曲げて腰を落とし、また立ち上がる種目です。太もも・お尻を中心に鍛えます。
- プランク:腕とつま先だけで体を板のように一直線にキープする種目です。動かさず「静止」するのが特徴で、お腹まわり(体幹)を使います。
どれも「何を動かせばいいのか分からない」状態から抜け出すための第一歩になる種目です。
自重だけで本当に十分?
ここまで読むと「じゃあ器具なんて一生いらないのでは」と思うかもしれませんが、実際にはトレーニングを続けていくうちに「もっと負荷が欲しい」と感じるタイミングが来ることも珍しくありません。この見極め方については、別記事で詳しく整理しています。
あわせて読みたい:自重だけで十分?器具が欲しくなるタイミングの見極め方
最初に持っておくと快適な3つの道具
自重トレは器具がなくてもできますが、「器具ゼロ」よりも「最小限の道具」があったほうが、快適さも安全性もぐっと上がります。実際、当サイトの運営者も自宅トレーニングを始めた当初、あれこれ器具を買い込んでしまい、結局ほとんど使わないまま収納スペースを圧迫してしまった経験があるそうです。だからこそ最初は本当に必要なものだけに絞るのがおすすめです。
ヨガマット
「ヨガマットとトレーニングマットって何が違うの?」というのは、実は多くの初心者が疑問に思うポイントです。ヨガマットは厚みが4〜6mm程度で、ポーズをとったときに足元が滑らないグリップ力重視の作り。一方トレーニングマットは厚みが10〜15mm程度あり、フローリングに膝や肘をついたときの衝撃を吸収するクッション性重視の作りになっています。腕立て伏せやプランクを裸のフローリングでやると手首や膝が痛くなりやすいので、どちらか一枚は必ず敷いてから始めることをおすすめします。商品ページを見るときは「厚さ」と「素材(NBR・PVC・TPE等)」の欄を確認しておくと選びやすいです。
腹筋ローラー
グリップの付いた車輪を転がしながら体を伸縮させる、お腹まわりに強い負荷をかける道具です。パッケージや商品ページを見るときは、「車輪が1輪か2輪か」(2輪のほうが安定しやすく初心者向け)と、「耐荷重」の表示を必ず確認しましょう。体重より余裕のある耐荷重の製品を選ぶのが基本です。
レジスタンスバンド
ゴム製の帯やチューブ状の道具で、伸ばすときの反発力を負荷として使います。自重だけでは狙いにくい部分を補ったり、プランクに動きを加えて負荷を高めたりする使い方もあります。色によって負荷の強さが違う製品が多いですが、この選び方については別記事で詳しく扱っているので、ここでは「色で強度が分かれている」とだけ覚えておいてください。
まとめ
「自重トレーニング」とは、自分の体重そのものを負荷として使う筋トレのジャンル名でした。特別な器具がなくても、角度や姿勢を工夫することで負荷を調整できる、という仕組みさえ分かってしまえば、SNSで見かける「自重」という言葉に戸惑うこともなくなるはずです。
まずはヨガマット一枚から始めて、慣れてきたら腹筋ローラーやレジスタンスバンドを取り入れる、という順番で進めていけば、無駄な出費もせずに済みます。焦らず、自分のペースで一歩ずつ進めていきましょう。
この点については別記事でも詳しく解説しています:筋トレの後は何をすればいいの?クールダウンの意味が分からない人へ
よくある質問
Q. 自重トレーニングだけでも筋肉痛になりますか?
A. なります。むしろ久しぶりに体を動かす人ほど、自重トレでも強い筋肉痛を感じることは珍しくありません。筋肉痛の有無自体が「効いている・いない」の絶対的な指標というわけではないので、痛みが出なくても過度に不安になる必要はありません。
Q. 自重トレは毎日やっても大丈夫ですか?
A. 種目や強度、体の部位によって適した頻度は変わります。同じ部位を酷使しすぎると回復が追いつかないこともあるので、無理のない範囲で日によって鍛える部位を変えるなどの工夫がおすすめです。
Q. ヨガマットとトレーニングマット、両方買うべきですか?
A. 予算やスペースに余裕があれば理想的ですが、最初はどちらか1枚で十分です。ヨガのようなポーズ中心なら滑りにくいヨガマット、腕立て伏せやプランクのようなクッション性重視ならトレーニングマットを選ぶと良いでしょう。
Q. 自重トレに慣れてきたら、次に何をすればいいですか?
A. 種目の角度や姿勢を変えて負荷を上げる方法もありますし、レジスタンスバンドなどの道具を組み合わせる方法もあります。器具を追加するかどうかの判断基準は、別記事の見極め方も参考にしてみてください。
Q. スクワットや腕立て伏せの正しいフォームが分からないのですが?
A. 動画などで動きを確認しながら、まずはゆっくりとしたスピードで体の動きを覚えることから始めるのがおすすめです。無理に回数をこなすより、自分の体がどこを使っているか意識しながら行うほうが、長い目で見て安全に続けやすくなります。
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