動的ストレッチと静的ストレッチって何が違うの?運動前後の使い分け入門

動的ストレッチと静的ストレッチって何が違うの?運動前後の使い分け入門|用語集のイメージ画像 用語集

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「よし、今日から筋トレ始めよう」と思って、とりあえず脚を伸ばして30秒キープ……なんてストレッチをしてからスクワットに挑んだら、なんだか脚に力が入らない。そんな経験、ありませんか。

実はこれ、あながち気のせいではないかもしれません。ストレッチには大きく分けて「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」の2種類があり、運動の前後でやるべきものが違うんです。この違いを知らずに何となく「体を伸ばせばいいんでしょ」という感覚でやっていると、せっかくの準備運動が逆効果になってしまうこともあります。

この記事では、そもそもストレッチという言葉自体に馴染みが薄い人向けに、動的・静的の違いと使い分けを一から整理していきます。

そもそも「動的ストレッチ」「静的ストレッチ」って何?

まず言葉の意味からいきましょう。

  • 静的ストレッチ……ひとつの姿勢を止めて、その状態をキープする伸ばし方です。例えば、床に座って脚を前に伸ばし、上半身を前に倒して太ももの裏を伸ばしたまま20〜30秒じっとする、というような動きをイメージしてください。「ストレッチ」と聞いて多くの人が思い浮かべるのはこちらだと思います。
  • 動的ストレッチ……体を止めずに、動かしながら筋肉や関節を伸ばしていくやり方です。例えば、片足で立って反対の足を前後に大きく振る「レッグスイング」という、脚をブランコのように振る動きや、腕を大きくぐるぐる回す「アームサークル」という、肩関節を大きく動かす動きがこれにあたります。

ざっくり言うと、「止まって伸ばす」のが静的、「動きながら伸ばす」のが動的です。この違いさえ押さえておけば、あとの話はぐっと理解しやすくなります。

なお、そもそもストレッチと筋トレの位置づけ自体がまだ曖昧な人は、詳しくはこちらの記事も参考にしてください:筋トレとストレッチ、何が違うの?始める前に知る基本の区別も先に読んでおくと整理しやすいと思います。

運動前は「動的」、運動後は「静的」が基本

結論から言うと、一般的には運動前は動的ストレッチ、運動後は静的ストレッチという使い分けが推奨されることが多いです。

理由はシンプルで、動的ストレッチには体を実際に動かすことで筋肉の温度を上げ、血流を促し、これから行う動きに近い形で関節の可動域を広げていく、という役割があるとされているからです。いわば「エンジンを温めながら、これからやる動きのリハーサルをする」ようなイメージですね。

一方で、静的ストレッチをこれから運動する直前にじっくり行うと、一時的に筋肉の力の出しやすさが下がる可能性がある、ということが専門家の間でも指摘されています。まだ完全に結論が出ている話ではありませんが、「運動直前にガッツリ静的ストレッチをすると、逆にパワーが出にくくなるかもしれない」というのは、覚えておいて損はない視点だと思います。

運動前にじっくり長時間の静的ストレッチをするのは避け、まずは体を動かす動的ストレッチから入る、というのがこの記事で一番押さえてほしいポイントです。

逆に運動後は、体温も上がって筋肉もほぐれやすい状態になっているので、静的ストレッチでじっくり伸ばすのに向いているタイミングとされています。運動後に何をすればいいかまだピンときていない人は、あわせて読みたい:筋トレの後は何をすればいいの?クールダウンの意味が分からない人へも合わせて読んでみてください。

準備運動全体の流れがまだ分からない、という完全初心者の方は、この点については別記事でも詳しく解説しています:筋トレ前の準備運動って何をすればいいの?器具なしのウォームアップ入門で全体像を先に掴んでおくのもおすすめです。

運動前におすすめの動的ストレッチ例

  • レッグスイング……壁や柱に手を添えて体を支えながら、片足を前後にブラブラと大きく振る動きです。太もも裏〜股関節周りを動かしながら伸ばせます。
  • アームサークル……両腕を横に広げて、大きく円を描くように回す動きです。肩関節をほぐすのに使われます。
  • ヒップサークル……その場で足を軽く開いて立ち、腰を大きく円を描くように回す動きです。腰・股関節周りをゆるめる目的で使われます。

どれも10〜15回程度、無理のない範囲で繰り返すのが一般的な目安とされています。

運動後におすすめの静的ストレッチ例

  • ハムストリングストレッチ……座って片脚を伸ばし、つま先に向かって上半身を倒す、太ももの裏を伸ばす動きです。
  • 肩周りのストレッチ……片腕を体の前で水平に伸ばし、反対の腕でその腕を体側に引き寄せる、肩の外側を伸ばす動きです。

いずれも20〜30秒程度キープするのが目安とされていますが、これは「絶対にこの秒数」という決まりではなく、あくまで目安として捉えてください。

「今更聞けない」疑問:ストレッチは痛いくらいまでやった方がいいの?

初心者が意外とやりがちなのが、「痛気持ちいいところまでグイッと伸ばした方が効果的なはず」という思い込みです。しかし一般的には、強い痛みを感じるところまで伸ばす必要はないとされています。あくまで「軽く突っ張る感じがする」程度で止めておくのが無難です。無理に伸ばそうとすると、筋肉や腱を痛める原因にもなりかねません。

ストレッチのお供に使える器具たち

ストレッチ自体は器具がなくてもできますが、床の硬さやコンディショニングの質を上げたい場合には、いくつか道具を検討してみてもいいかもしれません。

ヨガマットは、床に直接座ったり寝転んだりしてストレッチをする際のクッション代わりになります。初めて買う場合は、商品ページやパッケージの「厚さ〇mm」という表記を確認しましょう。ストレッチ用途なら6〜10mm程度の厚みがあると、床の硬さが気になりにくいです。素材欄に「TPE」や「NBR」といった表記があれば、それぞれ弾力性やクッション性の傾向が異なるので、気になる方は比較してみてください。なお、ヨガマットとトレーニング用マットの違いについてはより詳しい内容はこちらへ:ヨガマットと筋トレマットの違いが分からない人への選び方で詳しく扱っています。

フォームローラーは、円柱形をした発泡素材の筒のような道具で、筋肉の上に体重をかけながら転がしてほぐすために使います。運動前後どちらでも、筋肉の張りが気になる部位に軽く転がすように使われることが多いです。パッケージには「長さ」と「直径」が書かれているので、狭い部屋に置くなら長さ30cm前後のショートタイプが収納しやすいです。

ストレッチポールは、フォームローラーよりも太く長い円柱状の器具で、背中の下に縦に置いてその上に寝転がり、姿勢を整えたり胸周りを開いたりする目的で使われます。直径は15cm前後、長さ100cm前後のものが一般的です。仰向けに寝転ぶスペースが必要になるので、購入前に部屋の広さも確認しておくといいでしょう。

まとめ

動的ストレッチと静的ストレッチの違いは、「止まって伸ばすか、動きながら伸ばすか」というシンプルな違いです。その上で、運動前は動的ストレッチで体を温めて動きの準備をし、運動後は静的ストレッチでじっくり筋肉をゆるめる、というのが基本的な使い分けとされています。

とはいえ、これも絶対的なルールというより「一般的にはこう言われている」という目安です。体調やその日のコンディションによって、自分に合った方法を探っていくのが一番だと思います。

準備運動やクールダウンの具体的な流れについては、詳しくはこちらの記事も参考にしてください:有酸素と筋トレって何が違うの?部屋でできる運動の整理入門や詳しくはこちらの記事も参考にしてください:有酸素と筋トレって何が違うの?部屋でできる運動の整理入門も参考にしてみてください。

よくある質問

Q. ストレッチと筋トレ、どちらを先にやればいいですか?

Q. 静的ストレッチは運動前に絶対やってはいけないのですか?

A. 絶対禁止というわけではありません。ただ、運動直前に長時間じっくり伸ばすと一時的に筋力が出しにくくなる可能性があると言われているため、運動前は軽めに留めるか、動的ストレッチを中心にする方が無難とされています。

Q. ストレッチは毎日やらないといけませんか?

A. 毎日必ず行う必要はありません。運動する日にその前後で行うのが基本ですが、体の張りが気になる日だけ軽く行う、という形でも問題ないとされています。個人差があるので、無理のないペースで続けることを優先してください。

Q. フォームローラーとストレッチポールはどちらを先に買うべきですか?

A. どちらも用途が少し異なるため、優劣で選ぶものではありません。特定の部位をピンポイントでほぐしたいならフォームローラー、寝転んで姿勢を整えたいならストレッチポールが向いていると言われています。部屋の広さと目的に合わせて選ぶのがおすすめです。

Q. ストレッチだけで筋トレの代わりになりますか?

A. なりません。ストレッチは主に筋肉や関節の柔軟性を保つためのもので、筋力そのものを高める効果を目的としたものではないとされています。筋トレとストレッチは役割が異なるものとして、それぞれ取り入れるのがおすすめです。

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