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通販サイトで「可変式ダンベル」を検索したら、商品名の横に「ダイヤル式」「ピン式」「セレクタライズ」なんて文字が並んでいて、そっとタブを閉じた経験はありませんか。
筆者も自宅トレーニングを始めた頃、似たような経験があります。何が違うのか分からないまま、レビューの数だけで選んでしまい、届いてから「これ、思ってた使い方と違う」と戸惑ったことがありました。実はこの3つの言葉、「重さをどうやって変えるか」という仕組みの違いを表しているだけなんです。仕組みが分かれば、迷う時間はかなり減ります。
そもそも可変式ダンベルって何?
まず前提から。ダンベルというのは、片手で持つ小さいバーベルのような器具で、重さのついた金属や樹脂の塊を持って腕や体を鍛える道具です。「可変式」というのは、1つの器具で複数の重さに変えられるタイプのことを指します。逆に重さが固定されていて変えられないものは「固定式」と呼ばれます。
固定式は5kg用・10kg用と何個も買う必要があり場所を取りますが、可変式は1〜2個あれば済むのがメリットです。狭い部屋にどう置くか、という収納の話は収納できる可変式ダンベルの選び方で詳しく扱っているので、ここでは「重さを変える仕組み」だけに絞ってお話しします。
対策をしないとどうなる?仕組みを知らずに買うリスク
仕組みを理解せずに買ってしまうと、こんなことが起こります。
- セレクタライズ式なのに、専用の台(トレイ)が付いていない商品を単体で買ってしまい、床に置いた状態では重量を変えられない
- ピン式なのに、必要な重さのプレートが最初から全部揃っていると思い込んでいて、実は別売りだった
- ダイヤル式のはずが、実際は「重ねて固定するタイプ」で、思っていたより重量変更に手間がかかる
どれも「なんとなく重さを変えられるダンベル」というイメージだけで買った結果、実際の使い方とズレてしまうパターンです。ここからは、それぞれの仕組みを一つずつ見ていきます。
ピン式:プレートに刺す「昔からある」方式
ピン式は、ダンベルの両端にプレートという円盤状の重りを何枚か重ねておき、そこに金属のピンを差し込んで固定する方式です。バーベルの重りを付け替える動きをイメージすると分かりやすいと思います。
- やること:欲しい重さになるまでプレートを重ねる →ピンを穴に差し込んで固定する
- メリット:構造がシンプルで壊れにくく、価格も比較的抑えやすい
- デメリット:重さを変えるたびに手でプレートを外して差し替える必要がある
商品ページを見るときは「付属プレート」の欄を必ず確認してください。本体の重量表示(例:最大20kg対応)と、実際に箱に入っているプレートの重さの合計が一致するかどうか、ここを見落とすと「対応してるだけで、実は買った時点では半分の重さしか出せない」という事態になります。
ダイヤル式:本体を回すだけで重さが変わる方式
ダイヤル式は、ダンベル本体の側面についているダイヤルを回すことで、重さを選ぶ方式です。プレートを一枚一枚触る必要がなく、外側の枠のようなケースの中に、選んだ枚数分だけのプレートが自動的に組み込まれる仕組みになっています。
- やること:ダイヤルを希望の重さに合わせる →ケースから持ち上げると、選んだ重さだけが一緒に持ち上がる
- メリット:手を汚さず、数秒で重さを変えられる
- デメリット:構造がやや複雑な分、本体の値段がピン式より高くなる傾向がある
なぜこの仕組みで「選んだ重さだけ」持ち上がるかというと、ケースの中にプレートが1枚ずつ独立して収まっており、ダイヤルの位置によって「どのプレートを一緒に引き上げるか」を機械的に切り替えているからです。持ち上げる瞬間に、選ばなかったプレートはケース側に残る、という理屈になっています。
セレクタライズ式:台に置いたまま重さを選ぶ方式
セレクタライズ式は、ダンベルを専用の台(トレイやスタンドと呼ばれる置き台)に乗せた状態で、側面のピンやレバーを動かして重さを選ぶ方式です。ダイヤル式と似ていますが、台に乗っている前提で重量選択をするという点が大きく違います。
これが、初心者が一番ハマりやすい落とし穴です。セレクタライズ式のダンベル本体だけを買って、台を別途用意していないと、床に直置きした状態ではレバーの操作がうまくいかず、選んだつもりの重さより軽い(または重い)まま持ち上げてしまうことがあります。本体単品なのか、台付きのセットなのかを商品ページの「セット内容」欄で必ず確認するのが、この方式を選ぶ上で一番大事なポイントです。
3方式、初心者向けの選び方の目安
- 重さを変える頻度が少なく、価格を抑えたい人 → ピン式
- 短時間で何度も重さを変えたい人、床置きスペースがある人 → ダイヤル式
- ラックのような台に据え置きたい人、見た目もすっきりさせたい人 → セレクタライズ式(台付きセット)
いずれの方式でも、フリーウェイト(バーベルやダンベルのような、固定されていない重り)はマシンと比べて特別に優れているわけではなく、筋力の向上はトレーニングのやり方そのものに左右されるという指摘もあります(Haugen ME, et al. 2023)。つまり「どの方式が一番効く」ではなく、「自分が続けやすい方式はどれか」で選ぶのが現実的だと思います。
交換用プレートを追加するときの注意
ピン式のダンベルは、後から交換用プレートを買い足して重量を増やせる場合があります。ただし、シャフト(プレートを差し込む金属の軸)の太さや穴の直径がメーカーによって微妙に違うため、別メーカーのプレートが必ず合うとは限りません。買い足す前に、商品ページの「シャフト径」「穴径」の欄を確認しておくと安心です。
台に置く前提のセレクタライズ式は、ラックとの相性も見る
セレクタライズ式は専用トレイがあれば床置きも可能ですが、複数セットを持つ場合や、部屋の見た目を整えたい場合はダンベルラックの併用も検討する価値があります。
筆者自身、自宅の器具ではダンベルとベンチが一番買ってよかったと感じています。理由は、この2つだけで身体の多種多様な部位を鍛えられたからです。逆に、ベンチプレス用の重量上げに特化したバー・プレートは、賃貸の限られたスペースでは実用性が低く、正直失敗だったなと思っています。可変式ダンベルを選ぶときも、「重量を上げること」だけに特化した方式より、自分の生活スペースで無理なく続けられる方式を優先したほうが後悔は少ないはずです。
まとめ
可変式ダンベルの「ダイヤル式」「ピン式」「セレクタライズ式」は、どれも重さを変える仕組みが違うだけで、優劣がある話ではありません。セレクタライズ式は台がないと機能しないことがあるという点だけは、購入前に必ず確認しておいてください。あとは自分の使う頻度や置きたい場所に合わせて、無理なく続けられる方式を選べば良いと思います。
よくある質問
Q. ダイヤル式とピン式、初心者にはどっちがおすすめ?
A. どちらも一長一短です。頻繁に重さを変えたい人はダイヤル式、価格を抑えたい人はピン式が向いていると言われています。個人差があるので、実際の使用シーンを想像して選ぶのが良さそうです。
Q. セレクタライズ式は本当にプレートを触らなくていいの?
A. 専用の台に置いた状態であれば、基本的にはレバーやピンの操作だけで重さを選べます。ただし台がない状態では正しく機能しない場合があるので、セット内容の確認は必須です。
Q. 交換用プレートは他社製品でも使える?
A. シャフトの太さや穴の直径が合えば使える場合もありますが、メーカーによって規格が異なることがあります。買い足す前に、必ずシャフト径や穴径の表記を確認してください。
Q. 重量を変えるときの「ガチャッ」という音は気になりますか?
A. 方式によって音の出方は多少異なりますが、いずれも金属同士が触れる音は避けられません。防音・防振対策についてはダンベルを置く「ガシャン」音が怖い人の初めての練習法で詳しく扱っているので、そちらを参考にしてみてください。
Q. 重さの上限を超えて使ってしまうことはある?
A. 各方式には対応できる最大重量が決まっています。商品ページの「最大重量」「耐荷重」の表記を確認し、それを超える使い方は避けたほうが安全です。
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